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謎を残す事故

 先日、追突事故を起こしてしまいました。
ハイドロプレーニング現象って遠い昔、教習所で習ったアレで。

 私の車、元々信州に来た時だけ乗る、置き車状態で、冬用タイヤのままだったのもいけなかったらしい。

 楽しく遊び、雨のそぼ降る夜の帰宅路。
路面の濡れた、緩い下り坂のトンネルの中。

 前方のブレーキランプに合わせて自分もブレーキを踏んだのだけれど、あれっ!!ってなったよね。
 上滑りしてブレーキが効いてくれなくて、スルスル〜〜〜トン!!って前の車に追突して止まりました。(もはや前の車に止めてもらった感じ)

 信号が変わり、あわあわしながらも、そのまま前方の車に後続してトンネルを抜け、近くのコンビニに誘われるように駐車。

 とにかく、すぐに相手方の運転席に駆け寄り「申し訳ありません、お怪我はありませんか?」と開きかけた扉に向かい頭を下げた。

 そしたらね、出てきた方が開口一番、「私は大丈夫だけど、そちらはお怪我ない?」って。

 女神様が降りてきたかと思った。

被害者側の発言じゃないよね、文句を言われる、怒鳴られる覚悟だったのに。
落ち着いた女性の方で全くお怒りの様子もなく。


そして
「まずは車を確認しましょう。」と後ろへ回ってみると、更に奇跡が!!

 容赦無く体当たりしたお車のボディーになんと傷ひとつない!!
お噂は予々聞いていたけれど、お相手がかのJeep様とは!!!!

 「私の車は大丈夫そうだけれど、そちらは、、、ひどいのかしら。」
と言われて初めて自分の車を振り返る。
と、ひしゃげたボンネットが顔を上げていた。
 追突してからコンビニまで普通に運転できていたので、その顔を見るまで、そこまで重症と全く気づかず、愛車よ、ごめん。
 
 やりとりしている間に、子供達が車から出てきて、女神様に更にお気遣いいただく始末。
「お子様達が風邪を引いてしまうと大変だから」と子供達に傘を差し向けてくださる。

 「私は身体も車も大丈夫だから、警察を呼ぶほどじゃないけれど、あなたは?」
と聞かれ、私の車の保険は相手方への対応分しかないので必要なければ、と言うことで、その場で連絡先だけ交換して、女神様は去って行かれた。

 
 さて、女神様をお見送りした後、子供達に車は動くのかと言われて、初めて不安になる私。
 改めてエンジンをかけてハンドルを切ると、なんだか重い。。。
さっきまでは平気だったのに。

 慌てて停車して、確認したらスマホの充電ケーブルがハンドルに巻き付いてた。(やっぱり動揺していたらしい)
 そして、その後はきっちり法定速度以下の超安全運転で無事に帰宅。

 翌日、知り合いに愛車を見てもらうと、ボンネット交換だけで済むと!
Jeep様のおかげで、私の車もボンネットを少し押し上げただけで、機械損傷無しで済みました。

 後日、女神様に後遺症ないか連絡したところ、またしても私や子供達を心配してくださる。
 そして、念の為ディーラーでJeep様の無傷も確認完了。

一件落着いたしました。

 なんだけど、ね。
私にはとにかく謎でしかない。
事故って、何か起因があるはずって私は考えていて、たいていそれは思考の具現化だと思っているんだけれど、今回は思い当たる節がない。

 というか、事故を起こしたはずなのに、私「全く責められていない。」
それどころか、気遣っていただき、私も謝るよりもお礼を言っている始末。

一体なんなのだコレ。。。

多少の思い当たる節は、
・帰宅時に夕飯の支度が遅くなりそうで焦っていた。と言うか、そもそも途中で食べて帰りたかったのに、家で食べたいと言う子供達に譲歩して、本意の帰宅ではなかった。
・契約している保険会社が沖縄のままでめんどくさいなとチラついた。
・手相鑑定で自分の特別さを認識しろと言われた。

 でもまだ、ピンと来ないんだよな〜
この事件、もう少し悩みそうです。

 以上、現場からでした。

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