【法務】弁護士1年目の振り返り
今年から弁護士として法律事務所で働き始めたのですが、色々と考えさせられることの多い一年でした。
私はもともと会社員として法務を担当しておりました。
一口に法務といっても、会社によって取扱分野等が異なりますが、法律事務所に入り(当たり前ながら)更に異なる点が多いことを実感しました。
私の数少ない経験を一般化するつもりはないですが、気づきと反省点を洗い出すことで、来年の自分につなげてみます。
また、皆様の参考にしてもらえれば幸いです。
1.所掌範囲
⑴ 正確性と効率性のバランス
クライアントを複数抱えるので、案件に応じて、取扱分野や調査対象(法令)等の幅が広がりました。
また、法律相談や紛争対応等の比率が上がりました。
これに伴い、各案件で必要十分なリサーチが求められますが、同時並行する個々の案件の納期にも追われるので、正確性と効率性のバランスに日々悩まされていた感はあります。
法務時代の知見を活かしつつ、ギリ乗り越えた案件もありますが、自己の経験だけに頼らずに処理する「工夫」にも思いを馳せなきゃですね。
⑵ インプットとアウトプット
自分なりにリソースを増やし「引き出し」の場所を確保する工夫をすることで、対処できる面もあります。
ただ、その「引き出し」が空っぽだったり(インプット不足)、「引き出し」から取り出すモノがわからなかったり(アウトプット不足)するという課題も残ります。
【来年の目標】
インプットの時間を確保する(アウトプットを意識しながら)
兄弁・姉弁のやり方を参考に取り入れる
自分の専門分野を確立する
2.依頼者との関係
⑴ 案件の理解
当たり前ですが、会社員時代に比べて事業部門との距離は遠くなりました。
案件の処理にあたり、クライアントの製品・サービスに関する理解は必要ですが、法務時代と同じスタイルを続けるのは物理的に(リソース面で)ムズイですね。
逆に事件解決に必要な事実のヒアリングは落とさないようにしたいです。
⑵ 相手に合わせた説明能力
クライアントには法人も個人もおりますので、(良い意味で)相手のレベルに合わせた対応も求められます。
企業の場合、依頼者のレベルも高く(特に法務の方々の場合)、「果たして自分は『ガーディアン』になれるのか」感もあります。
先程「アウトプット不足」の話をしましたが、相手に合わせて自分の知見をうまく説明するという点の課題を感じております。
⑶ 日々のコミュニケーション
周りでもよく言われることですが、クライアントから何か連絡を受けたとき、何らかの即レス(最低限「受信しました」でもよい)を心掛けています。
また、納期遵守も含めて、私自身が法務時代に弁護士に望んでいたことなので、逆の立場になってこの辺のクレーム等を受けないようにしたいです。
【来年の目標】
相手に合わせてアウトプットの仕方を工夫する
相手の話を傾聴するよう心掛ける
クライアントにとって「安全」「安心」なキャラを確立する
3.会社員の立場でなくなってから
⑴ 確定申告とか
昨年(修習生時代)から個人事業主ですが、申告手続はメンドイですね。交際費とか新聞図書費とか、限りなくシロに近いグレーの経費を増やしたいです(もちろん知り合いの税理士先生等に相談します笑)。
⑵ プライベートとか
趣味等に取り組む時間が減り、法律のことばかり考えていると、別の意味で退化しそうで怖いですね...
過去に立ち上げたYoutube垢も全然更新できなていないのは反省点です。
【来年の目標】
意識的に時間を生み出して、本業以外のことに注力できる工夫をする
と同時に「やらないこと」を切り捨てる決断をする
4.納め
以上、思いのままに綴ってしまいましたが、少し意識高めな投稿で2022年を締めたいと思います。
それでは皆様、良いお年を!
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