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➁猫の暮らしー6.健康チェック

こんにちは。2匹の愛猫と暮らす中で、猫のことをより深く理解したいとねこ検定を受けることにしました。
今回は「健康チェック」についてです。
猫は口に出して具合が悪いと教えてくれるわけではありません。
飼い主が日々注意深く観察し未然に防ぐような意識が重要です!


出物で見る👀

1.排泄物

おしっこ


健康なおしっこは薄い黄色、それ以外は要注意!

赤:血尿は泌尿器からの出血や血中の赤血球が破壊される病気が原因。
オレンジ:肝不全の疑いあり。
白:膀胱炎の疑いあり。
色が薄い:慢性腎臓病が原因。

におい
きついにおいが正常、におわなくなるのは多尿のサイン
普段のおしっこのにおいを把握しておきましょう。

においがしなくなる:慢性腎臓病や糖尿病のサイン
においが強くなる:細菌性の膀胱炎の疑いあり


少なすぎても多すぎても問題
一回の量を把握しておきましょう。

急に量が減った:尿道が詰まっている可能性あり
量が増えた:慢性腎臓病や糖尿病のサイン

うんち


ミルクチョコレート色が健康、色の違いで異常場所を特定!

赤っぽい:大腸や肛門付近からの出血の疑いあり
黒っぽい:胃や十二指腸からの出血の疑いあり
白っぽい:膵臓や胆嚢の異常による胆汁不足
緑っぽい:消化管運動が過剰な状態

におい
独特なツンとしたにおいが基本、においの変化も要注意!

※決まったフードを食べていれば同じにおいのはず、普段と違うにおいの時は色や形もチェックして動物病院へ相談!

硬さ
コロっとしていてティッシュでさっと取れるのが正常

スコップですくうと崩れる軟便、泥のようにゆるい泥状便、水分の多い水様便などがあります。カチカチの硬いうんちは水分不足で便秘の可能性も。トロっとした粘膜便は下痢でも便秘でも見られます。

2.目・耳・鼻

目やには拭かずにつけたまま病院へ。診断のてがかりになります。

目やに
赤や赤褐色の目やにが目頭に少量:新陳代謝による正常なもの
白、黄~緑          :最近やウイルス感染の疑いあり


透明の涙  :外傷やアレルギーの疑いあり
止まらない涙:角膜が傷ついている疑いあり

嫌なにおいがしたり、耳垢で汚れがあるのは外耳炎などのサイン。

耳だれ
黄~緑色のドロッとした膿性の耳だれ:細菌性の外耳炎のサイン

耳垢
乾燥した黒い耳垢:耳ダニの寄生
クリーム色や茶色の湿った耳垢:細菌感染などによる外耳炎の可能性あり

健康な鼻は適度にしめっています。鼻水が出るのは感染症などのサイン。

鼻水
原因によって異なるので、鼻水の色、サラサラしているか、ねばねばしているかなどを確認。蓄膿症では血液が混ざることも。

鼻血
猫は人間と違ってめったに鼻時を出しません。外傷ででることもありますが、悪性腫瘍などの可能性も。

3.嘔吐物

週に2回以上吐くようなら病気も考えられます。
吐いた物やタイミング、他の症状を観察して動物病院で相談を!

食べたものがそのまま出る
たまになら問題ありませんが頻繁に吐く場合は食道狭窄の疑いあり
胃液を吐く
透明~白っぽい泡や液体は胃液、黄緑色の液体は胆汁です。
寝起きや食前などの空腹時に、短銃がイに逆流してその刺激で吐くことがありますが、頻繁に吐くようなら別の病気の疑いあり。
血が混じる
消化管からの出血の疑いあり。鮮血を吐いた場合は肺や気管からの出血の疑いあり。
よだれがでる
苦いものを飲んだ時、気持ちが悪い時、中毒、肝臓病、口内炎、脳の病気など様々。吐きそうで吐けずによだれを出している場合は異物などの誤飲の可能性あり。

4.皮膚・被毛

新陳代謝で毎日生まれ変わり、皮膚は細胞が小さなフケとして剥がれ落ちます。毛も毎日少しずつ生え変わっています

抜け毛
皮膚が透けて見えるほど大量に抜けたり(換毛期以外で)、部分的に抜ける場合は要注意。
どの部分が抜けているかは病気特定の大きな手掛かり。

フケ
目に見える大きなフケ、大量のフケが出るときは皮膚病の可能性あり。のみが寄生すると激しいかゆみとともに大きなかさぶたやフケなどの症状も。
アレルギーやビタミンA欠乏、老化による乾燥でも増えます。


ケンカによる咬傷などで化膿して見た目は小さな傷口でも皮下に海が溜まる皮下膿腫という病気も。患部が腫れて熱を持ち、触れると痛がります。

5.その他

陰部からの分泌物
不妊手術をしていないメスの陰部からおりものや出血がある場合、子宮蓄膿症や生殖器の腫瘍の疑いあり。

肛門からの分泌液
肛門の内側に分泌物がたまりすぎて炎症をおこすことも。
お尻を床にこすりつける仕草がみられたら注意。


口を半開きにして「ケエケエ」と咳をしていたらアレルギー性の喘息、フィラリア病、気管支炎、気管内の腫瘍や気管内の異物の可能性も。

病院でのケア🏥

1.健康診断

健康診断には大きな目的が二つ。
一つは病気を早期に発見すること。
もう一つは健康時の数値を取ること。
9歳以下は年に1回、10歳を過ぎたら半年に1回は健康診断を受けましょう。

血液検査
採血して検査。
「血液学検査」・・・赤血球、白血球、血小板などの値を計測
「血液化学検査」・・・血糖値、肝機能、腎機能の数値など成分を調査

超音波検査
胸部や腹部に超音波を当て、返ってくるエコーを画像化して診断。
心臓の動き、肝臓、膀胱、腎臓、胃、腸管などの状態を細かく確認できます。

レントゲン検査
X線を照射して検査。
心臓をはじめとする各種臓器の大きさや位置、骨の形や状態などを確認します。胸水や腹水の状態も確認できます。
一般的に縦と横の二方向から撮影。

その他にも実施している検査

尿検査
血尿や尿糖、尿の比重などを検査。
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糞便検査
顕微鏡で便を確認。寄生虫の有無や腸内細菌などを確認。
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SDMA(腎機能マーカー)
2016年に始まった新しい血液化学検査のひとつ。
腎機能低下40%という早期の段階での発見が可能に。
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甲状腺機能検査
甲状腺ホルモンを測定。
高齢猫に多い甲状腺機能亢進症の早期発見に役立ちます。

2.避妊去勢手術

不妊去勢手術には猫にとってのメリットも。メスは12か月以内に、オスは生後5~6か月の発情期が来る前が良いとされています。

メリット
・望まない妊娠の予防
・生殖器系の病気の予防
メスでは子宮蓄膿症や卵巣腫瘍、乳腺腫瘍の予防、オスは精巣腫瘍などが予防できます。
・問題行動の軽減

デメリット
・太りやすくなる
・全身麻酔のリスク

不妊手術

開腹手術で卵巣と支給を摘出。
述語の安全を考慮し、通常1~2日程度の入院が必要になることが多い。

去勢手術

陰嚢を切開して左右の睾丸を両方摘出します。
傷口が小さいので、1泊入院か麻酔から覚めたらその日に退院するケースも。

術後のケア

エリザベスカラーやメスは腹帯をまいて傷口を舐めないように保護。
不妊手術は1週間後に抜糸。去勢手術では傷口を縫わない、もしくは抜糸が不要な場合もあります。

<次回>


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