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「ラジオ型コンテンツ」という継続的な場づくり

SNSなどの個人発信がますます一般化しています。
Spotifyなどの音楽配信プラットフォームは、個人発で「ラジオ」を手軽に行える環境が整い、使いやすくなったことで発信する人が増えています。

芸能人やコメンテーターも「ラジオ」として配信し、
企業の中でも、エンゲージメントを高めるための「社内ラジオ」の聴取時間が急速に増え、コロナ前に比べると250%も伸びています。
*関連リンク「声の社内報の増加 voicy記事」https://corp.voicy.jp/2023/04/13/10071/

広がっている理由は、コロナ禍の中で「声」の温かさに関心が高まったことがあります。声はダイレクトに親近感や信頼性に繋がります。

また、動画は見続ける必要がありますが、「ラジオ」は作業や家事をしながら聞ける、また自動車運転しながら移動中に聞ける良さがあります。
また、制作する側にとって、YouTubeのような動画は画面を整えることも編集の負担も大きいのですが、音声のみですと気軽に録音でき、編集の作業負担も小さくなります。

有名人にとっては、テレビは幅広い人を対象にしながら、
「ラジオ」はコア・ファンに肉声を届ける媒体としても使い勝手が良いのです。

私たちが「ラジオ」に注目しているのは、これらの要素に加えて、
弊社が、地域活動や街づくりなどの「場づくり」において「1度の機会」だけでは難しいことを補うツールとなりうるからです。

1度の機会で「場づくり」をするのが難しい理由

➊社会の多様さ、複雑さが高まる中、場に参加する人たちで共有したい基礎情報が豊富になっています。
対話やワークショップを行う際、前提となっている「言葉」や「概念」が共有できていないと話し合いは活性化しません。
しかし、1回のワークショップで概念や事例の説明が多くなってしまうと対話の時間は取りづらくなります。

➋ライフスタイルが多様化し、忙しい毎日の中で、一つの時間、場所に集まることの難しさが高まっています。
地域ワークショップだと、土曜午後がいいという人もいれば、そこは予定やイベントがある人もいます。平日の夜の何時からがいいか、昼がいいのかなども違います。もちろん、これからの多様さは以前からありましたが、今は社会全体でイベントが増え、よほど特別なものでなければ、一度に集まる難しさは避けて通れません。

❸継続的なコミュニケーションがより大切になっていると感じています。
情報の量と多様さが高まる中、1回の出会いでは時間と共にテーマは薄れてしまいます。
「声」に触れ続けることで、エンゲージメントが高まる可能性を感じています。

このように、従来のエンタメ・コンテンツとしてのラジオから、
コミュニティづくり、参加促進につながる継続的な場づくりとしてのラジオの可能性に注目しています。
コンテンツの作り方、質の高い編集、視聴率を高める方法など、まだまだ模索中です。
良かったら、私のラジオ聴いてみてください。
「empublicの一語一歩」 
https://open.spotify.com/show/4gRXIw1HxACPrFMfI83HKZ


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