【連載小説】一途な気持ち 7話 気持ちの確認と親父がいない痛手
#一途な気持ち
最近、大好きな田下律子に会っていない。どうしているかな。メールもこっちから送らないとこない。それはそれで寂しい。きっと、俺のことなど気にも留めてないのだろう。俺はこんなに好きなのに。もしかして律子は人より馬の方が好きなのでは? そんなことを考えてしまう。
律子の出身地は東京。中学を卒業してから今の牧場に就職したらしい。現在、年齢は26歳で俺と同い年。どこで出逢ったかというと、居酒屋だ。俺は呑み友達の田原啓介と呑みに行っていて律子は職場の男性の同僚と呑ん