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ワインブックレビュー ぴあMOOK おとなが愉しむ『ワインの世界』

発行所・発売:ぴあ株式会社
2021年3月31日発行 84p 921円(税込)

ぴあがセブンイレブン限定で、発行されたワインのムック本です。
「ワインはちょっと難しい? そんなことはありません。
最近はスーパーやコンビニで手軽に買える
お手頃なワインが急増しています
安くてもおいしくて、お料理との相性もばっちり。おうち飲みにもぴったりのワインの魅力を教えます!」
この手の本は、ワインは難しくないですよー!と言うコンセプトですよねー。

【 CONTENTS 】

[いのうえさきこ描き下ろしコミックエッセイ]
「オンリーワインを探して」

【特集】

「進化する日本ワイン」
〜日本のワインがすごいワケ〜

[大分県]大分の盆地が生んだ豊かな酒質
安心院葡萄酒工房
[長野県]200年後の一大ワイン産地をつくる
信州たかやまワイナリー
[北海道]自然に寄り添い、体にやさしいワインを
さっぽろ藤野ワイナリー
[山形県]日本ワイン史のフロンティア
タケダワイナリー
[山梨県]世界屈指の甲州ワインブランドへ
勝沼醸造

「ワインをより楽しむための基礎知識」
監修/田崎真也

[達人おすすめ!]
「本当においしいお値打ちワイン」

[1000円以下も!]
「これで外さない!高コスパワインの見つけ方」

「世界のワイン大図鑑」
赤/白/ロゼ/スパークリング/日本ワイン

【コラム】
・オーガニックワイン ナチュラルワイン入門
・人気急上昇!缶ワインの魅力に迫る!!
・プレゼントにもおすすめ! ルックス抜群の映えワイン
・高コスパな赤・白ワインに!!ワンコインのおつまみ!

巻頭の「オンリーワインを探して」ですが、東京都練馬区の「東京ワイナリー」と東京都江東区にある「清澄白河フジマル醸造所」の訪問記になっており、東京ワイナリーは、オーナーの越後屋美和さん。清澄白河フジマル醸造所は、室谷統店長と醸造家の木水晶子さんが登場されています。
こういう[コミックエッセイ]は、登場人物がよく似ているよなぁ!となるハズなのですが、私はこの2つのワイナリーに行ったこともありますし、3人とも会った事があるのですが、あまり似てないような気がしたのは、私の感じ方か、見方がオカシイせいかなぁ。

「進化する日本ワイン」では、北は北海道から南は九州までの5つのワイナリーを1ページ1ワイナリーで紹介。
しかし、いま現在、日本のワイナリーは全国で330軒以上ある中で、5軒だけ選ぶというのも大変だったろうなぁ。
しかも、1ページしかなく、文字数も本文は480字以内。苦労しただろうなぁ。

「ワインをより楽しむための基礎知識」
ワインの種類やワインの造り方、赤ワイン基本5品種、白ワイン基本5品種、ワインの選び方など基礎的な知識の紹介。
監修は田崎真也さんなんだなぁ。
やはり、一般的な知名度で言うと、今でもソムリエ=田崎真也さんなんだろうなぁ。

[達人おすすめ!]
「本当においしいお値打ちワイン」
本当の「お値打ちワイン」というのは、その価格の倍くらいのクオリティがあるワインの事なので、5000円でも2万円でもお値打ちワインと言えるものはあるが、読者層を考えて価格は2000円前後で、ハズレのないワインを選ぶと言う記事でした。

[1000円以下も!]
「これで外さない!高コスパワインの見つけ方」
〈迷ったらコレ!〉安旨1000円以下ワイン
このページはセブンイレブンで売っているワインの宣伝ページです。
よくコスパが高いと言うが、ワインに関しては私は使わないようにしています。
コストパフォーマンスと言うと「費用対効果」や「値段以上の価値がある」と言う意味ですが、パファーマンスと言うコトバが、ワインを評価する際には相応しくないよなぁと思ってしまい。どうも違和感があるからなのですよねぇ。
絶対評価ができるモノなら良いけど、相対評価しかできないモノには、使うべきではないよなぁ。

「世界のワイン大図鑑」
赤ワインが45本。白ワインが42本、ロゼワインが15本、スパークリングワインが16本、日本ワインが31本を紹介。
基本的にコンビニに来る客が対象なので、2000円以下のワインを紹介されています。
赤ワインはニューワールドのワインが多いなぁとか、白ワインは土着品種が多いなぁとか、ロゼワインでは、いまだに「マテウスロゼ」が紹介されているのだなぁとか、日本ワインでは、2000円以下という選ぶ壁があると思うので、大手メーカーや老舗が多くセレクトさているなぁとか、いろんな事を思いマシタ。

こういうワインビギナー向けのムックで、日本ワインがきちんと取り上げられるようになったのは感慨深いものです。
昔は「山梨でつくっているので、甲州ワインと言われていると思ってました!」とか「ブラッククィーンって、何処の国から輸入された品種なんですか?」とか、試飲会で質問している人も居たくらいだったからなぁ。
それだけ認識されてきたと言う事カモ🦆
これから日本ワインが広まっていくにつれ、間違った認識のされ方もしてくるのだろうけど。
ジャパニーズウイスキーのように、日本ワインも世界に認められるようになると良いなぁと思いました。
それには、まだまだ長い時間が、かかりそうだけどなぁ。


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