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私にとってのエンカレッジ〜卒業生座談会〜前編

こんにちは、エンカレッジ広報担当のシロです。
本日は、4月25日(日)に行ったオンラインLIVE配信「私にとってのエンカレッジ〜卒業生の座談会〜」の内容をご紹介いたします。
この配信では、元エンカレッジボランティアスタッフの宮城さんをモデレーターに迎え、エンカレッジの卒業生で、現在は職員、アルバイト講師として働いているスミレさんとタクミくんに、エンカレッジでの思い出を語ってもらいました。


エンカレッジに入ったきっかけ

宮城:こんにちは。今日は、「私にとってのエンカレッジ〜卒業生の座談会」として、エンカレッジをより広く知ってもらおうとライブ配信をしています。
今回はエンカレッジにいる人ってエンカレッジをどう思ってるのかなっていうことで、エンカレッジについて良いことを話さない3人が集まったと思います(笑)。生々しさを提供できる私たちで、色々話していきたいなと。

それではよろしくお願いします、モデレーターの宮城です。
今は東京に事務所のあるIT会社で勤務しています。
前職が、元々地元は沖縄なんですけど、地元の大手企業で働いていて、その時に、エンカレッジのボランティアをさせて頂いておりました。中学生がメインの教室ですね。
だいたい週1から2くらい、仕事終わってエンカレッジに行って。
先生たちの教材のサポートとか、わからないことがあれば解き方のサポートとか。あとはもっぱら雑談。雑談がしたくて行ってた、みたいな(笑)。
2年間させてもらって、職場が変わったので抜けたのですが、ボランティアとしての卒業生として今回参加しております。
私はモデレーターということで、メインでお話を聞くのはお二人です。
お二人とも実際にエンカレッジに生徒として通われてて、卒業して、今また違った関わり方をされていらっしゃるということで。
では自己紹介を、タクミくんからお願いします。


タクミ:エンカレッジ卒業生のタクミです。今大学生で、エンカレッジでは講師として関わらせて頂いてます。
エンカレッジに入塾したのは中学3年生の時、母親の勧めでここに入った、という経緯があります。
ためになればと思い参加しました。


スミレ:同じくエンカレッジ卒業生のスミレと言います。今はエンカレッジの職員として働いています。
私の入塾のきっかけはタクミくんとは違うんですけど、市の職員の方から教えて頂いて、入塾することになったという経緯があります。
自分もこの座談会で何か力になれたらいいなと思っていますので、よろしくお願いします。


宮城:はい、という3人でお送りしていく、ゆるい会のはずですのでよろしくお願いします。
僕は最近あんまりエンカレッジに行けてなくて。でも何かしら坂さん(エンカレッジ理事長)と会ったりとか、若葉こうさく室来たらいろんなエンカレッジの職員さんの出入りもあったりで、(彼らから)話は聞いてるんですけど。
実際に生徒として卒業されて、今も携わっているとのことなので、その辺も色々聞いていきたいなと思うんですけど、まあやっぱりメインとして聞きたいのは、いたときのお話かな。
実はさっき(LIVE配信前)もちょっとお話してて、あっさりしか聞けてないんだけど、すでに面白い感が出ていて。二人ともやっぱり違うんですよね、ちょっと一人ずつ聞いて行こうかなと思うんですけど。
タクミくん、さっき親御さんの勧めでということだったんですが、中3の夏くらいの入塾でしたっけ。


タクミ:そうですね、5月あたりに入りました。


宮城:中学3年生の夏ぐらいって、結構周りがソワソワし始めるね。どういう流れで、周りがどうなってて、自分から(エンカレッジに)入りたいって思ったのか、ちょっと詳しく教えて欲しいなと思うんですけど。


