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ピッピと休暇(毎日読書メモ(434))

たぶん、有給休暇をとるために仕事している。
今の職場、最初の6ヶ月は休暇がなくて、その間に仕事に行けないときは欠勤の届を出していた。6ヶ月たって有給休暇が取得できるようになったときは嬉しくてそのために休暇をとったりした。
今は、待遇改善(給与を上げられない分そのほかの部分の福利厚生を改善したみたい)で、仕事についた初日から有給休暇がとれるようになったのだが
そうじゃなかった時代に就業して、初めて休暇を取った時はすごく嬉しかったことは忘れない。休暇のために仕事してるのかよ、って言われればたぶんそう...。

休暇を取った時の日記(2012年11月の日記より)
リンドグレン『長くつ下のピッピ』(岩波書店)の中で、破天荒な主人公ピッピは、学齢期にあるにもかかわらず、学校に通っていません。隣家に住む友人トミーとアンニカが、一緒に学校に通おうよ、と誘うのですが、説得する際に、そんなにいつでも学校に行ってる訳じゃないよ、あと○週間したら○○休みだし、それからまた○週間通ったら今度はクリスマス休暇だもの、というようなことを言います。するとピッピは、学校に通ってないと、休暇が貰えないんだ!、と慨嘆し、それを理由に学校に通ってみることにします(結果的に、学校はまったくピッピの質にに合わず、ピッピは一日で退学してしまうのですが)。

休暇届を書いていると、いつもこのピッピのエピソードを思い出します。わたしは有給休暇を貰うために仕事をしているようだなー、と。

今、スティーグ・ラーソン『ミレニアム』(早川書房)を読んでいるのですが、主人公ミカエルはカッレ・ブルムクヴィスト、ヒロインのリスベットはピッピをイメージして読むスウェーデン人が多いようです。わたしもミカエルの苗字ブルムクヴィストを見た途端「カッレ...」と思いましたよ。リンドグレンの児童文学が今も息づくスウェーデン。しかし『ミレニアム』の中で描かれるスウェーデン社会はリンドグレンが描いていた世界ほど桃源郷的ではないなぁ。

名探偵カッレくんについてはここで書いたよ。

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