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あの映画に憧れて

 子どものころに影響を受けたものはたくさんあります。本の世界、アニメの世界、映画の世界、いろいろなものに影響を受けて育ってきました。映画なんかでは、ジャッキー・チェンのようなアクションに憧れたり、バックトゥー・ザ・フューチャーのようなSFの世界に憧れたり、ハリー・ポッターの魔法の世界に憧れたり、いろいろなものに憧れて影響を受けてきました。もちろん魔法の世界やSFの世界みたいに遠い世界だけではなくて、自分よりもちょっと大人な世界に憧れを抱くこともありました。大人になったらあの映画のワンシーンみたいなことをしてみたいって感じですかね。そんなちょっぴり大人の階段をのぼらせてくれるような映画がこれでした。



そうです。「映画クレヨンしんちゃん暗黒タマタマ大追跡」です。特に印象に残っているシーンが健康ランドから出た後のチェイスシーンというか追いかけっこシーンです。悪者たちがしんちゃんたちを追いかけている場面なんです。その緊迫?した状況の中でひろしが取引先の人とタマタマお会いするんです。そこでひろしが取った行動は名刺交換なんです!悪者達に追われている、その緊迫した状況の中で名刺交換するんです!!そのひろしにも驚きなんですが、それよりも驚いたのがそれを見た悪者達のボス?ナカムレさんが言うんですよ!

「名刺交換はサラリーマンの神聖な儀式、誰も手ぇ出したらあきまへんで」

名刺交換とは悪者達も手出しを出来ないほどのことなのかと驚いたことを覚えています。風来のシレン風に言えば聖域の巻物的なことなのでしょうか。そして憧れるんです。大人になったら名刺交換をしようと。

 社会人になって就職したのは看護師としての病院勤務でした。なので、名刺交換をするタイミングがない、というか名刺すらもっていなかったです。まあ、病院勤務の看護師も会社員っていえば会社員なんですが、憧れた名刺交換のタイミングはなかったですね。そのあとは大学教員になりましたので、憧れの名刺を持つことができて、憧れの名刺交換も行うようになりました。

 ぼくが会社員でよかったことは子どもの頃に憧れた名刺交換ができることと名刺交換をすることで子どもの頃を思い出せることですね。


#会社員でよかったこと

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