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VR/マイセルフカンパニー・・・・・・  ケイパビリティ分析=VRIO分析(1)

「VR/自分カンパニー」がどうもしっくりこないので、「VR/マイセルフカンパニー」にまたまた変更。 これで決まりかな・・
 ネーミングは意外と大事なので・・・

 突然ですが、皆さん、MBA(経営学修士)保持者ってどんなことを学び、どんなことを要求されれいるかご存知ですか? 因みに日本ではMBAは年間3000~5000人輩出されます、医師の年間1万人に比較したら少ないですね。 私はMBAを取るため2年間カリキュラムで企業戦略やリーダシップ、組織論、マーケティング、アカウンティングだけでなく、問題発見に至る思考回路や創造能力アップの思考回路など様々なものを学びました。企業の存在意義や方向性、達成するための思考・技法も沢山盛り込まれています 2年間の学習量は医学部時代の卒検や国家試験準備期間に匹敵するぐらいの量だった気がしますし、むしろ医学で求められる「技能・専門知識」という片肺の教育でなく、根本的な生存の意義を学んだ気がします。 まさに「人・企業」の人生の方向づけを導くバイブルの学びだったと思っています。 医療人としての知識と経験がMBAと合体し「人と企業が一つの生命体」に見えてきた瞬間でした。

 さて、今日はそんな学びの中から『企業分析:自社のケイパビリティ分析』を「RV/マイセルフカンパニー」に当てはめて考えてみたいと思います。 一般に「ケイパビリティ(capability)」を評価する因子には「能力」「才能」「特性」「素質」「手腕」「可能性」といったモノがありますが、ビジネス界では事業を成し遂げる「組織としての能力=4大経営資源(ヒト・金・もの・情報)」という見方をします。 また、ケイパビリティは「人」にもそのまま当てはまりますが、個人的には「信頼性」という評価因子に尽きると思っています。 ここは敬愛するスティーブン・R・コビー氏の言葉を借りて「信頼=人格+能力 (人格=成熟+誠実+豊かかマインド 能力=専門+概念+相互依存)」と規定しましょう。 また、同様に師と仰ぐ稲盛和夫氏の言葉を借りて評価因子を「ケイパビリティ(人生・仕事の結果)=考え方X熱意X能力」とも考えてもいいでしょう。
 「組織としての能力」の自社優位性を見る場合、ビジネス業界ではバーニー教授が『企業戦略論』で唱えたたVRIO分析(表1)というフレームワークが良く使います。 これを「VR/マイセルフカンパニー」、つまりあなた自身にやってみましょうという訳です。

  それではVRIO分析を順を追ってやっていきましょう。手順としては表2のように経済価値から始まり、設問ごとに振るい落とし企業としての弱点を見極めて、補強策を講じるわけです。 「Yes/No」でばっさりと切りつける事が大事です。「もし、**だったら」とか「まあまあ、50点かな」は無し。 ばっさりと白黒で判断していかないとなりません。 

 第1問:Vale 経済価値 ・・「貴方のケイパビリティ、貴方の持つ信頼性・考え方X熱意X能力」は貴方にチャンス到来の時、あるいは危機が訪れた時、そのチャンスを逃さず、また危機を回避するか最小限にとどめるために効力を発揮できますか?   Yes/No?

  いかがですか? Yesと答えられますか? 中々難しですね。 それではまず「信頼性」を具体的に評価してみましょう。

 「信頼性=人格+能力」と分解するとしました。 さらに人格は成熟度・誠実性・豊かさマインドに、能力は専門能力・概念能力・相互依存能力に分解されます。

        成熟度(人格の三要素)

成熟度:成熟度を判定するのに精神的成熟度や心の成熟度テストなど設問式の成熟度チェックがありますが、私は使いません。 情緒的判断による評価はMBAとしてはあまり好みません(必要な時もあります)。 ここは客観的・論理的に行きましょう。 永田豊志氏が「Future CLIP」で揚げていらした業務改善のための「成熟度モデルの6段階」を引用して、「VR/マイセルフカンパニー」の成熟度に置き換えて考えていきましょう。

レベル0:CHAOS 業務プロセスの標準化の必要性すら認識されていない。 どういうことか? 「業務プロセス」つまり「自分自身の毎日の立ち振る舞いや発言・判断・思考・反応など」に規則性や一貫性・目的意識がないく、また、そのことすら気づいていない。 ましてや改善の必要性も認識していない。 赤ちゃんレベルよりひどいですね。 まさかとお思いでしょうが、どうでしょう? 周囲にこんな方いませんか? あるいは自分にもそんな面はありませんか? もっとも自分で気づいたらレベル0は脱していますけど。

レベル1:BAD 標準化の必要性は認識されれいるが、誰も標準的か基準を獲得していない。  自分の行動や考え方に一貫性が無いことは分かっているが、改善点や改善方法には全く未着手。 外部刺激に伴う情緒の反応がコントロール困難になる事は理解しているが方法を見出していない。 「分かっちゃいるけど・・・」っていうレベルですね。 改善する気持ちだけは持っているが動かないか、動けない状況。 

レベル2:START LINE  ベテラン社員は手順を確立しているが、全員では共有されていない。 「VR/マイセルフカンパニー」でいうならがば、ある事柄や事象に関しては標準化ができているが、他のことになると出来ていない。 親の前では良い子でも、学校では悪童?とか? 家と会社で性格が変わる? そんな感じですかね。

レベル3 GOOD 手順が標準化、文書化され研修などを通じて皆で共有されている。  レベル2でできなかった「二重性格」の様な反応が統一されてくる。 ただし、「共有」されているだけであるので必ずしも「実行」されているわけではない。 つまり、部分的にレベル2とレベル1が混在している状態でしょう。何かトリガーがあるとレベル1に戻ってしまうとか・・

レベル4 BETTER 業務プロセスが常にモニタされ、組織的に改善されている。 事象や状況で一貫性が無い対応や考え方・論旨を展開していたものが統一されつつあり、自己モニタリング・自己反省・自己改善策がとられる段階。 日々、反省し自己研磨出来ている状況。

レベル5 BEST 業務プロセスの改善により最適化され、スタッフ全員が改善のスキルを持つ。  外部刺激による自分の反応(行動・情緒など)に一貫性があり「情緒コントロール」が可能。 また、情緒の暴走を制御できるし、予知できる「暴走」に支配されない。

さて、皆さんケイパビリティ「信頼性=人格+能力」の中の成熟度(人格三要素の1つ)についてのみ評価の事例を提示しましたがいかがでしたか? 人格三要素の「誠実度・豊かさマインド」、また能力三要素に関してもValue経済価値を自己評価してみてください。 詳細なレクチャーは現在オンラインスクールを準備しております。 後程ご案内できると思います。

 私がミッションに上げている「人も企業も有機体」といっている意味が少しは御理解できたでしょうか?  さて、次回は「VR/マイセルフカンパニー」のVRIO分析のRarity・希少価値に関して能力三要素を使って検討する練習をしてみたいと思います。

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