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#103 秋、月見

月見バーガー。月見パイ。

沢山食べるわけではないのにこれらに対して特別な感情を抱いているし、

何よりもこの2つを聞くとどうしても秋を感じざるを得ない。


月見バーガー、月見パイを聞いて秋を感じさせられる。これは世界一幸せな強制だと思う。


四季の中で秋が1番好きだ。ちょうど今。夏から冬への季節の変わり目の、グラデーションのような時間。

17時頃にはもう外は薄暗くなっていて、歩いていると少し肌寒いけれど夜の散歩にはちょうど良くて。

淋しいような、哀愁漂う感じがするけれど、食欲の秋、読書の秋、文化に加えて運動会なんかがあったりして、

輝くイベントが盛りだくさん。

なるほど、短くてすぐに過ぎ去ってしまう癖に、いくつもの思い出がぎゅっと詰まっているから儚さがあるのだろうか。



月見ファミリーを見て既に心が上向きに。



ベーコンがはみ出ている月見バーガー。卵の形が丸く象られているだけで、こんなにも特別に感じるのは何故か。家では絶対に味わうことの出来ないジャンクでありやさしいという幸福の矛盾を持った味が広がる。


月見パイは初めて食べた。確実で安心安定なタッグ、餅と餡子 を更にパイで包み込むというなんとも贅沢な一品。こぼれ落ちそうなほどに存分に中身が詰められていた。粋な計らい。
マクドナルドのパイシリーズは今のところ全て食べているが、私としては三角チョコパイの黒と、この月見パイが同率1位である。



もう1回食べよう。


そう思っているうちに毎年秋は終わってしまうのだけれど、もう1回食べよう。

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