見出し画像

破裂するカンパーニュ、初めてのタバチュール

わたしがパン作りを始めてから1年が過ぎた。
初めの頃は、食パンやバターロールなんかも作っていたけど、ここ最近はハード系のパンばかり焼いている。

それは、なぜか?
わたし自身、バターと牛乳で作るパンよりも、塩と水で作るパンのほうが好きだからだ(正確に言えば、好きだということがわかった)。

甘いパンも、大大大大大好きなのだけれど、甘くないパンはご飯にとてもよく合うのだ。先日作ったパンも、「鶏もも肉のブレゼ(志麻さんのレシピ)」と相性がバッチリであった。

さて、ハード系のパンの中でも、ここのところずっと作っていたのが「カンパーニュ」。
いつ作っても安定した味と形を目指しているのだが、なかなか思うようにはいかない。特に、焼き上がりの形に納得がいかない……。

以下、試行錯誤中のカンパーニュたちである。

「強力粉+ライ麦粉」で作ったカンパーニュ。この日はまあまあ上手くいったのだが、
「リスドォル+全粒粉」で作ると、必ず破裂してしまう。隠したつもりだけど、左側が破裂している。
それからも何度もトライして、「お、今日はいいじゃん!」と思ったが、
やっぱり破裂。「キノコ」か「ベロを出した生き物」に見えてくる。
それでも作り続け、「お!今回はカリカリでいいじゃん!」と思ったら、
やっぱり破裂💥
そしてやっぱり生き物感あり。
向きを変えても破裂に変化はない(あるわけない)。
やはり破裂。
これは何の生き物だろうか?
縄文時代の土器みたいだ。
土器じゃないってば!
カンパーニュだよ!
カンパーニュのことは一旦忘れて、「強力粉+薄力粉」でリュスティックを作ることに。
からの、やっぱり破裂するカンパーニュ……。
平安時代を想起させる、おたふくのような「破裂カンパーニュさん」。
でも、芸術的な破裂はそれはそれでなかなか見応えがある(麻痺してきた)。
気分を変えて、初めて「タバチュール」を作ってみた。チャオチュールじゃないよ。
旨そうじゃないか!
小分けにして、
朝食の分も用意!

さて、珍しく大量の写真を投稿してしまったが、パン作りは本当に奥が深い! まさに創作である。

春が近づき、いよいよパン作りのシーズンがやってくる。なにしろ、パン作りは寒いときには、なかなか思うようにできないのだ。
きっと破裂の原因も、温度管理の問題(つまりは発酵具合にも影響)、それからオーブンの問題など色々とありそうだが、引き続きトライ&エラーで粘り強くやっていきたい。

この一年間、継続してパン作りをしてきたことは、わたしにとって非常に素晴らしい経験だった。
パンを作っていると、とにかく幸せな気分になるのだ。だから、わたしはパンを作り続けているのかもしれない。
きっと、死ぬまでやめることはないと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?