見出し画像

事件は現場で起きているんだ

元気ですか。わたしは元気です。

「ブリジット・ジョーンズの日記」を見ながら、久しぶりに徒然なるままにしたためます。私は今、たいそうに狼狽えています。

昨日、帰宅し、ドアを開けて上方に目をやると、ヤモリがぶら下がっていました。経緯を推測するに、彼ないしは彼女が我が家に侵入しようとした瞬間にタイミング悪くドアを閉めてしまい、挟まれてしまったのでしょう。ヤモリは夜行性であることを考えると事件が起きたのは、夜間帯。前日は、明るい時間にしか出入りしていないので事件発生推定時刻は前々日の夜9時ごろ。それからの割と長い間、彼ないしは彼女がドアにぶらさがっていることに気が付かずに過ごしていました。もし、ドアをくぐったときに落ちてきていたら、などと考えると身の毛よだちものです。「身の毛がよだつ」という言葉の概念について、身に染みるように感じています。ヤモリからしても、人間だって身の毛もよだつほどの存在なのかもしれないけど。

この歳になると、苦手なことを前もって回避できる程には自分について知っているし、習慣にやすりがかけられまくっている生活サイクルの中で戸惑う状況もなくなってきたので、怖いものなんてないよ今更。という気持ちで過ごしていましたが、こんな狼狽えを久々に食らって新鮮でした。震える。

なんだか、最近ついていなくて、食事中にかみ合わせを間違えて、現在、顎関節を痛めています。口を十分に開くことができません。わたしがもしオペラ歌手だったら、大変なことでした。オペラ歌手じゃなくてよかった。

ってか、ダニエル、良くないなあ。只今、視聴中の「ブリッジット・ジョーンズの日記(きれそうなわたしの12か月)」の話だけど。実は、この映画、昔見たことあるんだけど、開始早々に爆睡してしまって、下着にスニーカー姿で熱烈路チューする終盤のシーンしか記憶にありませんでした。今や、ブリジットと同じ年齢に至った私がここにいる。たまたま再生しているんだけど、感慨深いです。
「私の生涯の伴侶はワインボトル。そしてデブな女の孤独な死。3週間後、犬に食われた死体が見つかる。」と、シングルのブリジットが嘆くモノローグは好みです。共感するとかしないとかの問題じゃなくて。冴えない日常の描写があると、すんなり入れる。(作り手の)優しさというか...なんか違うな。表し難いな。寄り添ってくれるかんじ?こっち側に歩み寄るサービス精神...みたいな...?そういうのを感じる。わたしは、暮らしは冴えない日々の繰り返しだと思っている。それをささやかでも自力で彩っていくということが生きていくことの醍醐味かなって思っています。
とにかく、この映画は音楽がいい。ストーリーはまあまあ。ヒューグラントは、ダメ男じゃなくて「ノッティングヒルの恋人」とか「ラブストーリーができるまで」とか「ラブ・アクチュアリー」みたいな、王道ラブストーリーの主演で見たいです。

と、したためているところ、映画も終わりました。ヤモリぶら下がり事件の狼狽えをとにかく紛らわしたくてノートパソコンを開き、これをしたためています。

ということで、明日も明後日も冴えない日々を歓迎しながら暮らします。知らんけど。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?