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2019年3月12日 今朝の一枚

東京オリンピックの標準記録が発表となりまして、あまりのレベルの高さに世界中のアスリートがgkbrとなった昨日でありました。


さくっとGGN、ホクレンや八王子で参加標準を突破して、日本選手権で上位に入って。。。というこれまでの流れとは違い、参加標準に求められるのは日本記録更新レベルの記録。この記録を現役選手の自己ベストにあてはめていくと、日本人選手のほとんどは絶望的となってしまいます。ただし、参加標準だけが東京オリンピック出場の条件ではなく、参加標準をきった選手から50%。そしてポイントランキングで指定ランキング圏内に入っている選手から50%が選ばれるとあります。ただし、この割合がよくわからない(笑)いったんIAAFで決めましたよ。あとはやっていきながら微調整という感じではないかと思われます。これまでオリンピック直前によくわからないグレーゾーンなレースでひょこっと代表入りする事例があったそうで、そういうグレーゾーンをなくすことが目的。そして、競技そのもののレベルアップも見込めるでしょうから、ポスト・ボルトの戦いも面白くなってくる。アメリカの短距離とか壮絶な戦いになりそう。。。

記録だけでなく、ルールもよく読み込んでおく必要があります。フルマラソン・競歩・10000mは2019年1月からの記録が対象となりますが、そのほかの競技は2019年5月からが対象レース。この春から、世界中でよーいどん!とばかりに、東京オリンピック選考への戦いが始まります。

「どのレースで記録を狙い、どのレースでポイントを獲るか」レースレベルとピークを見極めながらスケジュールを組んでいく必要もあって、選手個人だけでなく、チームやコーチの戦略も大きなポイントとなりそうです。だからこそ、入賞すれば日本選手権以上の高ポイントが見込める4月のアジア選手権に日本陸連は大量に選手を送り込むのです。とくに800m〜5000mはこのタイミングで選手の心に火がついて、グーンとレベルが上がりそうな予感もあります。


今週、金曜日のTrack Town SHIBUYAでは、こんな絶妙なタイミングで東京オリンピックナショナルチーム女子強化コーチ担当でもある山下佐知子・第一生命監督がゲストにやってくるそうですから、このあたりはじっくりうかがってみたいところです。ともあれわかっているのは、この春から世界中で一気にレベルがあがった戦いが繰り広げられるということ。世界リレーやグランプリ陸上大阪などは数少ない日本開催の国際レース。ファンはいまから有給やバイトのシフト調整に入ったほうがよさそうです。

さて、今朝の一枚は2019年立川ハーフスタート直前の駒澤大学中村大聖選手と小島海斗選手のふたり。スタート前から目にしたのは、和気あいあいとした駒澤大学の選手たち。駒澤大学の変革はこういうところにも現れてくる。このリラックスムードが好記録につながっているのは間違いないようです。それでは今日もよい一日を。

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