タクミ:えっと、元々いきたい高校があって、それに向かって勉強しないとなって思ってたんですけど。周りの友人はゾロゾロと塾入って学力が伸びてきて、ちょっと焦り始めて。親にも塾入りたいんだけどと言ったら、だったらちょっと探してみたらいいよって言われて。
色んな塾行ってみたんですけど、結局自分の学校の近くにあった塾に行きたいって最終的に決まって、母親にちょっとここ行きたいんだけど、と相談したら、いやちょっと待てと。
どうやらエンカレッジって言う塾があるらしいぞ、行ってみろって言われて。
それでなんか行ってみたんですけど、自分の学校からは自分一人しかいなくて。それで知り合いもいない中、ちょっとやるのは厳しいなって母親に言ったら、いや、そこでお前はやれ、っていう風に強制的に言われて。わかりました、っていうことで入りました。


宮城:やや強制収容だったんだ(笑)。なるほど。
でもね、なんかそういうちょっとざわつく感というか。特に周りが、今まで俺らと遊んでたり部活してたのに、いきなり勉強し出して、みたいな。しかもそれは塾に入るっていう、一個のプロセスを経てやり出して。どうしよう俺、みたいなね。結構焦りみたいなのはあった?


タクミ:焦ってましたね、だいぶ。しかも志望校が同じ友達とかも、結構自分と学力が離れていってたんで、それのせいもあって焦ってました。


宮城:だよねー。その時にね、すんなり入れるといいけど、なかなかね。塾高いからね、難しいところ。
じゃあお母さんが(エンカレッジを)見つけてきてくれたんですね。


タクミ:そうですね、元々保護課の方が進めてきたんですけど、自分的には無視してて(笑)。


宮城:なるほど、そっかそっか。じゃあ行きなさいって言われたときはもう、若干あんまりテンションは・・


タクミ:上がらなかったです。


宮城:上がらなかった(笑)。


タクミ:俺ここ行きたいって言ってんのに、他の塾勧めんな、っていうのが内心ありました。


宮城:そうだよね、せっかく自分が勉強したいっていう意思表示をし始めてんのに、そらすなよ、みたいな(笑)。
そっからどうなってったのか、もうちょっと聞いちゃおうかな。
そういうモチベーションで入って、実際最初の入ったときの感じとかってどうでした?


タクミ:入った感じやっぱり、先ほども言いましたけど、自分一人だけだったんで、自分の学校(出身生徒)が。最初の1ヶ月は周りと馴染めず、黙々と自分の課題やったりとかしてたんですけど。
先生たちが積極的に声をかけてくださったり、あと通っている塾生徒の方が、自分に積極的に声をかけてくれたりとか。挨拶してくれたりして。「あ、結構ここって、なんか居心地悪くないな」って思い始めて、そっから、「ああここの塾いいな」って心変わりしていきました。


宮城:その辺の1ヶ月の葛藤みたいな、でも一応行き続けてはいた?


タクミ:はい、正直もう通ったんだし、ちゃんと塾として課題も出してくれるし、まあいっか、っていう感じで。あと周りがもう塾行って伸び続けている中、自分が塾行かなかったことで後悔するな、と思ったんで。


宮城:なるほどすごいね。まあ1ヶ月入って、本格的にエンカレッジに入れたなっていうのはまた何段階か、みんなと話せて打ち解けて・・みたいな感じがあったってことだね。いやでも頑張りましたね、知らない人の中に入っていって。


タクミ:はい。塾の先生と生徒のおかげですね。


宮城:なるほど。そのあとどういう経験があったか、次聞きますね。
一旦ちょっとスミレさんの話に。さっき(LIVE配信前)に聞いたら、ちょっと早めの中3の始まりくらいに入ったっていうことだったのですが。入るまでのきっかけとか、簡単に話してもらっていいですか?


