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わたしたちの人生の宝物

昨夜、お風呂に入っている時、ふと

「私がこの人生で体験したことの中で、とびっきり幸せだったことは何だろう?」

と思いつき、じっくり考えてみました。

すると、様々な記憶が思い出されていくなかで、はっきりと「これだ!」と感じるものが思い浮かびました。

それは、ズバリ

息子を育てたこと

息子が誕生してから社会人になるまでの、この22年間の親子の日々の積み重ねの記憶が、私のこの世での一番の宝物だ!と思ったのです。

育児体験

これが、私の今世の人生で最も大切な宝物だ…と思いました。

私たちの子育ては、決して順風満帆だったわけではありません。

出産してすぐに院内感染が発覚し、息子は肢体不自由になりました。

それからは、未知の世界に足を踏み入れるようにして、全く見通しが立たない不安定な状況の中で、日々奮闘してきたのです。

息子のことは、どんな小さなことでも常に夫婦で話し合い、夫と情報を共有しながら、二人三脚で子育てに取り組んでいきました。

息子の明るい性格に救われた部分、導かれた部分もたくさんあります。息子の成長と共に、息子を介して多くの人々と出会い、また、息子を通して様々なことを体験しました。

大変ではありましたが、意外と結構楽しくて、障害児の親もなかなか興味深くて、学びの多い充実した体験でした。

もちろん、この間は決して良いことばかりではなく、泣いたこともたくさんあったし、怒ったこともたくさんありました。

だけど、いつもどこかで笑っていました。

憤って敵と戦っても前には一歩も進めない…。それを親子共々よく分かっていたので、敵を作るのではなく、仲間を増やす…。理解と共感のネットワークを築く…。そんな気持ちで生きてきました。

絶えず笑いを忘れず、深刻になりそうな時は、あえてポジティブに受け止めて、笑って明るく乗り越えることを心がけてきました。

その結果、ずいぶん忍耐強くなり、力強くなり、懐が広がり、心が明るく成長したと思います。

辛かったことも、今は懐かしい思い出です。

こうして気が付くと、息子は高校を卒業し、遠方の大学に入って自炊生活を体験し、普通に就活をして希望のところに就職して、今は普通に社会人となり、親元を離れて独り暮らしをしています…。

障碍はありますが、たくましい青年に成長していきました。

当たり前のようだけど、この当たり前が普通にできるのにどれほど努力し頑張ってきたのか…。息子も親の知らないところで苦労したのだろうな…と思います。

でも、その苦労を人生の糧にして成長してきたのです。

息子も、そして、私も夫も…。

こんな感じで、子育てをしていた時期は、毎日が無我夢中で、とにかく必死で、自分のことを振り返る暇もなかったけど、今、こうして改めて思い起こすと、あれほど光り輝いていた時間はなかった…。素晴らしい時間を私たちは体験することができたんだなぁ…。

…と、そんなことを感じたのです。

自分で言うのもなんだけど、うちの息子はどこに出しても恥ずかしくない、心に芯を持つちゃんとした大人に成長してくれた…と思うのです。(←少し親バカが入っていますが…汗)

身体には不自由な部分はあるけど、心は真っ直ぐで健やか、そして明るいです。

無事に子育てを終えてしまい、空の巣の我が家で、暇をもて余している中年夫婦の私たち…(笑)。

これからの人生は、息子の好きなように生きてほしいと思いました。

こんな最高の体験を得られたのだから、私はもう何も思い残すことは無い…。息子を育てた思い出ひとつを胸に抱えて、いつでも成仏できるぞ…と思いました。

そして、そんな体験を共有できたパートナー(夫)がいたことも、私にとっては最高の幸せだと思いました。

ああ、なんて幸せなんだろう。
そう心から思い、自分の人生に感謝したのでした。

その後、私は夫にこの話をしました。

私たちって人生最高の体験をさせてもらったんやなぁ。

私たちにとって息子を育てたことは、この人生で一番輝いた素晴らしい思い出やなぁ…。

死ぬとき、堂々と「これが自分の今世での宝物」だと言って、この思い出を大切に抱えて、あの世に旅立てるよなぁ…。と。

その時、夫は私に背を向けていましたが、その後ろ姿から、私の話を聞いて、ちょっと感動して涙が滲んでいるような…そんな感じがしました。

私たちは幸せな人生だったんだよ。

こんなに恵まれて幸福な人生体験はほかにない…。

よかったね。ありがたいね。

息子が巣立っていった我が家では、年老いた義母と私たち夫婦で細々と暮らしていて、なんとも淋しいものですが(笑)、いやいや、これでいいんです。

自立して巣立っていったことが、子育ての成功なのですから…。

今度の週末は、久しぶりに息子に会う予定だけど、その時は、

「あなたのお蔭で、お父さんもお母さんも、夫婦で最高の子育て時間を体験をさせてもらえて幸せだったよ。本当にありがとう。感謝しているよ。」

と伝えてみよう…。

「はぁ?意味わかんねー!」

…といつもの調子でアッケラカンと言われるかもしれないけど(笑)、いやいやそれで良いのです。

幸せを感じているときに、忘れないよう素直に気持ちを伝えておこう…と思いました。

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