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活かす前に探さなきゃ、強み。

「自分の強みを活かせ!!」
と、たいていの啓発本やSNSに書いてある。
そう書いている人は明確な“自分の強み”があって、他者がライバルにすらなり得ないものを持っている。強みがあり競合はいない。
すごい…。

そんなすごい人のアドバイスを「ふーん」と聞き流してしまう私は、“自分の強み”がない。
大学時代もこれに苦労した。就活授業での自己分析とか。
「長所を自分で見つけるの大変よね」と先生がフォロー(?)してくれたのだけど、分析した結果“なし”なんすよね…と苦笑いでごまかしてた。

たまには“自分の強み”を探してみよう。聞き込みなんかして…。

友だち曰く「あやのちゃんの強みは、おもしろいこと!」。
…いや、よぉわからん笑
どこがどうにおもしろいのか、さっぱりわからない。だってみんなもおもしろいやん??「おもしろい」だけじゃ“自分の強み”にはならない。
ただ昔から、知らない人にもよく勝手に笑われる。
小さい頃、お祭りの行列を見ていて法螺貝を吹いている人に「あ!ほら吹きだー!!」と言って、隣にいた知らないおじさんに「そうじゃね!ありゃあオオボラ吹きじゃ!」と大笑いされた。(ほぉそうなんかぁと感心した純粋さがまだあった。後に「ホラ吹き」の意味を知り、法螺貝吹いてる人じゃないと驚愕 笑)
大人になっても変わらず、何かしらよく笑われる。ちなみに、お笑い芸人さんのように「笑わせてやろう」としたことは一度もない…。

母曰く「知らん知り合いがすぐできることやない?」。
…人嫌いやけどね笑
上記のこともあってか、知らない人とすぐ知り合いになる(いや日本語 笑)。行列の前後の人、バスや電車で乗り合わせた人、試験会場で近くの席になった人、デパートやコンビニの店員さん、etc…。みんなその場限り&その時限りの付き合いだけど、なんか知り合いになる。なんか話す。なんか仲良くなる。連絡先交換とかはしないけど。みたいな。謎な交友関係。でもこれだって、その場その時を楽しく過ごしたいからで、みんな当たり前にしてることだし“強み”って程では…ねぇ…。

元同僚曰く「子どもが話しやすい存在」。
…大人になんてなりたくないですから笑
学校図書館司書だった前職時代。小学校も中学校も経験したけど、どちらも子どもたちはすぐに私を受け入れてくれた。サングラスなんて不審者と教わるだろうに…なんて良い子たち…!!
掃除時間、図書館前の廊下をダッシュで拭いては上履きが脱げる子がいた。「ちょっとシンデレラ!!また上靴脱げちょるよー!」…と言ったら色んな子が雑巾ダッシュし始めた笑
一応「先生」だったけど「先生らしくないよねーウチらと同じな感じー」と小3に言われたり。たぶん“先生”のようにきちんとした標準語(?)じゃなく方言とタメ語(?)だったから。※本当!すごいね!→えマジ?すごいやん!!みたいな(よくない)。
離任式で、私に抱きついてずっと帰らない子もいた。本職の先生たちから「わずか数ヶ月で!!」と驚かれたり。
でもこれも、その仕事してたらみなさんそうでしょ?なことだし、どちらかと言うと子どもたちの優しさと適応力が半端なかっただけで、“強み”ではな…い…。

結局何が“自分の強み”なんだろう。
強みがわからなければ、活かしようもないわけで…。
“自分の強み”がしっかりわかってる人は才能をも開花させられるわけで…。
たまには聞き流さずに考えてみたけど、ないものはどうやったって“ない”な…。

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