スミレ:きっかけは、(タクミくんと)同じなんですけど、周りの子が塾に行き始める。でも自分の家庭的には塾に行きたいなんてやっぱ言えないし、言うことで親の負担になるっていう気持ちが大きかったので。
体験入塾だけ近くの塾全部制覇して(笑)。でまあ、母親もヤバイと思ったんですかね、わかんないんですけど。保護課の職員さんから、ここに塾があるから行ったら?って教えて頂いて。
もう本当に勉強したかったので、(エンカレッジなら)お金もかからないですし。なのでなんだろう、嫌な気持ちで行くことはなかったです。親に迷惑をかけているかもしれないっていう思いで行くことはなかったですね。勉強ができる、嬉しい!っていう気持ちで。(タクミくんと)だいぶ違う・・(笑)。


宮城:
だいぶ違うね(笑)。でも共通しているのは、周りがこうソワソワし始める時期ですね。なんだかんだ沖縄、色んな塾があるし、個人でやっている塾もあればまあまあ高い塾とかもあったり。で、何かしら皆そういう塾に入ったりするけど、エキストラでお金を払うってことが結構大変な環境にいる子もすごい多いし。でも周りもあるし、自分も何かしら目標を持ってて。タクミくんは行きたい高校がせっかくあって勉強したいと。スミレさんも本当に勉強好きで、聞いてたらめっちゃかけてる感があったというか。
でも(塾に通うのを)実現できないっていう、このなんていうか思いを、どこにぶつけたらいいんだろうみたいなところで。親ももちろんね、自分のキャパシティというか、できる範囲内で受け止めてきたけど、受け止められないって時に、じゃあどこに持っていけばいいんだろうっていうところで、(エンカレッジに)たどり着いたのかなあと思ってて。



エンカレッジでの日々①  時間いっぱい、学べるだけ

宮城:エンカレッジに行って、そういうちょっと(自分の塾に通いたいという思いを受け止めてくれるという)期待を持って入って、実際結構勉強できましたか。


スミレ:めっちゃやってました。学校終わってすぐ行って、ラストあたりまでいる、みたいな。宿題もそこで終わらせて、別のわからないところを教えてもらって。ひたすら聞きまくるみたいな。


宮城:すごいね。エンカレッジ、なんか自己申告制というか、生徒の自主性と意志を重んじるみたいな感じがあって。さっき言ってたけど、なんだっけ、(出席予定表に)全部○したんだっけ。


スミレ:全部○して。毎日きます、と。


宮城:行く日をコミットさせられるんだよね、私は何曜に来ます、みたいな。で、先生たちが来たかを確認して。


スミレ:全部○。


宮城:へー!タクミくんはその辺どうだったんですか。


タクミ:自分も全部○。


宮城:まじで(笑)。


タクミ:自分も勉強したいっていうのもありましたし、後半からは楽しい塾ってなってたんで。多分一番自分が厄介だったと思います。というのも、自分も学校終わってすぐ塾行って、先生たちに勉強教えてもらって。で、帰りまで、なんていうんですか、最後もうここまでいちゃいけないよっていう時間。先生たちが(生徒を)帰さなければいけない時間にギリギリまで粘るやつだったんで。それで先生たちを困らせたっていうのはあって。


宮城:なるほどね!ま、先生たちは一応嬉しい叫びのはずだけどね。でも流石にね、ちょっと大人として、帰れよ、みたいな。怒られんだよ俺らさ、みたいな(笑)。


タクミ:めちゃくちゃ厄介だったと思います(笑)。


宮城:そうなんだ。その(エンカレッジに通う)前までは、二人とも勉強する子だったんですか、そもそも。今聞いてると、塾行きたいっていうそもそもの思いが、なんか学生時代に出るのかなって若干自分には驚きで。
勉強がしたいって自分が思ったかっていうと、俺あんまり思ったことはなくて。まあ(勉強や受験が)勝負感覚という気がしてたから、勝つためにはやることだ、みたいな感じで。若干ゲーム感覚があったりで、勉強に(自ら)進んで・・みたいなのはなかったけど、今(二人から)聞いてると結構ね、行って(先生に)聞くのが楽しいし、みたいな。全部○、俺はやらなかったな、きっと。もし仮に(エンカレッジに)行ってたらね。
その辺どうだった?もともとやっぱやることは打ち込むタイプだった?


