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わたしは綿毛じゃない(旅のおわり)

掴んだら消えちゃいそうなくらい実存性のなさがあるけど、それゆえふわふわと身軽だしコンクリートからでも芽を出すくらいに実は意外と逞しい。

ってところを切り取ればたしかに綿毛みたいなもんなんだけど、ブチッて引き抜かれておざなりにふーふー吹かれてまだ種が残ってるのにポイッてされるのは納得いかない!

わたしは生きてるんだぞ!!!
いや綿毛も生きてるんだけど。みんなもっと真面目に真摯に綿毛をふーふーしようよ!


というわけでミュンヘンを発つ日のお話。
起きて、パンをかじって、服に虫がいないか確認しながら荷物をまとめました。

チェックアウトして、アプリで電車のチケットを買って、空港へ向かいます。
結局新幹線みたいなの以外ではチケットのチェックをされなかったのでバカバカしいな〜と思います。
それでも毎回律儀に買うpoliteな日本人!いや当たり前か。

15時のフライトだったんですけど、11時にはミュンヘン空港に着いてました。そして12:30にはセキュリティや出国審査も終えていました。
モスクワでの反省が活きています。かしこい!
いやここにボルシチがいなかったからってだけなんですけどね。ボルシチは罪。

チェックインカウンターで荷物を預けたら30€もとられました。
ドイツ語のサイトでわけもわからず予約したのでこういうことが起きるのです。やはり語学力を身につけねば。
ただやっぱりモスクワ同様、ゴールドカードを出せばだいたいのことはどうにかなるんですけど!

やっぱり飛行機じゃなくて電車で移動すればよかったかな〜時間もあんまり変わらないしな〜なんて考えてたけど、まあモスクワでのトラウマを克服するためには飛行機でよかったかな、と思います。

不安神経症とオプティミストが混在してる!

空港はなにもかも高くて、やっぱり宿の近くでパンとか水とか買っとけばよかったな、高いしいらないかな、でも水ほしいな、って7回くらい逡巡して、結果的に水だけ買いました。
だってスーパーマーケットの10倍くらいするんだもん!ただの水のくせに!!
まあいいけどさ。

搭乗口の近くにはコンピューターがあったのですかさずnoteにログインするくらいにはnoterの鑑です。

職場のお母さん先生から「ハガキ届いたよ〜」と連絡をもらい、みんな元気かな…一年生たちはそろそろ小学生らしくなってきたかな……二年生のあの子は習い事どうかな…三年生はそろそろ一人前になっちゃうのかな……なんてしみじみして、みんなに会いたいな〜〜〜けど日本の気候と電車は無理なんだよな〜なんて思いました。これは毎日のように思います。

13時には搭乗ゲートの目の前のソファに座り、前日に買ったビスケットを頬張りながら読書をして、Duolingoをしていました。

まもなく搭乗開始!ってときにアナウンスが流れたんですけど、ドイツ語でしか話してくれなくて「?!?!」ってなりました。聞き取れた単語は5つくらいだったと思います。

周りがザワついてる気がしてわけわかんなすぎて不安になってキョロキョロしていたら日本人っぽい見た目のおじさんを見つけたので
「日本人ですか??今のアナウンスなんて言ってたかわかります???」
と話しかけたら
「あっ!はい!ええと!じゃあぼくちょっと聞いてきますね!荷物だけみててもらっていいですか?」
と、驚くほど律儀な日本人おじさんでした。

そのおじさんは最近までスペインに住んでて、奥さんがドイツ人だからドイツで仕事探そうかな〜って考えてると言っていました。

最初に話しかけたときから、日本語が訛っているというか、なかなか変なイントネーションだな?と感じてたんですけど、それは海外が長いせいなのか……?と納得しかけたところで「もともと名古屋なんですけど」という身の上を聞き、「だからか〜」なんて思っちゃったのは偏見ですか?

そうそう、聞き取れなかったアナウンスはただの「ちょっとだけ遅れるけどもうすぐ搭乗はじまるよ」みたいなお知らせだったみたいです。

というわけで何事もなく目的地に着いて、目的の人たちに会って、その日の夜から体がかゆくなって、おのれ南京虫……という気持ちで南京虫について検索しまくって夜も眠れないくらい南京虫のことしか考えられなくなって、そんな日々が続きました。

ミュンヘンのドミトリーからまさかのまさか、卵を運んだっぽくて、こちらに着いてからも数匹みつけて刺されて殺気立ってたんですけど、先週ついに駆除業者を呼んだのでもうきっと平気です。

これでまた出現したらまた放浪するしかなさそうです。
帰りたい!とかにならないのは日本に帰ってもしんどいのがわかってるからです。帰る場所もないし!!!!!泣いちゃう!




そんなこんなで旅のお話はここまでで一旦おわりかもしれません。
このあとは移動もしてないし定住して頼れる日本人に頼りまくって虫に悩んで発熱して虫に悩んで虫に悩んで虫に悩んで悩んで悩んで発熱して発熱して、って感じです。

次あたりにわたしの現状について(あとシャブ北沢の意味も)ちょっと書いたら、今後はもう当分、旅とかそういう趣旨の記事じゃなくなると思います。
有益なまとめマガジンとか作ろうかな。

ちなみにこの記事の日は8月15日でした。
タイムラグ!!!

まあアイドルが当日や翌日のプライベートをネットで晒さないのと同じですね。足取りつかめちゃったら困るじゃん??
いやただコンスタントに更新できなかったってだけなんだけど。



いっぱい読んでもらえて嬉しかったし、だからこそ書き続けられました!みんなありがとう!コメントもらえるの本当に嬉しかったし嬉しいです!
おやすみなさい!

お読みくださりありがとうございます。とても嬉しいです。 いただいたサポートがじゅうぶん貯まったら日本に帰りたいです。