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京都マラソン2024

2024年2月18日(日)、京都マラソン2024を走ってきました。
2012年3月11日に第1回京都マラソンが開催されたときに参加し、それがわたしの都市型マラソン初体験だった。それまでに走ったフルマラソンは、湘南国際マラソン、つくばマラソン、大田原マラソンと、田舎の応援の少ないさびしい道を、殆ど応援もなく走り、エイドも殆ど水とスポドリだけ、というものだった(その分当時のマラソンは参加費が今とは較べものにならない位安かった)。家族を置いて泊りがけでマラソンの大会に行くのも初めてだったし、とにかく、沿道を埋め尽くす応援と、大会関係者ばかりではない歓声に包まれたゴールは感動的だった。
愉しかった京都マラソンだが、エントリーが抽選なので、抽選結果が出るまで他の大会との兼ね合いを考えるのが面倒だったり、2月はウルトラマラソン(小江戸大江戸203㎞)に出るようになり、自分が出なくても人と試走をしたりで忙しく、無理して寒い冬の京都に行かなくてもいいかな、という気持ちになり、或いは気が付いたらエントリーが終わっていたり、と、なんとなく縁が薄れたまま、干支が一回りしてしまった。
2019年と2020年は東京マラソンに当選していて、結果として東京マラソンは2023年に走ったが、そうなると2月3週の京都マラソンは東京までの間が短い(走れるけど、2つ目のレースのパフォーマンスが下がる)ということで京都は回避だったが、今年はさすがに東京は当たる気がせず(実際落ちたし)、この辺で久々に京都走っておくか、と昨年8月末、締め切り前に気づいてエントリー。2012年にはなかった「サブ3.5、サブ4応援枠」というのがあり、女性ならサブフォーの記録があれば、この枠に応援できる。
サブ4応援枠だったからかはわからないが無事当選し、参加案内のはがきが届いたら、スタートブロックAである。大したスピードでもないのにAでごめんなさいごめんなさい、という気分。ちなみに一番速い人たちがSで、その後A~Kまでスタートブロックがある。募集人数16000人。スタートは12年前と同じ西京極の陸上競技場だが、今はたけびしスタジアム、という名称らしい。
土曜日に京都に移動。みやこめっせでゼッケンを引き取る。参加賞のネックゲイターはすごく丈の長い筒で、これってどうやって使うのが恰好いいんだかよくわからない。コロナ禍ではBuffをマスクがわりにして走っている人もいたが(苦しそうだった)これも? いや結構きついですけど。柄は、黒地に「源氏香」の柄がプリントされている。
マラソンエキスポ会場では、cw-xのアウトレットでタイツを買って、翌日のレースで早速着用。あとは職場のお土産用に京都マラソンのロゴをプリントしたクッキーを買ってみたが、レジが2台しかなくてかなり混んだのと、クッキー割高感があったよな、というのが正直な感想であった。
エキスポから脱出後は隣の京セラ美術館で「村上隆 もののけ京都」展を見て(これは後日別ポスト予定)、夜は関西の友達と夕食。
飲食制限は通常同様、木曜から禁酒(土曜の夜の会食もなんとかノンアルコールで通す)、金曜の午後以降はカフェイン絶ち(どの程度意味があるかはわからないがイニシエーション的なものと思いねぇ)。また、木曜の夜から少し喉が痛くなり、風邪薬を飲んでみたら副作用で超だるくなったので、薬の服用はやめ、塩水で鼻うがいをして、鼻からも喉からも痰を出すようにする。

レース当日。スタートが9時。5:45頃起きて、6:15にホテルの朝食をとりに下に行ったら、案の定マラソンの人で大混雑でかなり待つことになる(5分前行動すべきであった)。7:30ちょっと前にホテルを出て、四条から京阪で西京極、臨時改札などもあるのに、出口のフローが悪く、(電車が着いたらまだホームに人が大量にいて、電車は数分間ドアを開けられなかった)、駅脱出に15分位かかる。12年間たっても全然変わってない気がするけど、これでいいのか?