タクミ:そうですね、自分も勉強を好きか嫌いかで言ったら、多分嫌い?なのかな、とは思うんですけど。
でも、塾の先生が面白い教え方をしてくれて。先生たちのその、なんていうんですか、人間性とかもあってちょっと勉強が好きになってきて。
先生たちが好きだから、じゃあ先生たちが好きな勉強っていうのは絶対に楽しいものなんだろう、それで勉強楽しんできました。


宮城:へー!じゃあなんか勉強が好きっていうよりは、結構エンカレッジっていうその教室の場に最初は信頼を置いていって、そこからなんか、この人たちの言うことやってみたいなって感じなのかな、感覚的に。
例えば(エンカレッジに)入ってちょっと静かな1ヶ月間がタクミくんにはあって、その間はめっちゃ勉強したいからいるっていう感じでもなかったっていうこと?


タクミ:そうですね、なんかあるじゃないですか、一人ボケーっとしているのも、ちょっと流石に周りの空気的にもおかしいだろと思ってたんで、とりあえずまあやる、っていう感じ。
それで、まあこれが一応自分の受験のためにもなるんで、まあいっかって思いながらやってました。


宮城:なるほど。結構粛々とこなせるタイプなんだね、もともとは多分ベースに(そのタイプが)あって。そこに思いが乗ってきたのかな、途中くらいから。
じゃあスミレさんも、行くって決めた場所での勉強とかって最初どうでしたか。色々思って入ったと思うんだけど。


スミレ:教えてくださる先生方が、将来教師になりたいって志望だったんですよ、ほとんどが。なので教え方もすごく面白いし、うまいし。
先生自身も、「これなんだ?」みたいになってる姿が逆に面白くて、じゃあ一緒に調べよう、みたいな。
学校だったら皆に同じことを教えるけど、一人一人にあった教え方ではないじゃないですか。置いてかれてる子がいてもそのまま進んじゃったりするし。エンカレはそんなことないので、わからなかったらわかるまでとことん付き合ってくれるし。
なんか(私に)完璧主義なところがあるってさっき(LIVE配信前に)話してたんですけど、完璧じゃないといけないって思ってたのが崩れたのもそこで。先生が、「まって先生もこれわからん!」みたいな(笑)。こんなすごい大学行ってるのに、わからないことあるんだ、みたいな(笑)。そこで、別に完璧じゃなくてもいいんだなって。ある意味自分の殻が一個割れた場所でもありますね。
完璧じゃなくてもなんか楽しそう、みたいな。


宮城:なんか学ぶっていう体験だったのかな。先生たちが学んでいるっていう姿勢、自分も教えられるっていうんじゃなくて、学ぶっていうのに変わったのかな。言われているのちゃんと聞いて覚えて、じゃなくて、先生たちも学んでいるんだったら自分も学ぼう、みたいな。こういう学びもあるんだなみたいな感じなのかなあ。



エンカレッジでの日々②  個性的な先生たち

私の場合は2年ぐらいしかいなかったけど、やっぱ見てて思うのは、そういう人たち(先生たち)が個性を出してくるんだと思って。
ある意味学校と違うのは、ある程度のマニュアルとかエンカレッジのビジョンもあるし、面白いセルフィーっていうプログラム(自立学習プログラム)も入ってて、しっかりそれをされてて。道筋はちゃんとつけられてるんだけど、そこになかなか強い色をつけてくる先生がめちゃめちゃ多いなと思ってて。それって結構エンカレッジの特徴な気がしている。で、その個性を生徒に、良くも悪くもぶつけてくる感じのね。(笑)。
でもすごい面白いなーって思うのが、学校だったら担任の先生が基本的にそれ(個性)をぶつけてくるんだけど、(エンカレッジには)何人かの先生がそれぞれ関わってくるじゃないですか。そんな中で何か面白い発見とかあったのかな、って聞いてると思ってて。例えば先生とのやりとりとか、面白かったのとかってあります?


