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オンラインゲームで、つながる・ひろがる・私の未来

「戦力は、関係ないから。」「これ、ゲームだからね。」

外出しづらい時期が長く続いていますが、皆さんは毎日どのようにお過ごしですか?

「YouTubeを観てるよ」、「Netflixを契約しました」、「リモート飲み会を仲間と楽しんでいます」などいろんな声が聞こえてきそうですが、オンラインゲームを始めたよという人も少なくないのではないでしょうか。

本題に入る前に少し前置きを...

ゲームの市場規模は?

実際にゲームの市場規模はここ2年ほどで大きく拡大しています。

こちらは今年7月に発売された、国内外ゲーム業界のデータ年鑑『ファミ通ゲーム白書2021』のデータですが、2020年に世界のゲームコンテンツ市場は史上初の20兆円を突破しています。

世界の地域別ゲームコンテンツ市場

出典:株式会社 角川アスキー総合研究所【ファミ通ゲーム白書 2021】2021年7月15日

また国内ゲームの市場規模は、ついに2兆円を突破しています。

国内ゲーム市場規模推移

出典:株式会社 角川アスキー総合研究所【ファミ通ゲーム白書 2021】2021年7月15日

家庭用ハードや家庭用ソフトに比べてオンラインプラットフォームが大きく伸びている様子がわかりますね。

では、日本で一体どれくらいの人がゲームを楽しんでいると思いますか?

答えは、こちら👇

ユーザー分類別マーケット規模

出典:株式会社 角川アスキー総合研究所【ファミ通ゲーム白書 2021】2021年7月15日

2020年の国内ゲーム人口は、前年比110%の5,273万人とのこと。
日本の人口が1億2000万人くらいですので、4割以上の人がゲームをしていることになりますね。

*日本の総人口【2021年(令和3年)8月1日現在(概算値)】
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/pdf/202108.pdf

そして、私もその一人。「おっさんのハマる戦国ゲームは、これだ!」というスマホ広告に惹かれて、戦国ゲームを始めて今日で626日になりました。

毎日遠く離れた、リアルでは会ったことのない仲間たちと、切磋琢磨し、力を合わせて戦ったり、楽しい日々を過ごしています。

ゲームをしない人や子供の頃にしかやったことない人には、最近のゲームを通じてどんなことができるのか、なかなかイメージがつかないと思いますので、少しご紹介しますね。

オンラインゲームでは、こんなことができる

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こんなことをやっています。

昔のテレビゲームといえば、隣に座ってる兄弟や友人としかプレイできませんでしたが、今は離れている知らない人ともつながることできて、チームで様々なミッションを一緒になってクリアしていきます。

さらに、離れている仲間とはメッセージや音声でコミュニケーションします。私の戦国ゲームでは、同じ一族のメンバーと多くの戦を戦っていきますが、当主や軍師の指示でよりスムーズに行動するには音声が適しています。また、ゲーム内にもチャットがありますが、戦略を練るため画像を共有する場合にはゲーム内のものではなく、チャットアプリを利用するケースもあります。

またチャットアプリだけでなく、TwitterなどSNSを使って仲間だけでなく、もっと広範囲に発信も行います。同じゲームでも異なるサーバーの方とはなかなか交流が難しいですが、ツイッターだとつながることできます。また、ツイッターではゲームの運営の方とも話しかけてくれて、お話することができます。

そして、YouTubeで自分がプレイしている様子を配信するゲーム実況というものもあります。HIKAKINさんも有名ですね。昔は攻略本を本屋さんで買っていたと思いますが、今はYouTubeで実際のゲームの画面を観ながら楽しく学べるんです。とても便利ですね。

まだまだある、オンラインゲームでできること

世界的に大人気の「フォートナイト」というオンラインゲームでは、音楽ライブも開催されています。有名な方が続々登場していますよ。

また、ゲーム内で寄付だってできちゃうんです。

「寄付金は、世界70ヶ国以上で住まいの問題に取り組む国際NGO「Habitat for Humanity」が展開するプロジェクトに充てられ、ケニアやインドなど支援を必要とする学校や図書館などの公共施設に生活家電を提供するとしている。なお、昨年は本キャンペーンを通じて200台以上の生活家電が寄付されたという。」(上記記事より引用)

凄いですよね。

で、結局何が楽しいのか

こんなにいろんなことができるオンラインゲームの世界ですが、で、結局、何がそんなに楽しいの?と思っている皆様のために、簡単にまとめてみました。

①仲間との出会い

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私のプレイしている戦国ゲームでは、ミッションをクリアしていくためには一族に属する必要が出てきます。(自分一人で一族を作って、ずっと一人でプレイする一人一族さんもいらっしゃいます。)

自分がどの一族に入るのか、告知や日々行われているチャット欄を見たり、当主に直接問い合わせを行ったりして決定します。

無事申請が通れば、あたたかく仲間に迎え入れられます。個人的には一族に加入してからゲームの楽しさを実感し、今に至ります。昔のゲームのように独りだけで黙々と進めていくゲームでは直ぐ飽きてしまっていただろうと思っています。

②自分の強みを見つけ、仲間のために尽力する

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一族に加入し、日々のミッションも一人でプレイするより遥かに効率よくクリアし、どんどん戦力を上げることが可能です。また、各種イベントを一族対抗で行っていきます。

一族順位一位を獲得するために、日頃からメンバーが強くなれるように情報交換したり、当日までには戦略を考えたり、砦や陣を普請したり様々な準備を行います。

一族には序列があり、当主から宿老、指南役、奉行、侍大将、馬廻りという役職があります。

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これらの役職者は幹部と呼ばれ、幹部会用の専用チャットで日々メンバーのケアや、他の一族との交渉、情報交換などを行います。

