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夢が叶った。 #2

いざ、アンフィールドへ


 リバプールへ来た最大の目的はアンフィールドへ行くためだ。

 これは自分のみならず、世界中のフットボールファンに共通だと思う。

 ホテルから歩いて1時間かかるとGoogle Mapは教えてくれた。

 よし、歩くか!

 長時間のフライトで疲れているはずの体はなぜか軽かった。

 いや、理由はリバプールにいるという事実ただ1つだ。

 街並み、通行人、気温、雑音、味など目、鼻、肌で違いを感じた。
まさに五感全てに刺激的過ぎた。

Liverpool FC歴代トップスコアラーの Ian Rush

涙のアンフィールド


 あ、見えた。

 いつも画面から見てたあの壮大なスタジアム

 天気は弱い雨だった。典型的なイングランドの空模様。

 だが、そんなことはもはやどうでも良い。

 “自分の青春時代の詰まったあのスタジアムの前にいるということ
 
 その事実の前には関係なかった。

 22年間生きてきて様々な経験をしてきたつもりだ。
 
 沢山の種類の感動があった。

 でも、これは言葉では全く表せない。スタジアムに近づくにつれて涙腺が緩くなっている自分がいた。

 雨は相も変わらず降っている。

 でも、俺は来た。ここアンフィールド。

 この感動は感動という感情を超えていることは明確だった。

あのスタジアムが目の前に、

 感動はすると思っていたが、ここまで心に来るとは思っていなかった。

 なぜかこういうとき感謝をしたくなる。

 家族や友達、大学の同期にバイト先やサークルで出会った人。
それからリバプール。本当にありがとう。

 エモい締め方が分からない22歳成人男性

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