見出し画像

身内に障害者がいるという事

こんにちは。

つい先程、このような記事を読みました。

" 付き合って3年の彼氏がいるのですが、
私の弟が自閉症という事で
やはり結婚は考えられないと告げられました。
弟が自閉症という事は交際時にお伝えしています。"

彼曰く、自分達の子供にも遺伝してしまうのではないのかという懸念。
ご家族からも反対をされてしまったようです。

この問題はかなりセンシティブだと思いますが…

私の父の姉である叔母は、知的障害者です。

昨年、69歳で永眠いたしましたが

何歳になっても、おままごとやアンパンマンのおもちゃが好きだったり

クリスマスにサンタさんが来るのを楽しみにしていたり、時折子供のように、感情的にわんわん泣いたり

障害者施設から持ち帰ってきた、"お名前練習ノート"にひたすら自分の名前を書く宿題に取り組んだり
(私がお手本となる字を書いていました。生意気にも、先生になった気分で嬉しくて楽しかった記憶があります。)

私は小さな頃から叔母と仲良くさせてもらっていましたが、その姿を "愛らしい" と感じていました。

ただ、父と母はとても苦労したと思います。

この記事にもある通り、母の家族は大反対。

父は5人姉弟ですが、叔母の唯一の男姉弟なので、祖父母が亡くなってからは父が叔母の保護者となります。

母の家族から大反対を受けながらも両親は結婚しましたが、やはり苦労が多かったそうです。

私に物心がついた頃には、叔母はすでに50歳前後でしたが若い頃はとてもパワフルだったそうで手に負えない事も多々。

時には、母が作った料理を「なんで今日はこれなの!?食べたくない!」とわがままを言う事もありました。

それでも母が弱音を吐いた事は一度もなく
「憎たらしく思う瞬間があっても、あれで結構可愛いんだよ」と言っていた事がありました。

正直私も腹を立て憎たらしく感じる事はありました。
どうしてそんな行動をするのか、何を伝えたいのか理解できない事も多々ありました。

しかし私とは比べ物にならないくらい、母はきっと何度も心が折れそうになったと思います。

母は最期まで愛を持って叔母を支えました。


それが"覚悟"なのだと思います。

悲しい事に、私のいとこ(父の別の姉の息子)は叔母が障害者である事を隠して結婚し、いまだに奥さんへ隠し通しています。

私としては、なんで隠しているの!?堂々としていればいいじゃん!と、思いますが…

家族が障害者。身内が障害者。

恵まれた事に、私は身内に障害者がいるという理由で友達や恋人から距離を置かれた事はありませんが、それは、あくまで他人だからかもしれません。

結婚は"障害者の家族"になります。
他人から家族になる事は、受け入れる事が難しいという事は理解できます。

ただ、家族や身内に障害者がいる事を受け入れてくれる、私の母のような人もいるという事。

受け入れられない人が悪と言いたいわけではありません。

私が伝えたい事は、絶望ではないという事。

私は、母も叔母も誇りに思います。

エル

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?