荷物預けトラックの受付終了が8:15で、わかさスタジアムのトイレに行って出てきたら、もう5分くらいしかない。焦って荷物を預ける。12年前はうっかり、かけようと思っていたサングラスを預けてしまったので、今回は忘れないよ! 数日前から、すごく暑くなると予報されていて、確かに現時点で、ビニールコートも手袋もいらない暖かさ。逆に日中の暑さがこわいけど、手袋預けて困らない、って冬場の大会としては本当に珍しい。
ウェアは、いつも通り、半袖Tシャツ、アームカバー、短パン、タイツ(昨日買ったcw-x)アームカバーもきっと外すことになるだろうな。靴は前回大会(12月)の時に買ったターサー。
寒くないので、Aブロックで整列して、軽くストレッチしながらスタートを待っていても辛くない。会場の電光掲示板で、コース動画を全部流してくれて、意外とよい復習になる。体調万全とはいえないので、今日は無理はしないと決めているので、焦って飛ばしたりはしない。号砲鳴ってゆるゆる進み、スタートロスは38秒、スタジアム出るところとか、なんとなくこんな場所だったな、と記憶が蘇る。
前半のコースは12年前とほぼ同じで、渡月橋が見えるところまで桂川沿いを走って、その後長い高架をえんえんと走ったこととか、嵯峨野の寺の山門や広沢池をみたこととか思い出す。確か、嵯峨野と仁和寺の間位の住宅街で、緊急車両が通ることになり、ランナーが数分間足止めをくらったよな、と当時のイライラした気持ちも思い出す。
大変印象的だった、仁和寺山門前でお坊さんがずらっと並んで応援して下さるのはすっかり京都マラソン名物となり、今年もお坊さんたちのお見送り。法螺貝吹いている人もいた。昨年4月に京都のお友達の案内でこの地区を観光したので、仁和寺とか平野神社とか今宮神社とか、京都マラソン以降わたしの中で時が止まっていた寺社がアップデートされて、この辺りは昨年の桜の時期にふらふら歩いたことを思いだすランとなった。
しかし、嵯峨野から金閣寺前を過ぎるまで、記憶から吹っ飛んでいた小刻みなアップダウンがきつい。こんなに上り下りしたっけ、と泣きそうになりながら進む。10キロあたりでアームカバーをはずしたのだが、その時にGPSウォッチのラップボタンを押してしまったようで、スタートからの時間が画面上に表示されなくなってしまった。1キロごとの看板のところでタイムを見て、その前の看板からの所用時間を頭の中で計算しながら走っていたが、トータルタイムは時々置いてあるデジタル時計でしか確認できない。今日は本当にゆるゆるで、2-3キロあたりでキロ5分を出していたあとは、5分半前後のランばかりで、3時間半のペーサーには桂川沿い(5キロより前)で抜かされ、いつ4時間のペーサーが来てもおかしくないよな、と思いつつ進む。15キロのエイドで塩タブレットをひとつかみ取り、1つはその場で摂取し、残りはポケットへ。そして17.6キロのエイドでもっちり豆パンを1切れ貰って食べるが水分もっていかれるやつで、ちょっと食べ残す。食べ物エイドの後にかならず水があるので、そこで水分補給。今日は、風もなく、ほぼずっと曇天で本当に走りやすいコンディションだった。心配だった気温も恐れていたほどは高くならず。スポドリは出来るだけ毎回とるようにして、水は時々飛ばしても大丈夫だった。給水エイド、コップなみなみに入れすぎはよくないという教育が行き届いていて、逆に少なすぎ?、位の量しか注いでいない。フードロスをなくす、というのもこの大会の目標らしいので、これはこれでいいかも。もっちり豆パン(これはむき出しで切ってバットに入れてあったのでその場で食べるしかない)のエイドには個装された都こんぶとちょこくらんちがあったので、これらは短パンのポケットに入れる。
賀茂川縁にでたところで、日がかーっとさしてきて、このまま晴れてしまうかとはらはらしたが、また雲が出てきて暑くなりすぎず安心。西賀茂橋で折り返して対岸を走り、対岸に戻ってもう少し下流に走る。北山通で左折して、すぐの20.6キロエイドでチョコソフトという名前のマーブル生地が折り込まれたロールパン(包装されてる)を一つとる。かなりでかいが、なんとかポケットに入るか…ポケットに入っていたパワージェルを出し、こっちのポケットははずしたアームカバーとチョコソフトでパンパン。パワージェルはしばらく手に持って走り、25キロ過ぎで摂取した。ハーフのタイムが1時間56分46秒。サブフォーにはややきつい感じのタイム感は、最初のほうからあまり変わらないか。北山通の途中の26.5㎞エイドで八つ橋(バットにむき出しで並んでいる)を食べる。お菓子各種出ていたので、シリアルや湖池屋のおせんべいみたいのをポケットに入れる。この辺は五山がよく見える地域なので、「妙」とか「法」とか書かれた山の看板を持ったボランティアさんもいる。
前は北山通から途中で国際会館への坂を登るコースがあったが、これはなくなり、かわりに北山植物園の中を走るルートが追加になっている。所々で梅が満開になっていて、このコースは結構楽しい。北山植物園内にペア駅伝の中継点がある。27キロ過ぎなので、前半の人の方がかなりたくさん走る駅伝だね。