タクミ:自分特に覚えてるのが、、これ、名前出してもいいんですか?講師の方の。


宮城:あ、「ある先生」で(笑)。


タクミ:(笑)。結構いじられキャラの先生がいたんですよ。その先生とかとジャレ合うときとかがめっちゃ面白くて。
休み時間とかにこの先生が来て、「おう、どうだったかー」とか声かけてきてくれるんですよ。したら「話しかけないでくださいよ」みたいな感じで冷たくあしらったら、、


宮城:めっちゃ傷つくわ(笑)。


タクミ:でもそれノリなんだってわかってくれて、「なんだよ」みたいな感じでちょっと戯れてくれたりとか。
あと勉強の面で言ったら、社会の勉強の時に覚えづらい単語があったんですよ。で、「それはこうやって覚えたらいいよー」って、面白い教え方をしてくれたり。そのおかげで勉強も面白いってなりましたし。


宮城:なるほどね、そう、なんか私がいた時も、先生たちから休み時間の重要性みたいなことを結構言われたなっていう思い出があって。ここで生まれる面白い掛け合いみたいな(笑)。その感じって結構貴重だったかな、と思ってて。
じゃあタクミくんの場合、先生と信頼関係をさっき言ったような(感じで)作れて、て感じなのかな。なるほど。
スミレさんどうですか。こんな面白い先生いたなーみたいなのってある?


スミレ:面白い先生というか皆面白すぎて(笑)。なんかある先生は、この道路の白線をひたすら見るのが好き、みたいな(笑)。「白線をずっと見てるのが好きなんだよねー」ってよくわからないことを言ってる先生もいましたし、なんだそりゃみたいな(笑)。


宮城:(タクミくんに)ちょっと心当たりがある?


タクミ:はい、一人いますね(笑)。


スミレ:あと、今でもすごい覚えているのが、方角を北と南以外が覚えられなくて、どっちが東でどっちが西?みたいな。どっちだっけみたいになった時に、社会の担当の先生にどうやったら覚えられる?って聞いたら、「めっちゃいいのあるよ、自分もこれ受験で使ったんだけど、右手で全部おさまるのよ」って。みぎひがし、ひだりにし、右側が東で、みたいな。


宮城:なるほどね!


スミレ:そうそう、で、それが全部5文字でおさまるから、わからなくなったらこれ使って、みたいな。


宮城:なるほどね、右2文字だから3文字の東で、5文字でおさまるよと。


スミレ:で左側が、左3文字で2文字しか残ってないから西だと。めっちゃおもしろーと思って。それが今でも覚えてて。


宮城:5文字作戦(笑)。確かにそれは俺も初めて聞いたな。


スミレ:学校でこういう教わり方ないじゃないですか。だから先生一人一人の面白い教え方、面白すぎてなんか忘れられない(笑)。パッと出てくる、みたいな。


宮城:なるほどね、本当にそんなんでいいのかーと(笑)。
ちょっと繰り返しになるけど、エンカレッジの先生の個性っていうか、ある意味自分自身全部で入り込んでいく。
大体10人20人くらいの子が教室にいて、プログラムはまあ皆同じことをやっているんだけど、(エンカレッジの)一つの特徴はやっぱり個別で教えます、っていうので。先生の人数の割合に対して塾生徒全員って結構多いけど、その場にいる人数としてはそういう(個別対応ができる)のが作り上げられるのかなと思ってて。
坂さん(エンカレッジ理事長)が作られている雰囲気もあるんだけど、そこにこう、自分のカラーも出していいって感じでいけるから、多分先生たちもね、そうやって入ったりすることができるのかなって思ってて。
自分が覚えてるのは、とにかくウザいって言われたって記憶がめちゃめちゃあって(笑)。何かやるとウザって言われて、なんかしょぼん、みたいな。(生徒に)「元気?」って言ってウザ、みたいな。
ちょっと俺ウブだったから、ウザって言われてしょぼんとしてたら、あとで(別の)先生に「コミュニケーションですよ」って(言われて)。えー!みたいな(笑)。最近の子どもたち、ウザって「ちわっす」みたいな感じなんだなって。
そこからちょっとウザって言われるのが若干好きになる。むしろウザって言われなくなったら俺は多分無視されるんだ、ていうところですごいなるほどな、みたいな。彼らなりになんかこうさ、関わってくれてるんだなみたいなのがすごい嬉しくなってきたっていう。若干Mっ気をさらけ出したのかなと(笑)。
そういうような先生の個性が面白かって、多分合う合わないはちょっとはあったかわかんないけど、そういった中で、教室の同じ生徒さんたちとはどう付き合えたのかなーと思ってて。



