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ファッションの購入量は横ばいなのに、供給量は1.7倍になっているらしい。

環境省の「サスティナブルファッション」特集サイトにて、今のファッションの全体感を表す、驚きの情報がありました。

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私たちが普段購入する洋服。
みんなの購入量は変わらないのに、供給量は「1990年:約20億着 → 2019年:約35億着」と1.7倍に増えているそうなのです。

もちろんさまざまなブランドや価格やデザインなど、選択肢が増えることは素晴らしいことですし、未来を作っていくことだと思います。
しかし、総量で見た時には、需要と供給のバランスは取れておらず、生まれた服を使い切れていないということも数字の事実としてあります。

これに対して「受注生産の服を選ぶ」ということも、服の作りすぎを避ける素晴らしい方法ですが、全員がこれを行うこともなかなか難しい。
(受注生産の服は価格帯も高くなりがちなので…)

しかしそんな中でも幸いなことに、勇気と情熱ある方々の取り組みのおかげで、「サスティナブルファッション」という言葉は急速に世の中に浸透し始め、あらゆるコンセプトや方法も増え始めてきます。

そんな中、私自身はブランド「OWN」を立ち上げるにあたって「新たに服を自分で作るのか?セレクトするのか?」については、かなり悩んでいました。

勿論「作る」という行為は、ひとの基本的な営みとして、生きていくうえで大事で素晴らしいことです。

でも現実的に、全ての人が一着何万円もするオーダー服を日常的に買うことはやりたくても難しいし、その人のタイミングや環境によって、それが必ずしも第一の正解にはなるとは限らない。

また既に洋服が溢れきってしまっている世の中に、あえて「私が」服を生み出す意味や価値があるのか?(欲望はありますが)

1年くらいずっと答えが見出せずに悩んでいたのですが、とあるエコロジーに詳しいプロダクトデザイナーの方が教えてくれて、スッと腹落ちできた考えがありました。
それはこちら。

「すでにあるモノを使う」「一つのものを長く使う」というサスティナブルスタイルもある。

「配慮された商品を選ぶ」だけでなく「すでにあるモノを大切にする」「うまく使う」ことだって、長い目でみた時には、超基本的で大事な価値観となるでしょう。
そしてこの考え方がベースになれば、もう少し身近にできることも生まれてきます。

例えば…

●全てを新作デザインで揃えきらずに、一部はアーカイブアイテムやセールアイテム(=余剰アイテム)を選ぶ

●ほんのわずかなデザインのアンマッチは、お直しやリメイクをする

●少量ずつの入荷や予約販売など、販売量の適正化をしているブランドを選ぶ

…など。サスティナブルファッションは色んな考え方や方法がありますが、身近にできる一つの考え方として「すでにあるモノをうまく使う」も、より広く取り入れられると良いなと思うこの頃です。

※そしてそんな考えの基、ヴィンテージ&セレクト服を扱ったり思想を語るブランドを運営しています。(まだまだ試行錯誤中で、小さな活動ですが、一歩ずつでも前に進めていけるといいな)
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OWN(オウン)
https://www.own-tokyo.com/
https://www.instagram.com/

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