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挨拶・小話の重要性 ご縁を得るには

メニエール病(の疑い)でめまいが頻発して仕事を辞めた30代半ばの頃。

当初は寝たり起きたりの日々が、自宅療養と投薬で少しずつ動けるようになりました。

あれは発症から1年以上経ってからですかね。

隣の駅まで歩けるようになったある日、前の職場の別の部署の(割と偉い)方にバッタリ出くわしました。

「何してるの?」と聞かれたので、「えーと、散歩を・・・」と曖昧に答えたら、「散歩できるくらい回復したなら、戻ってきて手伝って」と言われました。

涙が出るほどありがたいお申し出なのですが、この当時は本当に自分に自信がなくて、「いや、ご迷惑をおかけするのは申し訳ないので・・・」とモゴモゴ。

ブランクがある分、いろいろ忘れているし、そもそも自分に価値はないんじゃないかと思い詰めている頃だったので、「私なんて役に立たない」という気持ちもありました。あとは体力が完全に回復したわけではないので、いきなりフルタイムでは無理だろうという気持ちもありましたし。

その辺を見越したのかどうかわからないのですが、週に数回、数時間だけでも手伝って、と押し切られてなんとなく復帰。短時間のパートでまた仕事を始め、そこからまた少しずつ、少しずつ、仕事をする時間が増えていきました。

数年かけてフルタイムになったのですが、こうやって思い出してみると、偶然とご縁がなければ仕事に復帰することはなかったのですよね。ましてや今こうして仕事が出来ているのも、あのときバッタリ出くわして、モゴモゴ言っている私の背中を押してくれる人がいたからなのです。

別の部署だったのに私に声をかけてくださったのは、やはりそれ以前にもいろいろお話したことがあったからだと思います。他の部署の方でも出会えば挨拶していましたし、エレベーターでご一緒したらちょっとした小話なんかもするようにしていました。「挨拶は無料の投資」というのを聞いたことがありますけど、結果的にそれがリターンにつながったのかもしれません。

こういう自分の経験から、挨拶と小話、それと退職する場合は礼を尽くすのが大事、と思っているのですが・・・。こういう話をしても、下の世代にはなかなかピンと来ないみたいです(涙)。