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運営方法でどう変わる!?コミュニティの「お財布事情」

コミュニティ運営費用はツールと外部委託費用で異なる

みなさんこんにちは、イーライフのアドバイザー水野です。
“企業コミュニティのちょっといい話”、今回のテーマはコミュニティ運営の費用についてです。しっかりとしたコミュニティを運営しようとすると、どうしてもお金がかかります。どこにどれだけの費用がかかるのでしょうか❓

まずお金のかかるポイントひとつめは、コミュニティのツール(コンピュータのソフトウエア)にあたる部分です。こちらは、3パターンくらいの方法が考えられます。
①TwitterやInstagram、FacebookなどSNSを利用して安価に行う方法
②コミュニティ専用のクラウドサービスを利用する方法
③運営までのセットのサービスで委託する方法

費用はご想像どおり、①<②<③ です。

お次に、運営するための人件費です。こちらは、有志が集ってボランティア的に作業を分担すれば発生しませんが、企業が運営する場合、担当組織と担当者を決めて進めることが多いと思います。担当者の人件費がかかることになりますね。そして、社内で人数が揃えられない場合、また運営するスキルが無い場合は外部に委託することになります。
コミュニティの規模や行う施策の頻度にもよりますが、兼任の担当者が数名で運営するのが多いのではないでしょうか。ツール+運営をセットで外部にお任せする③のパターンだと、年間1千万円を超える費用が発生するケースも・・・。💴

コミュニティ運営にどんな作業が発生するの?

では、この担当者の人数の妥当性を考えるために、運営にどんな作業が発生してどんなスキルの人材が必要かをみていきましょう。まず、コミュニティ運営に必要な作業を挙げると、大体以下のようになります。

1)コミュニティ全体の戦略策定
2)運営施策の企画立案・スケジュール化・費用の確認
3)企画の設計・準備
4)Web記事の執筆・画像の制作
5)Web画面構築
6)メルマガの作成・配信
7)会員投稿コメントの閲覧・コメント返信
8)会員からの問い合わせ対応
9)運営の評価(KPIなど)まとめ、報告資料作成
10)システム運用やトラブルへの対応

いやー、、、いろいろな作業があって、大変そうですね😱
すべて必須か?といわれると、「必須」の作業と「あったほうがよい」の作業に分かれます(まあ、ケースバイケースですけど)
1)2)3)は何らかのマーケティング目的を意図するわけなので、必須ですね。また、SNSを利用するにしても、専用のサービスを利用するにしても、Web画面からの発信を想定すると4)5)も必須です。
10)システム運用も、Webシステムを利用するのであれば必須ですね。自社でシステムを持たず、クラウドサービスやSNSを利用するパターンでも、トラブル時には調査や問い合わせなどの作業が発生しますし、サイト上にコミュニティ運営ガイドライン・プライバシーポリシー・個人情報保護方針といった規約類を掲出したり、改廃したりしないといけません。それらの担当を誰が行うかを明確にしておいたほうがいいでしょう。また、集客や休眠・離脱防止策として6)メルマガの作成・配信は効果的で、あったほうがよい作業だと思います。
一方、7)投稿コメントへの対応8)問い合わせ対応9)運営評価 は、どこまで労力をかけるか悩ましいところ。会員同士のトラブルや、炎上などはコミュニティを運営するうえで大きな課題になりますね。
私が運営していた🍅「&KAGOME」🍅では、投稿・コメントの内容が薬機法や景表法などのルールを守っているかの確認も必要でした。コミュニティの規模が大きくなると、全ての投稿・コメントに対して、社内の担当者だけで目を通すのは、ちょっとムリですね。😓
コミュニティ運営専門の委託パートナーに支援を仰ぐのが安心です。
運営に必要な作業をすべて任せる事はもちろんですが、できる範囲で社内の担当者が行うことも可能なので、そのあたりをうまく分担することで費用の調整はできそうですね。 
最近はRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)で投稿を自動収集したり、AIでテキストや投稿画像を自動チェックしたりすることも可能になってきました。そうした外部のパワーや優れたツールを活用して、運営を効率化するのもいいですね✌

自前でコミュニティを安価に運営するには?

「コミュニティを始めたいけど、潤沢な予算は無いよ~😥」という方のために、自前で安価にコミュニティを運営している例を紹介しますね。
ITの世界では、プログラミングやソフトウエアサービスなどの開発で、ユーザーが集まって勉強会や困りごとを相談するコミュニティが数多く運営されています。集客とイベント告知を行って、リアルで会合を開催するという用途で使われていましたが、コロナ禍でオンライン上でのイベントも多く実施され、Slackなどのチャットツールも併せて使われているみたいです。

私の知り合いのアジャイル開発(ソフトウェアの開発手法の1つ)の研究会を主宰している方は、「Peatex(ピーテックス)やCompass(コンパス)で勉強会を運営したりコミュニケーションをとったりしているよ」と言っていました。
それぞれのコミュニティが作ろうとする「場」に適したツールやサービスを見極めないといけないですね。
(他のサービスの機能や特徴の紹介は、またの機会にお届けしますね)

「ちょっといい話」第3回まとめ

第3回は、コミュニティ運営ってどんな作業があって、費用感はどれくらいなのかについてお伝えしました。いろいろな方法があると思うのですが、コミュニティって立ち上げて一定期間で無くなるキャンペーンのWebサイトとは違って、長期間使い続けるものですよね。システム自体が安定して使えることも大切ですし、その運営方法も一貫性のある方法で運営しないとダメだと思います。集まってくれる会員のみなさんが、安心して楽しめるように、運営担当者も気配りしていかないといけませんね。🙆‍♂️
次回もおたのしみに。