エンカレッジでの日々③  一緒に学んだ友人たち

宮城:先生たちと面白くなって、多分次は横の繋がり?クラスメイトと呼ぶのかな?その辺周りの繋がりとかタクミくんどうでした?


タクミ:自分からアクションかけることはなかったんですけど、逆にあっち側(他生徒)からアクションかけてくれることがあって、ガチャって塾入ってきたら、「タクミ〜!」みたいな感じで、元気よく手振ってくれたりとかしてくれて。で、ちょこちょこお話ししたりとかして、結構仲良くなって。


宮城:そう、なんか(タクミ君が)行ってる中学校からは一人しか(エンカレッジに)行ってないってお話があって、周りは皆違う中学校で、いわばそこでしか多分合わない人たちだもんね。
どう話していいかもね、どういった共通の話題があるのかもちょっとよくわかんないもんね。それで結構話しかけてくれたんですね。


タクミ:そうですね。あとは先生が他の生徒と話している時とかに、(話題を)自分に振ってくれたりとか。


宮城:そんな感じで徐々に話に入っていってこれたんだ。実際結構友達なれました?皆さんとは。


タクミ:結構話せるようになりましたし、受験終わった後で、ちょっと特別仲良かった自分含めて4人で、テレビを見るとか、っていうくらいまでは仲良くなりました。


宮城:なるほど、いわゆるプライベートの付き合いもされるように(笑)。みんな別々の学校の子?


タクミ:別々でした。多分その特段仲良かった4人組は、全員別のところだったと思います。


宮城:すごいね。高校生になると初めて地元外から色々集まってくるコミュニティに入ってくんだけど、その前段階で、自分のコミュニティじゃないところの人たちとこう、同じ輪って。学校の近くの塾とか行ってると、多分きっとね、同じ(学校の)仲の良い子たちと一緒に行って、また帰って、みたいな。高校行って(新しいコミュニティに)わー!みたいなね。
そうなる前にある意味そういう経験みたいなね。しかもすごいうまくフィットできる仲間ができたっていうのはエンカレッジの面白いところではあるよね。部活とかでもそんなね、練習試合で他校の生徒と交わるとか、それぐらいだもんね。なかなか面白いですね。
スミレさんどうでしたか?


スミレ:自分の時は同じ学校の子がまず先に一人いて。同じクラスの子がいて、で、自分が入って。そしたらそのあとまた同じ学校の子が一人入ってくるみたいな。あの子も来るんだーみたいな。で、最初に(スミレさんが入る前に)いた子が、結構誰とでも仲良くなれるタイプの、皆の中心にいる、すごく良い子で。
まあ自分めっちゃ人見知りで、初対面で話すのが苦手なんですよ。


宮城:ふーん。(今日)初対面だけどね(笑)。


スミレ:(笑)。でもその子がいたから、すんなりと。「同じ学校の子でさー。この子この教科めっちゃ得意だから」みたいな。そういう細かいところまで紹介してくれて、すぐ友達になれたというか仲良くなれたりとか。仲良くなりすぎて皆で夏休みとか海行ったりしましたね。「塾行く前に海行こー!」みたいな(笑)。
(他校の生徒とも)「こんな名前の中学校あるんだ、初めて知ったー、制服こんな感じなのめっちゃ可愛い、交換したい」とか話したりとかして。面白かったです。


