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【第三部】≪台湾インターンシップ支援を行うに至った経緯について≫

またまた、第二部をアップさせて頂いてから月日が経ってしまいました。
反省です。。。
前回に続いて、【第三部】をお届けさせて頂きます。


受け入れ企業と学生募集について

第二部でも書きましたが、”受け入れ企業”が無ければ「インターンシップ支援」が出来ないと書きました。
最初は、インターンシップの理解を得られない事が多かったため、”営業”をしても【人材派遣】や【就職支援】と勘違いされてしまい、説明をしても理解されるまでには時間が掛かったものです。

それはそうですよね、インターンシップは”外国の大学生を日本で研修させる”ものとなりますので、『なぜ?海外の大学生の研修に協力しなければいけないの?』とよく言われたものです。企業としても、人手不足はあるとしても即戦力を求める企業がほとんどですから、経験も無い大学生の面倒を見るという事はなかなか理解できないですよね。
それに、企業としても費用負担がある以上はある程度のスキルは求めるものですし、【日本語レベル】があるかどうかが一番不安に思うところだと思います。

こうした企業の不安面や疑問点、メリット・デメリットを資料に纏め、これまでの経験を踏まえた提案を行うまでにはそこそこ時間を要したものです。

これも”ご縁”と思えるような出来事だったように思います。
ある企業が、当社の「海外インターンシップ支援」に興味を持って頂き、打合せをしたいとのご連絡を頂きました。
早々に訪問に向けた日程の調整を行い、福島県までご訪問をしました。
ちょうど、もう1社福島県にて興味を頂いている企業からも問い合わせを頂きましたので、併せてご訪問をさせて頂きました。

ご挨拶を済ませ、当社のご提案を行っていた際にも熱心に耳を傾けて頂き、その場で受け入れを希望頂きました。
受け入れする理由は、『台湾の人材という事にも興味はあるが、”大学生”というところに大変興味を持っており、これから社会に出ていこうとする学生に対し、日本を知って貰うと共に社会への一歩として協力したい』との事でした。
とても嬉しいお言葉だったと今でも覚えております。
また、受け入れを希望する一番の理由が、『東日本大震災が発生し、福島県は甚大なる被害を受けた。その際、アメリカに次いで二番目に支援して頂いたのが”台湾”だった。台湾には多くの支援をして頂き今がある。このご恩を直接いち企業が返す事は出来ないが、こうしたインターンシップ支援として台湾の学生を受け入れる事で返していきたいと考えている。本当に台湾の皆さんには感謝している。』
この言葉を聞いて、胸に熱いものを感じました。

確かに、あの東日本大震災においては私自身も被災者の一人であり、茨城県も影響がありました。ただ、この言葉を聞いて自分でも考えていなかった事を感じる一つとなり、言葉には表せないものがありました。

また、同様にもう1社の企業においても訪問をさせて頂いた際、その場で受け入れを希望して頂きました。
『台湾の学生が日本を選んでくれて、それも福島県を選んでくれるなら協力する。地域の魅力発信や地域の観光を回復させるためにも、海外の方の発信力は必要であり、それも学生が発信してくれるならこれほど嬉しいものはない。』と、観光において低迷している今を抜け出し、次の一歩へ進むための手段として考えている事も、改めて気づかされたものでした。

こうして更にもう1社の栃木県の企業を加え、最初は3社からのスタートとして「インターンシップ支援」の取り組みを始めました。


学生へ向けての説明会での様子

学生募集について

学生募集については、台湾の大学と直接提携を結んでおり、ある程度の学生が集まる事は想定しておりましたが、実際はどの学生が興味を持ってくれて、どのような質問があり、どのような課題があるかは分かりませんでしたので、人数的にも「8名」からのスタートに向けて当社としても身の丈に合った人数だったと思います。
求人票を作成し、学生向けに企業の案内資料を作成し、説明会を開催するための準備に取り掛かりました。

実際に、訪台し各大学にて説明会及び面接会を開催しました。
一つの大学は、当社の知名度が低かったのもありましたが、インターンシップ説明会に参加をしてくれたのは、僅か4名でした。
また、他の大学においては11名と15名、約30名の学生が興味を持ってくれて、説明会で熱心に話を聞いてくれておりましたが、事前の告知活動や会社の知名度も必要という事を学んだのを覚えています。

説明会を終え、次に一人一人との面接へ入るとあっと驚く事が多くありました。「日本語レベルが高いっ!!」ほとんどの学生が日本語でのやり取りができ、流暢な日本語で質問に対する回答をしてくれます。
何より、どの学生も目を輝かせ、笑顔がとても素敵な学生ばかりです。

採否なんて付けられません!!

全員にインターンシップを経験して貰いたいと思ったものです。
それぞれが希望する3社の企業の中から1社を選び、希望する理由やインターンシップで経験してみたい事、体験してみたい事などをヒアリングし、学生の個性を知る事も我々の役目です。
受け入れ企業は直接台湾で学生と会っていないため、入国するまではどんな学生なのか分かりません。書類だけで判断しなければならないため、当社のヒアリングによる説明資料が重要です。学生の思いを企業へ伝えるためにこちらも必死に学生を”知る”ことをしました。

今となっては、この初回の学生たちとの出会いが、更なる受け入れ企業の増加に向けた決意みたいなものだったかもしれません。
ただ受け入れ企業が多ければよいものではなく、【第二部】でもお伝えしたように、受け入れ企業においても選定が必要となります。企業にとっても、学生にとっても良き出会いとなるものにしなければなりません。
こうした多くの学生との出会いにより、可能な限り多くの学生に日本でのインターンシップを体験して頂きたいという思いの中で、この事業を続ける意味があると確信に変わりました。

今となっては懐かしい記憶ですが、どんな事業においても最初の取り組みは覚えているものですね。
一人一人の学生の顔が今でも覚えており、あの学生のキラキラした目は今でも印象に残っております。
そのうちの一人がインターンシップ後に受け入れ企業へ”就職”するとは?!

題名でもある≪台湾インターンシップ支援を行うに至った経緯について≫とありますが、これまで記載した内容が行うに至った経緯でもあり、受け入れ企業からも勉強をさせて頂き、学生からも多くの学びを貰いました。
受け入れ企業においても目的を持った取り組みがあり、学生も日本での就業を体験するだけではなく、その企業を知り、その地域を知り、母国と日本との違いを知る事も良き経験へと繋がるものだと考えます。
親元を離れ、6ヶ月間であっても一人で生活をしなければならない環境の中で、社会人へ向けての一歩を踏み出す事が出来るのが【インターンシップ】であり、学生生活の中で貴重な経験の一つになるものであると考えます。


第三部はここまで

最後まで読んで頂きありがとうございます。
うまく伝わっているかは疑問に思う事もありますが、受け入れ企業の思いや学生の思いがマッチしてこのインターンシップが取り組まれているものと感じて頂ければ嬉しいです。

次回は、【学生のインターンシップ中における生活や就業体験】について書かせて頂きたいと思います。
また「次にアップされるのはいつ?」と思われた方がいますね。
きちんと更新しますよ!!

また次回お会いしましょう。

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