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②猫のくらし-1.猫の行動学(前半)

こんにちは。2匹の愛猫と暮らす中で、猫のことをより深く理解したいとねこ検定を受けることにしました。
今回はその「猫の行動学」の前編です。
猫のストレスにつながる環境や不適切な場所での排泄・スプレー行動といった問題行動と捉えられる習性について解説していきます🐈
猫はストレスから飼い主にとって問題行動と捉えられる行動をすることもあります。
飼い主側が理解し防止することが大切です👍


ストレス

猫はストレスを感じやすい生き物です。

生活環境の変化

完全室内飼育の猫にとっては室内が縄張りです。
そのため引っ越しは猫にとって大きなストレス。
引っ越しで家具を新調するとますます不安になります。
一部慣れ親しんだ家具や猫のトイレ・食器はそのまま使用すると◎

トイレ環境

トイレや猫砂にこだわりのある猫は多いもの。
気に入らないとストレスで不適切な場所での排泄につながります。
はっきりとはわかっていませんが、ストレスの関与で「突発性膀胱炎」の原因ともいわれています。

他の猫との関係性

単独で暮らしていた猫に新たな猫がやってくることはストレスの原因に。
特に「オス猫同士」や「歳の離れた猫」は相性が良くないと言われています。
(👩:ちなみにうちはあまり歳は離れておらず男女ですが仲は良くありません。。。)

家族の行動

飼い主がかまい過ぎることがストレスになることも。
猫は15~16時間寝て過ごす動物、のんびり過ごせないことがストレスに。
他にも大きな声、香水などの強い香りも苦手です。
赤ちゃんが生まれて家族構成が変わることでも影響を与えます。

▼猫のストレスのサイン

☑ 猫のストレスサイン毛づくろいをしなくなる、あるいは過剰になる
☑ 食欲の低下、あるいは異常に食べる
☑ 狭い場所にいつも隠れる
☑ 神経質になる
☑ 小さな音に敏感になる
☑ 過剰に甘える

不適切な場所での排泄

ペットのお悩みQ&A

原因

◎他の場所が気に入っている

猫砂よりもクッション、布団、毛布などやわらかく吸水性の良い場所を好むことがあります。さらに匂いが残ると同じ場所で繰り返し排泄するように。

【対策】➀➁③④⑤

◎トイレで嫌な思いをした

「用を足していた時に地震に遭遇」「大きな音で恐怖を感じた」「多頭飼いで邪魔された」「膀胱炎や尿石病で痛みを感じた」などで『トイレ=嫌な場所と覚えてしまうと、結果トイレを使いたがらなくなることも。

【対策】⑤

◎今のトイレが気に入らない

「猫砂が嫌いなタイプ」「狭い・形が使いにくい」「落ち着かない」「汚れている」などで気に入らないことがトイレ以外で排泄することも。

【対策】➀➁③④

◎病気や加齢によるもの

下部尿路疾患で痛みを感じでトイレと関連づいてしまったり、慢性腎臓病や糖尿病で尿量が増えて汚れがちになってしまいトイレを使わなくなることも。
また、高齢でトイレの高さを跨げない、間に合わないなどが原因の場合も。

【対策】➀

◎不安によるもの

ストレスや不安が原因でトイレ以外で排泄することもあります。
「非スプレー型マーキング」とも呼ばれます。

【対策】④

◎飼い主の気を引きたい

トイレ以外の場所の排泄によって飼い主がアクションすると、それを構ってもらえると感じてしまうケースです。
その場合、トイレ以外=構ってもらえると学習してしまい繰り返すことになります。

【対策】構ってあげる!

対策

今トイレを使ってくれていても実は環境が悪い可能性もあります。
ぜひ、愛猫のためにトイレ環境を見直してみては❓

➀トイレのサイズ
猫の体長の1.5倍以上のサイズが理想的。
高齢猫の場合は高さが低いものがおすすめ。

砂の量
5cm以上の深さにします。

猫砂の種類
飼い主の都合ではなく猫が好きな種類の砂を選びます。

設置場所
静で夜でも真っ暗にならない場所。
食事するスペースや寝床から2m以上離れていると理想的。

トイレの数
(猫の頭数+1)個です。

スプレー行動(マーキング)

原因

◎異性へのアピール

未去勢に多い。
強制済みでも欲求不満や不安がある場合は去勢した雄でも行うことがあります。

【対策】➀

◎外猫の存在

窓越しに見える外猫に対し不安や縄張りの誇示からスプレーすることが。

【対策】➁

◎環境のストレス

家族や動物が増えた、引っ越しや模様替えなど環境変化の不安がきっかけ。

◎多頭飼育

折り合いが悪い猫の逃げ場がないことが不安やストレスに。

【対策】➁

◎飼い主との関係

長期不在やコミュニケーション不足にから強い不安や欲求不満に。

【対策】③

対策

➀不妊・去勢手術
異性へのアピールの場合は発情行動が起こりにくくなり多くの場合、改善されます。

➁外猫や他猫との対策
窓に目隠しシートを貼り見えなくする、多頭飼いの場合は部屋を分けるなどの対策が考えられます。

③欲求不満の解消
スキンシップや遊ぶ時間を増やしたり、留守番するときにはおやつを入れることができるパズルフィーダーなどで退屈しのぎができるようにし欲求不満の解消を。

④フェロモン療法やサプリメント
抗不安薬や不安を軽減させるサプリメントや、猫合成フェロモン剤によって改善が見られることも。
色々試しても改善しない場合は、動物病院に相談してみましょう。

⑤スプレーする場所での食事
食事の場所では排泄はしません。
その習慣を利用する対策です。

⑥スプレー対象物の処分と保護
処分することで収まることがあります。
根本解決にはなりませんが、飼い主のストレス軽減のため対象物をビニールなどで保護してしまう(拭き取りやすい)方法も。

<次回>


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