植物園を出て、賀茂川沿いに戻る。ずっと車道を走っていたが、この先は河原に降りる。非舗装、と思ったが、12年の間にちゃんと舗装されて、川沿いでも舗装されていないところはなかった(12年前は、雨だった上に、エイドの周りで飲み残しを周囲に捨てたのが大きな水たまりになり、後続は泥水をはねかしながらでないとエイドに近づけなくなっていたのだ)。川沿いの29.5㎞エイドで、ポケットに姫千寿せんべいを入れる。32.2㎞エイドでは、イチゴ2個食べて、プチトマトも食べる。
川沿いは走っていてとても楽しかったが、丸太町通で路面に上がったら、すぐ対岸に渡るのでなく、京都御所の向こう端まで走り、折り返してから一旦河原町通を右折して南下して、市役所で折り返してようやく川を渡れるという、別に高低差はないけど、気持ちのしんどい行程があった。ここで国際文化会館いかない分の調整か。35キロ地点の時計が12:17だった。13:00(4時間)でゴールするにはあと43分。ここから7キロちょっとをキロ6分で走ればサブフォー出来るという計算だ。でも、コースの終盤、京都大学の先の折り返しが、目立たないけど結構きつい登りで、12年前もそこで減速したことは記憶にあったので、残り7キロをキロ6分で走り切れる気がしない。実際、6分超えた区間がかなりあった。
そして、4時間ペーサー! 北山通の長い折り返しで、初めてペーサーの一を確認したのだが、あれっと驚く位後ろにいた。そのポジションからでもイーブンにキロ5分40秒を維持して走り続ければサブフォー出来るのか?何回かの折り返しで、ずっと位置を確認し続け、確かにじわじわと近寄っては来ているが、チキンレース的にぎりぎり4時間で走る自信があるのか? これまで、そんなの4時間ペーサーじゃないという位速いペーサーに逆に気持ちを攪乱されることが多かったので、今回のペーサーの落ち着きっぷりにかなり驚く。
賀茂川を離れる地点の37.2㎞エイドで京ばうむ。カットしてバットに入っていたのでその場で食べて、水を補給。その後京都大学区間、そして右折して白川通まで行く折り返し、やはりかなりの上り坂でスピードダウン。白川通のところの応援の人が「あとは下り!」という看板持っていたのに励まされ、キロ5分40秒くらいまで戻す。
東大路通南下して、平安神宮の方へ左折。手元でタイムが見えないが、ここにきてとうとう、4時間エイドの一人目に抜かれる。感覚的に間に合う気でいたが、最後の角を曲がり、ゴールゲートが見えてきたら、既に3時間59分30秒を回っている。あれっ、4時間きちゃう! 周囲の人もスピードを上げている。わたしも当社比かなり必死で走ったが、結局4時間を超えたのを目視した上でゴールすることとなった。痛恨の4:00:03(グロス)である。詰めが甘かった…しかし、4時間ペーサー一人にしか抜かれなかった気がするんだが(最後こっちもてんぱっていて気付いていなかっただけの可能性もあるが)、全員4時間でゴールしたんだろうか?

がっくりしつつ、Finisherタオル(トップ画像のタオルです)をかけてもらい、平安神宮の大鳥居の脇で係員の人に写真を撮っていただき、その後アクエリアス貰い、舞妓さんの横顔モチーフのメダルをいただく。
食品を配るゾーンではまずレジ袋を渡され、茶の菓、カロリーメイト、京都のコメのおにぎり(梅干し入り)、ソーセージなどいただく。結構手厚い。ポケットに入っていたパンやお菓子もレジ袋に移す。
男性の更衣室はみやこめっせ、女性の更衣室はロームシアター。窓に白い幕貼って、男子禁制にして、シアター内のどこででも自由に着替えてよし、としている。小澤征爾のパネルとかあったけれど、人が着替えているので写真が撮れません…。
今回は足攣りは殆どなし。右足の親指が痛いので、内出血はしていそう。
着替えないでホテルまで戻ろうと思っていたので、階段に腰かけて荷物の整理をしたり、SNS見たりしていたら、脇で何人も足が攣って悶絶している人がいた。気温高かったし仕方ないかも。
12年前はゴール直後から膝が痛くて、膝を曲げられずロボット歩きになっていたが、今回はその種の痛みもなし。てくてくとホテルに戻る。
スタート直後は心臓が苦しいような気がして、苦しければ勇気をもって撤退、と、運営委員会のアナウンスを頭の中で繰り返していたが、桂川沿いを走っているあたりからどんどん楽しくなってきて、結局最後まで走ってしまった。体調管理できなかった自分を責め、あと3秒削り出すにはどのお菓子をとらなければよかったんだ、とくだらないことを考えつつ、京都マラソン記録終了。
ちなみに右足の親指と人差し指両方に血豆があって、つぶして水を抜いた。水ぶくれ出来ないようにするにはどう対策すればいいのかな…。

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