自分が一族でどういう役割ができるのか。自分の強みを活かして、みんなが活躍できる一族は成長が早くどんどん強くなっていきます。

リアルの、会社経営ととても似ていますよね。私は社長でも役員でもないので、会社の重要な意思決定や人事などにリアルで関わることは難しいですが、ゲームならそれを疑似体験できるのです。

仲間といろんな議論をして、日々の意思決定を行っていきます。そしてそれが一族の繁栄、もしくは衰退に繋がっていくのです。

③自分たちでゲームの中のルールを作り、運用していく

ゲームを進めていくと、いろんな問題にぶち当たります。そのためには、一族を超え、一緒のフィールドでプレイするプレイヤーの方々とも一緒にルールを決めることが必要になってきます。

違反者に対する罰則などもそれに当たります。みんなが楽しく、強くなっていけるためにみんなで一緒になって考えるのです。

決定したルールは周知のためにGoogleドキュメントに記入し、シェアします。これも仕事みたいですよね。

④ナンバーワンになるために歴史の勉強も

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ゲーム内には様々なイベントが行われますが、私が好きなイベントの一つに歴史に関するクイズのイベントがあります。

これが非常に難解で、かつ早押しのため、日々歴史についての記事や動画を観て勉強し、当日は時間まで学生時代のテスト勉強のように必死になって暗記しています。結果、称号をゲットできれば、非常に大きな達成感と、また仲間からの祝福でなんともいえない気持ちになります。さらにその称号は一定期間主城と自分のアイコンにを掲げられますので、仲間にも認知してもらえます。称号のおかげで、歴史に詳しい仲間にも出会うことができました。

そして、今はまだできてませんが、これから自由に外出できるようになれば、ゲームでお世話になっているお城に実際に出かけて、理解を深めたいと思っています。とても、楽しみ!

⑤かけがえのない絆

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こんなことを繰り返して、自分の成長だけではなく、一族、同じフィールドでプレイするサーバー自体が強くなっていくこと中で、様々な思い出も作られます。

年の瀬にはサーバーの公開チャットで、ゲームでの出会いと別れを振り返る人も出てきます。ゲームですので、なんらかの事情で止むを得ず続けられなくなる仲間も出てきます。

リアルの別れと同じか、それ以上に悲しくなるものです。(リアルならまた再会することも可能ですが、ゲームだと本当の別れになってしまうことがほとんどなのです)

ゲーム内の困難を一緒に乗り越えるだけなく、時にはリアルで疲れている仲間を励ましたり、自分が励まされたりして、絆を深めていくのです。

そして、やっと本題に(笑)

冒頭の

「戦力は、関係ないから。」「これ、ゲームだからね。」

これは、戦国ゲームで非常にお世話になった当主の言葉で、今の私があるのは彼女のおかげだと言っても過言ではありません。

今は、別の一族でかつプレイするサーバーも異なるため、お話しすることはかなり難しいですが、今も心に強く残っている言葉です。

私が戦国ゲームを始めて最初に入った一族が、メンバーとの連携やコミュニケーションが全く行われない、(今振り返れば)一族として機能していないところだったため、思い切って移籍を行いました。(ちなみに、一族を変わることはなかなかの決断になります)

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そこで出会ったのが彼女。私より若い女性の当主です。
リアルでも役員として事業の経営に参加されている、リアルでもデキる女性でした。
私は当時非常に戦力が低く、またゲームの知識も乏しかったのですが、一族に入って1、2週間で、「戦力は関係ないから」と私を宿老(代理で当主が務められるナンバー2)に任命して下さいました。

役職に就き、幹部会に入れてもらったことで、ゲームに関する情報量は非常に大きくなり、世界が何倍にも広がりました。

彼女が私を宿老にしてくれたことで、ゲームの楽しみを知り、自分の世界が広がり、戦力も上がり、結果、多くの仲間に出会うことができました。

彼女とは一族の方向性を決める際に、議論になったことがあり、その際に、大企業とスタートアップの企業経営、組織の違いに準えて話をしたら、喜んでくれたこともあります。
また、ゲームでは女性が当主を務めることは珍しく、それほど多くないため、リアルの世界でもおんなじだよねと、女性が働いていく難しさについて語り合った夜もあります。

「戦力は関係ないから」と早々にナンバー2抜擢して下さり、様々な学びから、成長させて頂いたことに心から感謝しています。

そしてもう一つの、「これ、ゲームだからね。」

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これはかつて同じ一族でプレイした仲間がかけてくれた、優しい言葉です。
ここまでで、私が遊びという枠を超えて、結構本気でプレイしているということは分かって頂けたと思うのですが、時に熱くなりすぎることもあります。リアルの仕事と同じですよね。仲間とぶつかったり、涙したり。
そんな時に、いつも仲間が「忘れてると思うけど、これ、ゲームだからね。」と声をかけてくれるのです。

この言葉が魔法のようで、どんなにヒートアップしていても、一気に救われた気分になります。
リアルの世界でも仲間と切磋琢磨し、時には優しい言葉を掛け合って仕事をしていきたいと改めて思う次第です。

外出もできないこんな時代だからこそ生まれた、かけがえのない仲間との出会いに心から感謝し、今日も仲間と鍛錬に勤しみます。

読んでくださった皆さまにも、幸せがやってきますように。

#あの会話をきっかけに



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