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オープンレター「女性差別的な文化を脱するために」の自由な言論空間ってこれだ

大学教授をはじめとする学術機関に籍を置く人を含む約1,300人が署名したオープンレター「女性差別的な文化を脱するために」は次のように結ばれています。 その言論空間とは何かを、呼びかけ人である、武蔵大学人文学部教授北村紗衣先生のネット上の発言から確認していきます。具体的には、次の5つです。 言葉を定義せずに相手に要求する 自分は守らないことを相手に守らせる 定性的と定量的の考えを知らないことから、過大な要求をする 熟考後の(すぐに出ない)答えはいらない 自分の正しさ

    • 研究不正指摘で「不利なエビデンスは隠す」という東京大学の学術倫理

      仏教学の研究者である清水俊史さんは、「【ご報告】馬場紀寿「研究倫理上の問題に関する申入書」について」にて次のように書いています。 そこで説明されている案件にいたる係争は仏教学に留まらず、学術一般にかかわることであり、多くの方に共有される意義があると考えます。具体的には、東京大学東洋文化研究所教授である馬場紀寿先生が研究不正を正そうと意図していても、第三者からは馬場先生ご自身の学説を守るために不利なエビデンスは隠すと研究不正の指摘を利用していると解釈できることです。「仏教を科

      • 日本をディストピアに結び付ける 日本共産党編

        武蔵大学人文学部教授の北村紗衣先生と同大学の先生方は、ディストピア作品を日本に結び付けない学生は問題だと批判しました。 もちろん、この批判に対する反例は数多く存在し、結びつけないのは問題でないことは「文学の専門家の言うことを信じていいんですか? 批評編」で示されています。 しかし、講義中に問題だと批判されたら、成績評価の心配から批判を受け入れる方が無難でしょう。といっても、二重思考の観点から北村紗衣先生をディストピア作品に結び付けた匿名ダイアリーのように結び付けても先生が

        • 文学の専門家の言うことを信じていいんですか? 批評編

          おことわり この文章は、批評入門の新書を書いた文学の専門家(大学教授)による(専門分野の)批評に関する発言を信用してよいか疑わしい具体例を示します。これは次の2点で公共の利益に資するものです。ひとつは、著書や肩書は専門分野に関する発言の信頼性と無関係であること、つまり裏付けとなる証拠を示さなければ、教授といえどもその主張は信用すると危険なことを示します。この事実は、裏付けを示さずに大学教授など学識者のコメントを正しいものとして提示する大学やマスメディアに対する注意を喚起するも

        オープンレター「女性差別的な文化を脱するために」の自由な言論空間ってこれだ

        • 研究不正指摘で「不利なエビデンスは隠す」という東京大学の学術倫理

        • 日本をディストピアに結び付ける 日本共産党編

        • 文学の専門家の言うことを信じていいんですか? 批評編

          文学・社会学で学ぶことは社会で役に立ちません 査読編

          学会誌編集の経験があり、ウィキペディアの項目を持つ著名な、東海大学文化社会学部非常勤講師の岡和田晃先生(修士(文学))が と妥当であると評価する査読は次のポストに画像として添付されています。 この査読における次の3点から、文学、社会学を学んでも社会では役に立たないことがわかります。 査読による指摘の間違いがネットで簡単にわかる 証拠の不備を理由に投稿論文を否定する一方、査読者は証拠を示さない 査読では初等的な論理すら扱えていない 一定以上の学識を持つはずの査読者に

          文学・社会学で学ぶことは社会で役に立ちません 査読編

          文学で学ぶ英語は社会で役に立ちません 読解・情報収集編

          おことわり ここでは、文学で学ぶ英語が実社会で役に立たないことを、武蔵大学文学部教授による献血ポスターに関するツイートやブログ記事「献血ポスター問題について」を題材に説明します。 文学で学ぶ英語が社会で役立たないからといって、文学が悪いわけではありません。文学のために学んだ英語は、文学(大学の中)で活用するものです。文学で学んだ英語が実社会で役立つと期待して、進学後にその期待が裏切られても、受験前には戻れません。また、文学部の学生や卒業した社会人に、英語の能力を期待して失敗し

