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小屋入り前ラスト稽古

こんにちは!
今日は小屋入り前の最後の稽古でした
今までの稽古であった色々なことが蘇ってきました。
でも、まだまだ私たちはここからできることをしていきますよ!

今日のブログは、少し前に書いてもらったものなのですが、イリヤとたいすけです!どうぞ!



『モモ』、本番まで残すところひと月あまり…。

気がつけばあれもこれも、できていない事ばかり❗

台本を手にしてまだ間も無い頃に、1度試しにWordで作ったつたない小道具リスト。

「このリストを、まずは完成させなきゃね」

初めての通し稽古も近づいたある日、そう声をかけられ、あらためて…。

「こんな事もまだ手つかずだったのか‼️」

と、自分自身に愕然としたのと同時に…。

「『モモ』に対する思いが、あまりにも薄いんじゃないの❓️」

と、反省せざるを得ませんでした。

が❗
落ち込んでいるだけでは、それ以上前には進めません。

まずは現実と向き合って、一歩一歩…。

そう、ひとつひとつ…。

目の前の課題をクリアしていくしか無いんですよネ…。

♪そうすると
 長い道路も 
 端まで来れる
 わしはここにいて
 掃除もきちんと
 終わるんだ~♪

そう、リアルでもきっと…あのベッポの様に。

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こんにちは!
たいすけです。

この間、初の通し稽古が終わりました。
気が付けば、もう年の瀬ですね。1年の終わり。

でも、『年の瀬』っていつからいつまでの事なんでしょう?
12月の頭から31日の終わりまで?
でも、11月の終わりにはもう年の瀬だねぇ、なんて言っていたりしますよね。
じゃあ11月の第4週あたりからなんですかね?

『モモ』という作品を通して、僕はよくそんな事を考えたりします。
人の時間への感覚と「まぁ、なんかこれくらい」って曖昧さにその意味を支えられている言葉のように感じます。
こういう感覚が僕はとても好きです。

『ねぇ、時間って、本当はなんなのかしら?』

モモの物語の中にある、とても大切な問いです。

一日千秋、
秋の日はつるべ落とし、
光陰矢の如し、
刻一刻、
黄昏時、
彼は誰時、

時間やその時々に感じる時間の流れを表す言葉はいっぱいあるけど、どれも意味はわかっても時間として見ると曖昧な言葉ばかり。

初めての道を歩く時に感じる時間、
歌っている時間、
踊っている時間、
好きなことをしている時間、
嫌なことをしている時間、
仕事をしている時間、

時間の感じ方もやっていることやその時の気分で伸びたり縮んだり。
感じ方も曖昧だったりしますよね。

じゃあ、ちゃんと時間として測ってみたら正確なのでしょうか?
1年は365日
1日は24時間
1時間は60分
1分は60秒
それなら1秒は?
一体いくつなのでしょう?

僕たちは僕たちが必要とする時間だけを名付けて認知しています。
正確な時間とは一体何なんでしょう?

僕たちは時間を刻んではいるけれど、捉えきれてはいないのかもしれません。

色んな説はあるけれども、人が初めて時間に対して考えを及ぼしたのは古代ギリシャのゼノンと言う哲学者が論じた、『飛ぶ矢のパラドクス』だと言われています。

紀元前490年頃からあらゆる人が考え続けて、未だに明確な答えが出しきれていないもの『時間』。

そんな壮大なテーマが中心にある物語をミヒャエル・エンデは書きました。
その物語に僕たちは四苦八苦しながら演劇と言う形で挑んでいます。

僕は大切なものは必ずしも『答え』では無いと思っています。

問い続けて、考え続けて、お客さんと劇場での時間を共有する。
その瞬間に一緒に何か大きなものの一片に触れることができれば幸せなのだろうな、と思います。

是非、劇場でお会いしましょう!!
1/21、お待ちしています。

【公演情報】
山梨演劇サークル「Life」第4回公演
ミュージカル『MOMO』

YCC県民文化ホール 大ホール
2024年 1月21日(日)
昼公演 13:00 開場 13:30 開演
夜公演 17:00 開場 17:30 開演

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