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サーカスから学ぶ人生論

先日、木下大サーカスが千葉市の幕張で講演を行っていたので観に行ってきました。
私自身サーカスを観るのは、小さいときに観に行ったきりで、その当時の記憶はほとんど有りませんでした。大人になって実際に観た感想は、圧巻の一言。
見ないと人生まるまる損していると言っても過言ではないかもしれません。

今回は、大人になってからサーカスを見たからこそ気づいた事と、それが我々の生活にも役に立つのではないか、と思うところがありましたので書き記していこうと思います。

①ピエロの必要性
ピエロと聞くとピエロのイメージは浮かぶと思いますが、実際にピエロがどんな役割を担っているか、お分かりになりますでしょうか。
ピエロはサーカスにおいて、曲芸と曲芸の間に登場し、間の抜けたパフォーマンスをして、観客を和ませたり笑わせたりします。
サーカスのメインの見どころはやはり曲芸です。
しかし、曲芸を立て続けに2時間も見させられては、観客としては集中力も欠けてきますし、目も慣れてきて、凄いのに凄いと感じなくなってしまいます。

そこでピエロです。
 
ピエロが間に挟まることによって、場が緩和されます。そして曲芸になるとまた場に緊張が走ります。お笑いでも良く言われる緊張と緩和が、ピエロがいることによって作り出されているわけです。
ですので、サーカスにおけるピエロとは、見た目とは裏腹に、サーカスに無くてはならない重大な役割を担った存在なのです。

②ドヤ顔の必要性 
ドヤ顔ってしてますか?私はあまりしません。ドヤ顔をしてしまうと後で恥ずかしい気がしてしまいます。
サーカスでは皆ドヤ顔をします。ポーズも決めてドヤ顔です。これにはちゃんと理由があります。
それは、技が決まったよ、さぁリアクションのタイミングだよということを観客に教えてくれているのです。

曲芸を見ている観客は基本的にリアクションとして拍手をします。
ですが、例えば曲芸をする演者が技を決めた後にサラとっステージを去ったらどうでしょうか?
観客はリアクションのタイミングを逃してしまいますし、ステージも盛り上がりません。

また、立て続けに技を披露する場合も、ドヤ顔決めポーズがなければ、どこが最後の大技なのか観客は判別がつかないことでしょう。

これらのことから分かるように、サーカスにおいて、ドヤ顔決めポーズは無くてはならない所作となっているのです。

以上2点が、実際にサーカスを見て私が気がついたサーカスの大事な要素でした。そして、それはエンタメの基本でもあるのだと認識させられました。


さて、そこで私は更に考えました。
このエンタメの基本は我々一般人の生活にも活かせるのではないかと

①のピエロについて考えてみましょう。
例えば職場で、淡々と仕事はこなすけど、冗談やプライベートな話はしないAさんと、仕事もするけど、合間合間に冗談やプライベートの雑談もするBさんがいたら、とちらの人と仕事をしたいでしょうか?

冗談や雑談もうるさいほどされては困りますが、大概の場合Bさんの方が人間味があって周りの人も一緒に仕事をしていたいと思うでしょう。

このように、一般人も心の中にはピエロの部分を持ち合わせて、人としての緩急をつけた方が周りの人に好かれ易くなるのではないでしょうか。

また、②のドヤ顔についても考えてみましょう。また先程のAさんとBさんに登場してもらいましょう。

Aさんは淡々と仕事をこなします。何か成果が出たとしても静かに次の仕事に取り掛かっています。
Bさんは何か成果が出ると、上司にその事を逐一報告し、アピールします。

上司の視点でこの二人を見てみると、どちらが評価をしやすいでしょうか?

Aさんの仕事ぶりも素晴らしいのですが、明らかにBさんの方が評価はし易いと思います。これはサーカスにおけるドヤ顔効果です。

我々の生活においても、周りの人達に対して、自分を評価してもらうタイミングをアピールしていった方が、結果的に多くの評価を集められるのではないでしょうか。

以上、私がサーカスを見て得た気付きになります。
一言で言えば「人生はエンタメショーだ!」です。
そんなサーカスですが、もちろんこんな面倒な事を考えなくても、純粋に楽しく、凄いと思えるエンタメショーなので、行くチャンスがある方は是非足を伸ばしてみてください。

https://kinoshita-circus.co.jp/htmls/sche/sche-01.htm

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