宮城:すごいよね。そこらへん俺2年間解明できなかったんだけど、まあちょっと時代もあるからね、それを前提に。多分ギリギリ被ってたか被ってないかぐらいだと思うんだけど、二人とも(通ってたのは)5、6年前ぐらいか、そんぐらいかな。その時、生徒、他校、どういった話をするんですか?
(宮城さんのいた)2年前は、ただ皆ひたすらYouTubeの話しかしてなかったんだけど、ヤバイtiktokやんねーと、くらいの。
どう?なんか皆こう(その時見ていた生徒のように)話してたのかなーと。全然覚えてないくらいバカさわぎ?


タクミ:そうですね。あ、でも共通の話題として、塾の先生の話はありました。でもそんくらいかな、覚えてない(笑)。


宮城:なるほどね。共通の体験は、塾の先生と塾の場はあるけど、なんだかんだこうあっちゃう、で、一緒に楽しめる仲間ができたみたいな感じなのかな。
社会人になるとある程度共通の話題がないと皆が集まれないし、話せないし。無理矢理その話題を作りに、雰囲気作りみたいな感じのもあるけど、学生時代はなんかそういうの無しで集まって、ただその場を楽しむ感じ、ビーチ行く、海を楽しむ、それだけの仲間みたいなのがあるよね、まずは。それができるってなかなか面白いコミュニティですよね。
それ結構大人の学びにもなる気がするね。やっぱ社会人になると、本当にその目的意識みたいなのがないとできないというか、なんかすごい凝り固まった、「成長するとは」みたいな意識でいろんなものを身につけて。
自分はそれを若干外したくて、全然違う軸で生きているというか、世界に入らないとヤバイなって思ったんだよね。自分のいる組織が悪い組織じゃないんだけど、そこだけにいるってこと自体がちょっと窮屈さを感じてたから、その時にご縁があってエンカレッジさんでボランティアさせてもらうことになって。
入っていったら、確かに違う学校の子たち(同士)が話してて、自分たちで物事を決めていったりしてるのを見てて、大人でもやりたいけどできない能力をそもそも持ってたりとか。普通に学ぶべきだなってめっちゃ思って、実は(初めて入った)その日に。
ここの場で一個だけ(観ている人たちに)伝えたいなって思ったのは、教育に関わるってのはいうのは違うんだけど、社会人にとっても自分に持ってないものを持ってる人たちと関わるっていうのは、いわゆるビジネスでこの分野の第一人者とかすごいできてる人とかだけじゃない、全然他分野の人、ある意味中学生も他分野なんです。
業界が違う大人みたいな感じで俺見てたから、その人たちと、ある意味異業種交流じゃないけど、普通に話している中でこういう能力とか、人をケアするとかって、すごい学ぶべきとこともめちゃめちゃ自分はあったなと思ったし、意外と生徒が生徒のケアをするっていうのはすごいエンカレッジ の良いところだなと思って。
先生が「あの子元気ないから声かけてきな」って言ったら「おお」みたいな感じね。すごいツンツンした子がちゃんとやってたりとか。
俺は結構適当なこと言うから、「いやちょっと今ああいう状況だから言わないほうがいい」とか。ごめん、まじ無神経だったわーみたいな。なんかちゃんと実は生徒が生徒のことを見てて、ケアしてる形が活きてるっていう、すごい面白いコミュニティだなっていうのは思ってましたね。(続)


前半では、エンカレッジに入った経緯や学んだ日々、友人との思い出を中心に話を伺いました。
次回後編では、さらに職員や講師として戻ってきたきっかけなど、深くご紹介します。
エンカレッジYouTubeチャンネルでも、当日の様子を公開しております。




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