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プライオリティと傀儡使い

世界が遠くなっていく、暗闇坂を下って眼下に広がるのは、黒く濁った小さな小川。

よっこらせ、時空を超えた先にいるのは三つ編みと、汚い赤ニキビ、四つ上の姉。

騒がしい夏の気流に乗って運ばれてきた思い出。今はない、何の変哲もない駄菓子屋。

ようこそ、ようこそ、改めてありがとう。
さよなら、さよなら、失敬失敬、気高い魂。 

通り雨の匂いで、心象が霧散した。

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