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洗練の極み。至高のアレンジ。Henry Mancini万歳。

That's It and That's All

一生物の音楽。いつ聴いても疲れがとれる。ど頭いきなりミュートTpソロからの主旋の楽器の受け渡しが流麗の極み。エロいピアノソロを挟んでブラスとオルガンの掛け合い炸裂で昂る。そのまま雪崩れ込むオルガンソロがカッコイイ。そして妖艶なストリングスとブラスの掛け合いからの主旋のリフレインとシャレのめしたエンディング。何度聴いてもリラックスできる。これぞ洗練の極み。至高のアレンジ。マンシーニ万歳。
https://youtu.be/_agA8-D87Yk


Party poop

ルグランとはまた一味違う洗練のスキャット。マンシーニはラテンリズムの取り入れ方がとにかくうまい。サックス〜フルートの脱力ソロもおしつけがましくなくて素敵。転調しまくるスキャットと軽妙洒脱を絵に描いたピアノソロ。エンディングはやっぱりおしゃれ!マンシーニ万歳。
https://youtu.be/uUzPI7slvFQ


Lujon

これもおしゃれラテンなわけだけども、まあそんなことよりストリングス。あらゆるラウンジストリングスの中でも最高峰に位置すると言って過言ではない。艶かしいホーン&サックスだけど、裏でなってるハープシコードorチターorダルシマーのキラキラとの絡みも見事。んで、ストリングスの鳥肌駆け上がり。ここで鳥肌たたねえやつぁダメだよ。一瞬ギターがテーマを奏でるのが粋。んでストリングスの例のメロからアウトロへ向けてイントロの編成にもどって最後はまた例のチターだかダルシマーだかの謎サウンドで終わる。あーもう。マンシーニ万歳。
https://youtu.be/RjsG3i6L9vw


Holly

有名な「Moon River」のメロディを本人がアレンジしてるわけだけども、初出のサントラにしてこの変奏なわけです。クオリティが高すぎて鼻血が出るレベル。映画のストーリーがどんなに陳腐でも、オードリーの魅力とこの音楽があれば、その時点でどう転んでも名作になるしかなかったわけです。マンシーニ万歳。
https://youtu.be/YMi9qpW98No


Champagne And Quail

こちらも映画そのものはとんでもないドタバタコメディなんですけども、間違いなくやはり音楽が良すぎて、それで名作と呼ばれている映画のうちのひとつだと思う。クラウディア・カルディナーレと言えば当時の肉体派女優の代表なわけだけども、この音楽のせいで気品が溢れまくっちゃっている。マンシーニ万歳。

https://youtu.be/58SZRooWqqw


Baby Elephant Walk

正直クインシーもバカラックも、マンシーニの前ではその後方互換にすぎないし、バーナード・ハーマンもデヴィッド・ラクシンも、マンシーニの前では「古い音楽家」のうちの一つにすぎない。マンシーニによってジャズやラテン音楽が、ロマン派以降の西洋音楽に初めて完全に実装された。あらゆる音楽はマンシーニ以前以降に分けられるのである。そんなことほかに言ってる人いないと思うし、思いつきと勢いで書いてるだけだけど。マンシーニ万歳。

https://youtu.be/nDuRgtWilv4


Peter Gunn

無茶苦茶有名なこのリフもマンシーニがオリジナル。後にギタリストのデュアン・エディがこのリフをエレキで弾いて、そっから様々なカヴァーが作られるわけだけども、そもそも楽曲の構造がロックンロールのそれなわけで、むしろエレキでリフを弾いてる方が普通に感じられるくらいなんですね。まるでロックンロールの名作をビッグバンドでアレンジした、みたいな。それを初出のアレンジでやっているのというのがまた天才たる所以。マンシーニ万歳。

https://youtu.be/CcHwTDzPECk


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