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2023夏*広島市現代美術館

〜2023年夏の回顧録〜
愛媛から戻った後、私用で広島市に向かった。
空き時間で広島市現代美術館に。
2年3ヶ月に及ぶ改修工事を経て、2023年3月にリニューアルオープン。私は初訪問。

開催中の展覧会は、
・アルフレド・ジャー展
・コレクション展2023-Ⅰ

↓画像は、コレクション展2023-1の入口。
現代美術に特化した展示。あるいは戦争や平和をテーマ、被爆地ヒロシマという歴史に関連した作品など‥。

↓こちらは、第11回ヒロシマ賞を受賞したアルフレド・ジャー氏の受賞記念展。
(ヒロシマ賞=世界最初の被爆地である広島市が、世界の平和を願う"ヒロシマの心"を美術を通して世界に訴えることを目的に創設)

↓世界各地で起こった歴史的な事件や悲劇、
社会的な不均衡‥といったものを写真や映像、
建築的な空間造形を伴ったインスタレーションにて表現。

↓こちらはヒロシマのために制作した作品。
分かりづらいのでキャプション貼ります。
(私はキャプション読んでも正直よく飲み込めなかった‥汗)

↓ただ、制作意図はよく飲み込めなくてもこの空間はとても居心地よかったのは確か。燦々と注がれる慈愛のようなものを感じた。

画像はないが、ある展示室であの有名な写真が展示されていた。飢えたスーダンの子供とハゲワシの写真。心がピリッとくるあの写真‥。
南アフリカの報道写真家ケビン・カーターが撮影し、この写真は写真家の道徳的責任を問う論争にまで発展。カーターはピューリッツァー賞を受賞したものの後に命を絶った。表現する者としての責任について洞察を投げかける展示。

↓美術館館内はゆったりとしてとても綺麗。

↓曲線のある設計や光の取り入れ方が素敵。
黒川紀章氏の設計なのだそう。

↓トイレ案内のピクトグラムもちょっと面白い。
一見分かりづらい。キャプションには「むしろこうした分かりにくさを受け入れていくことで、私たちは様々な窮屈さから自由になっていけるのではないでしょうか」とある。

↓キャプションは更に続く。「なお、ピクトの区別はついているけれど、どちらに行くべきか迷っている。そのような場合は多目的トイレをご利用ください」

↓そして、ロッカーも更に面白い。
それぞれ番号が、広島に縁のあるものだったり、広島市内の場所で実際に使われてたロゴ(商店街な路面電車など)だったりする。キャプションと照らし合わせながら楽しめる。

↓HIROSHIMA愛が深い‥

↓画像は、ロッカーのキャプション。

↓美術館のカフェテラス。

↓館外にも作品が点在されているので楽しめる。

↓館内のカフェ「KAZE」で一休み。
ケーキを頂いたが、他にも美味しそうな食事メニューもある(広島市内にある色々な名店の味を楽しめる趣向)

↓館外をぐるりと散策。

↓青空をのぞめる開放的なスペースもある。
灰皿もあるのは喫煙者には嬉しいところ。
展示作品は尖っている印象だが、
こういうところは鷹揚で素晴らしい‥笑

↓美術館は自然豊かな比治山公園の一角にあるので、四季折々の自然を楽しめる(比治山公園は桜の名所としても有名)
美術館近くには、広島市まんが図書館もある。漫画の歴史と漫画を楽しめる漫画に特化した図書館で、15万冊以上の漫画を所蔵。

広島駅から少し離れているが、その分喧騒を逃れてゆったりした時間を過ごせるのではないだろうか。

↓歩き疲れたら、帰りは比治山スカイウォークを利用するのも良い。

↓私は行きと同じルートを徒歩で帰り、路面電車の乗り場へ。現代美術を観た後だと、限りなく普通の交番やY路地が何だかアートぽく見えるような。
画像だと何の変哲もない風景なのだが‥笑

視点が広がるのか特殊になるのか‥
現代美術って面白いな。
日々、こんな視点で世界を見たいなと思う笑



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