          文学で学ぶ英語は社会で役に立ちません 読解・情報収集編

          文学・社会学で学ぶことは社会で役に立ちません 文章の書き方編

          おことわり ここでは、文学、社会学の常識が、実社会とは正反対であることを、先日神原元弁護士により再公開された(オープンレター訴訟、勝利和解のお知らせ)、文学、社会学の大学教員など1300名余りが署名したオープンレター「女性差別的な文化を脱するために」を題材に説明します。 大学で学んだことが社会で役立たないからといって、大学が悪いわけではありません。大学で教えている教員の常識が社会の常識と違っていても、文学、社会学で学んだ常識は、文学、社会学(大学の中)で活用するものです。文学

          文学・社会学で学ぶことは社会で役に立ちません 文章の書き方編

          なぜ「女性ならでは」がダメなのかよくわからない

          この記事でジェンダー問題に詳しいと紹介されている上智大学法学部の三浦まり教授は、 と主張するが、「女性は共感力が高いというのは思い込みで実際は違わない」という証拠は何も示されていない。一方、共感性と社会的行動の関連における性差(佐藤 有佳, 今井 正司, 三宅 佑果, 熊野 宏昭 日本心理学会第76回大会 セッションID: 3AMB25)の発表原稿の目的(先行研究紹介)では、 と共感指数は女性のほうが高いとする研究がある。つまり、ネットで容易に見つかる情報すら理解できない

          なぜ「女性ならでは」がダメなのかよくわからない

          はてなブログ「処理水放出は嫌がられて当然」という小学校教諭の主張に関して

          小学校教諭である filinion先生がはてなブログで、次のエントリを公開しています。 処理水の海洋放出に対する、中国による無関係な日本人への迷惑行為(投石、迷惑電話)が頻発している現在、正しい理解ではなく誤った理解で処理水放出を否定するのは、迷惑行為を助長します。このエントリを読んだ限り、泥酔して書いたと言われれば納得する、論理の破綻した支離滅裂な文章なので、それを説明することで迷惑行為の助長を少しでも防げれば、と思います。 次の5つの項目について説明します。 1 f

          はてなブログ「処理水放出は嫌がられて当然」という小学校教諭の主張に関して

          世界水準、世界標準の武蔵大学受験生が知っておきたいこと 用語「腐女子」編

          おことわり この文章は武蔵大学がしきりに宣伝する「世界水準、世界標準」の実際を、教育を担っている教授の発言などを例に示していくものです。発言内容を検証することは、該当者の名誉に影響を与えるかもしれませんが、国民の税金を受け取り高等教育を実施する大学の質を、広く国民が理解するという公共の利益にかなうものと考えます。また、この文章は武蔵大学に所属している関係者に向けたものではなく、武蔵大学受験を検討しているなどの武蔵大学に興味を持っている人に向けたものです。大学入学後、教授とのや

          世界水準、世界標準の武蔵大学受験生が知っておきたいこと 用語「腐女子」編

          社会学がわかる方、教えてください(出生率編)

          社会学がわかる方に質問です。ふたりの社会学者がほぼ同時期の2017年2月に新聞紙面にて、相反する(と解釈するのが自然な)主張をし、6年ほど経過した現在もその主張をどちらも取り下げた様子がありません。どちらの主張が正しいのでしょうか。それとも相反する主張でも社会学では両立するのでしょうか。教えてください。 相反する主張の内容具体的な主張は次の通りです。 主張1 希望出生率1.8の実現は、社会学的にみてあらゆるエビデンスから不可能 上野千鶴子氏は、社会学者・東京大名誉教授の肩

          社会学がわかる方、教えてください(出生率編)

          献血ポスターで日本赤十字に責任を求めた北村紗衣先生や小宮友根先生が、なぜオープンレター署名でオープンレター呼びかけ人に責任があることに気づかないの?

          おことわりこのエントリーは、オープンレター「女性差別的な文化を脱するために」(以下では、オープンレターと略します)の署名と、献血ポスターの内容が指摘されたことを比較し、オープンレターの署名は献血ポスターと同一の構造を持ち、献血ポスターよりも深刻であることを説明します。献血ポスターの内容を指摘したのは、オープンレター呼びかけ人(以下では、呼びかけ人と略します)であるため、この説明により(本当に問題かどうかにかかわらず、呼びかけ人が問題視している)献血ポスターと同一以上の問題をオ

          献血ポスターで日本赤十字に責任を求めた北村紗衣先生や小宮友根先生が、なぜオープンレター署名でオープンレター呼びかけ人に責任があることに気づかないの?