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茂木健一郎さんこと、モギッチがジャニーズの音楽は「偽物」だとした件に思うこと。の法則

おはようございます、真・脳学者のSUKESANです。
2023年9月11日に、モギッチがTwitterにおいて以下のような内容のことを連投されました。僕は茂木さんとは直接の面識はなく、何かの案件で一度オファーする際メールで何度かやり取りさせていただいたくらいです。

これに対して、僕は思うところがありましたので以下のように返しました。

モギッチは、さらにジャニーズの笑顔も偽物なので、そんなのに騙されないで、身近にもっと本当の笑顔をくれる人がいます。的なことも投稿。

なるほど……。
この辺りを含めて、Twitterでは書けなかった事をお話ししたいと思います。

まず、ジャニーズの音楽が偽物か否か? ですが、これはモギッチの言っていることと言いますか、言いたいことは一部わかります。プロの歌手と比べてしまえばそりゃあ歌唱力も「音楽」の勉強もできていないのは確かに事実でしょう。でもね、でもね、なんです。

ジャニーズの魅力というのは、何もこれはジャニーズだけの話ではなく、いわゆる女性アイドルでも同じことが言えますが、単純に「見た目の美しさ」だったり、まるで男子校をのぞいているかのような(なぜかイケメンばっかりだけど)わいわいやっているのを見てほっこりしたり、ちょっどドキドキしたりする。そして、かと思えば華麗なダンスも見せてくれる。そんな部分だと思うんです。

繰り返しになってしまいますが、団体女性アイドルファンも、おそらくは女子校を微笑ましく、時にはドキッと見ている感覚が楽しいのではないでしょうか?

つまり、彼らは別に「歌手」だけでの魅力ではなく、「総合的」な魅力が人を惹きつけているんです。そこへ、モギッチの「歌は偽物」と言われても、それは歌の部分だけを抜い出したものであって、プロの歌手と比べるのは「何の意味もない」と僕は思っています。

例えば、ハリウッドの映画スターに「アドリブのトーク力がない」という意味がどこにあるのか? と同じ。

そして、ご存知、大ヒット曲『世界に一つだけの花』は槇原敬之さんがSMAPに提供した曲ですが、この曲は完全にSMAP用に作られているのが分かります。
僕もピアノ弾いて、コマーシャルの音楽を作ったりもする人間ですので分かるのですが、とにかく良い意味で「簡単」「単純」な曲なんです。

誤解してほしくないのは、簡単、単純だからと言って、素人に生み出せるメロディーやコード進行、そして歌詞ではありません。非常に高いレベルで計算された上での単純、簡単な曲なんです。槇原敬之さんの他の楽曲を分解してみると分かるのですが、嘘だろ……というコード進行だったり、転調だったり、音域が完全にマッキー本人用に作られていて、カラオケで一般人が歌うのが困難なものも多いんです。

そんな中、世界に〜は音域も広くなく、ブレスのタイミングも余裕を持って与えてくれています。そして何よりも、その歌詞です。それぞれの花という存在は完全にSMAPのメンバーの事を落とし込んであります。ここからは僕の予想ですが、おそらくマッキーは、この曲を作っている時、SMAPのメンバーが「振り付けあり」で裏っている姿が頭に浮かんでいたんだろうな、くらいに思っているんです。

確か何かの番組でSMAPのメンバーがマッキーからこのデモテープが送られてきて、聞いた時の事を語っているのですが、それぞれその聞いた瞬間の時の場所まで鮮明に思い出せる! それくらい衝撃的な曲だったと話しています。

と、ここまでは曲の凄さなのですが、大事なのはある意味ここからです。

例えば、映画を撮影することになって、そこにすごい経歴と実力を持った役者さんが出演するとします。となると、カメラ、ディレクター、AD他みんなも「本気」になれるんです。もしこれが、やる気のない適当な役者が相手だったら、こっちもどこか手をぬけばいいや……と思ってしまうもの。それが人間。

つまり、マッキーはSMAPを尊敬して、とんてもないグループだからこそ、そのパワーとか存在が跳ね返って結果的にとんでもない名曲『世界に一つだけの花』が生まれたということになるんです。

これで、SMAPがもし普段から適当で、舐めた仕事や態度をとっているようなグループだったらそもそも槇原敬之は仕事を受けないでしょうし、仮に受けたとしてもこのような曲は生まれていないでしょう。

長くなってしまったのですが、モギッチは『世界に一つだけの花』はマッキーが歌った方が良いと書いていました。確かに、歌唱力とかの面ではそれは間違いないでしょう。でもね、この曲はSMAPがいて、その力がマッキーに伝わってピンボールのように跳ね返って跳ね返ってできた宝石のようなものなんです。

なので、単純に機械的な「歌の上手さ」で話をするものじゃない。
と僕は感じています。

これには色々な意見があるかと思いますが、最後に言いたいのは、音楽って食べ物の趣味みたいなもので、自分が好きだと思えばいいし、それにいつか飽きる時がくる人もいれば、ずっとセロリだけを食べていても飽きない人もいるということ。



いつもSUKESANの記事をお読みいただきましてありがとうございます。