見出し画像

「ゆめパのじかん」を観て。生きづらさの正体とは…

ちょっと前にお友達が勤める出版社で映画の上映会があるよとお誘いを受けて観に行ったのだけど、とてもよかったので自分の頭の整理のためにも残しておく!

川崎市にある「川崎市子ども夢パーク」。
そこの日常を追うドキュメンタリー映画、「ゆめパのじかん」。

通称ゆめパは子どもがやりたいことが実現できる場所。
全身びしょびしょの泥だらけで遊んだり、板に色を塗ったりしても怒られない。好きなことをしていい。
お祭りで子ども達だけで屋台を建てて食べ物を作って売ったりできて(ガチで自分たちで屋台の柱を掘って立てるところからスタートだった)、学校に行けない子ども達の居場所でもある。

学校の集団行動に馴染むのに苦労してきた私にとってはとても羨ましく、自由にのびのびとしている子ども達を見ていて心癒される映画でした🥲

子どもだけでこんなことできるの⁈と思うことも全力の子どもなら出来てしまう。
観終わってから施設を開設した方のお話が聞けたのだけど、子どもの可能性を潰していくのは将来を心配する大人だと。
大人は子供の将来のためにあれしなさい、これしなさいと言うけれど、それによって時間が削られていって本当にやりたいことができない子ども。
学校に行けなくて本当に困るのは子どもではなく大人。

学校の教育は明治時代から変わってないらしくていつまでも軍隊式。
学校は将来のために行かなくちゃいけない、行けないと問題児扱いされる。

学校では永遠と人と比べられ続け、評価され続け、みんなと同じように出来なきゃいけないし、遅いことも許されない。
みんな一緒であることが求められる。

私は早生まれなのも関係してたかもしれないけど、みんなよりできることが遅かったし、なんでつまらない勉強をしなきゃいけないのかもわかっていなくて勉強が大嫌いだった。

テストの点数も悪くてテストの答え合わせはいつまでも答えが合わなくて放課後の最後の1人になるまで居残りさせられるタイプだった。先生と1対1で教えてもらってやっと理解できた。

集団でやる競技は足を引っ張っちゃうし、球技のボールはなぜか私に向かって飛んでくるのに取れないし、みんなのまたかよ…って空気で泣いちゃうし、日直のスピーチはみんなの前に出ると考えて来た言葉が全く出てこなくて泣いていた。
何か言われても何も言えないので男子達にからかわれてもいた。

出来ないことが今でもすごく怖い。
すぐ出来なきゃいけないと思っちゃうし、出来ないと思われるのが怖い。
今でも出来ないことがあると涙は勝手に出てくる。

そりゃ自信なんて持てないし、周りの顔伺って自分を抑えたり隠して生きるようになってしまう。
大人になってから自分の気質もあるけど、学生時代の縛られていたことで今でも支障をきたすことがたくさんあることがわかってきて、生きにくさは学校で作られたことが多いと思う…

教育が変わったら違うのかなと思うけど、今のところ変えられないらしい。
理由はオフレコでとのことなので書けないけれど、こんなんじゃ日本はどんどん世界に遅れていく…
もう遅れてるのだがこのままではいけない。そう思うけれど理由が理由だし、どうすればいいのかわからない。

絶望して自ら命を落とす子どもも増えているそう。
まだ小学生の子どもでその選択をさせてしまう国。それが日本。
精神的な幸福度も世界に比べるととても低いらしい。暮らしは豊かでも心が貧しい。

そんな過去と現在をいろいろ思うきっかけになった映画でした。

世の中の子どもが、大人がのびのびと生きていくにはどうすればいいのだろうか。

#ゆめパのじかん

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?