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地元の人が地元のいいところを語れる大切さ

4月20日から始めた〈2019春錦秋湖雪解けの水没林を巡るカヌーツアー〉も残すところあと10日を切った。始まる前、この約一ヶ月間がどうなるかとても不安だったが、終盤に近づいてみるとあっという間だったことがわかり、想像以上に良い反響が多くとても安心した。何より、自分が素晴らしいと思ったことに価格を付けるという行為に“度胸”がついた。この一ヶ月間の詳細な総括はまた今度にするが、今回は地元の人が地元の良さを語れることの素晴らしさについて綴ってみたい。

町内9.5%、町外90.5%

タイトルの数字は、今日までカヌーを利用した人がどこから来たかの割合です。ほぼ予想通りでした。さらに、ここ数年以内に移住した人を除いた西和賀の人の割合は全体の1.5%しかいませんでした。

地元住民(西和賀町)早起き割5,000円オフに込めた願い

ネビラキのHPからカヌーページをの下の方を見ていただくと割引オプションがたくさんあります。これがわかりにくいと評判でしたが、ブログで何度か割引オプションへの意図を発信することにより、一定の理解をしてもらえたと思います。

SNS発信割や感想文寄稿割が思いの他多かった。皆さんの素敵な感想文はこちら

その中でひときわ割引の額が大きいのがあります。それがこれ。

ご、ごせんえんオフ・・・!!!

え、SNSとか感想文とかFB友達割とか入れちゃったら、正規料金の約30%になっちゃう。

そう、なっちゃうんです。

なぜ、こんなにも地元の人を優遇するのか。

それは、地元の人が地元のいいところを自分の言葉で語れるようになったら自然といい地域になっていくと確信しているからです。

普段のまちなかで語られる会話を想像してください。

「廻戸の瀬川さんのせがれ、この前新聞に載ってたっけね〜。錦秋湖ってああいうことしていんだべか。それより、あれに人来るんだべか」

が、

「今、西和賀のあそこの水没林素敵だっけよ。この前東京の友達案内したらとても喜ばれたんだ〜。西和賀ってなんて素敵なところなんだべな〜。うちの息子も西和賀のいい場所きちんと案内できるガイドさせたら、この町でも食っていけるかもな」

これは私の勝手な妄想ですが、普段家で日常的にする会話をポジティブにするってめちゃくちゃ当たり前で大切なことですが、できてる家庭とできてない家庭があるのではないかと仮定することがあります。

ちなみに良いか悪いか別にして、私の実家は地域の人との接点が少なかったためか、地元の誰々がどうしたとかの会話はほぼなかった。それより、「今、ヨダカ鳴いたぞ。外に出て聞こう」という家族だ。

家族内の会話がポジティブになればなるほど、地域コミュニティや職場での会話がポジティブになる気がしていて、私はこういうところから、地域に小さな変化をつくるということにとても興味があり、ある意味このカヌーの町民早起き割は町民の会話の質を上げるためのデザインです。

んで実際どれくらいの方が来たかというと、上記の割合の通りほとんど来ていないのですが、1組だけ、私の知り合いでもなんでもない方が申し込んでくれました。

その方は町内に置いてあったチラシを見て、ネットから申し込んでくれた

その方は、ずっと西和賀にいて、今しか見られない水没林の存在はよく知っていましたが、行く機会もないし、でも行ってみたいと思っていたそうです。そこにちょうどよくカヌーのチラシや新聞の掲載を見て、即申し込んでくれたそうです。

当日は雨の日でしたが、友人と2人で乗りに来てくださり、とても満足して帰られました。こういう企画が他にもあったら参加したいそうです。

感想文も書いてくださりました。→小雨のカヌー体験

西和賀町には今しか見られない光景が本当にいくつもあることを最近知りました。いえ、もしかしたら、そういう光景を見つけられるセンスが最近磨かれてきただけなのかもしれませんが、身近にある素晴らしいことを当たり前に素晴らしいと言える、もしくは言ってもいい地域になったら本当に素敵なことだと思います。

町民早起き割は、西和賀町民が他所の知り合いや友人を呼んだ時に連れてくるのに利用してもらいたいという意図もありました。

実際そういった利用も何件かありました。

また、町内の宿関係者には、チラシを置かせてもらいに行った時、無料で乗りに来てくださいと伝え、西和賀に約20軒ある宿のうち、5軒の宿関係者が乗りに来てくれた。

やはり朝が一番素晴らしい。

zen



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