タイトル通り、9歳の娘はひとりっ子です。

そしてこれから先、弟妹が増える予定もありません。ずっとひとりっ子。

生涯にもつ子どもの数が減っている傾向があるとは言え、娘の周りを見てもまだまだひとりっ子は少数派です。
多いのは2人姉妹かな。（書いてて気づいたけど、娘の周りみんな2人姉妹ばっかだ。）

我が家がひとりっ子な理由は、
・不妊治療をしたけど無理だった
・今後の金銭面を考えて、2人目は諦めた
・私のキャパ的にも1人が合っている
この3つです。

元々我が家は、子どもは2.3人欲しいなと考えていました。
幸いなことに自分たちが兄弟仲が良く、兄弟がいて良かったなぁと今でも思うことが大きな理由。
特に私の妹とは夫も仲が良く、家族ぐるみで遊びに行くことも多いです。
そんな環境なので、娘にも弟妹がいた方がいいよなぁと漠然と思っていました。

しかし、娘を出産してから1年たって妊活するものの、なかなか授からない。授かったとしても継続できないということが続きました。
人工授精を何度か挑戦したもののダメ。
最終的に体外受精・顕微授精までしたけどダメだったので、凍結してた卵子が無くなったところで気持ちを切り替えて、諦めました。

昨年から保険適用になったとはいえ、不妊治療はまだまだお金がかかります。お金をかけたから必ず成果が出るとは限らず、多くのお金をかけて妊娠しても、そこからまたスタートするだけです。

我が家は夫が個人事業主で、保障も薄く、夫が怪我や病気で仕事ができなくなったらその瞬間から収入が途絶えてしまう家庭です。（もちろんある程度の保険には入っているけど）
今後の経済面を考えると、不妊治療費用＋子ども二人分の養育費・学費はしんどいという結論になりました。

あとは、もう、とにかく体がしんどかった。
毎日仕事がある中、時間をやりくりして病院に通って、痛い筋肉注射を肩やお尻に打って、採卵は痛いしすごくしんどいし、流産したら手術をして気持ちも体もしんどい。
娘がいる手前、深刻になりたくなくていつもヘラヘラしてたけど、すごくすごく辛かったです。

それだったら今いない子に多くのお金を投資するのではなく、娘が望む未来を歩めるようにお金を使おうと考え、ひとりっ子を選択しました。

いつか娘に「弟か妹がほしかった」と言われる日が来るかもしれません。
（今は周りの子を見て、ひとりっ子で良かったって言ってるけど）
でもその時に、ひとりっ子だったから色んなことをさせてあげられた。と答えられるようにいろんな経験をさせてあげたいと思います。
娘は不妊治療したけどダメだったという経緯は知っているので、言い出さないとは思うけど…。

娘の出産が比較的早かったので、娘は9歳ですが私はまだ30代前半です。「もう一人生まないの？」とか「まだ若いんだから大丈夫だよ」とか「年が離れてると上の子が見てくれるから楽だよ」とか、結構言われてきました。
さすがに娘が3年生にもなったら周りが察したのか、だいぶ言われなくなったけど。（それでもたまに言われる。主に年配に）

はじめはそんなことを言われると過剰反応して、傷ついたりもしていました。不妊治療してダメだったこともなんだか言えなくて「経済的に大変なので」と誤魔化すと「なんとかなるよ」と言われるし…。

しかし最近は、ひとりっ子について自分の中でプラスにとらえられるようになり、ポジティブになったので「体外受精までしたけどダメだったんですよ～」とサラッと言えるようになりました。成長した。
ってかそもそも、そんなこと言ってくる奴がいかんのだけどね…ほっとけ。

それでもやっぱり、友達のところに赤ちゃんが生まれたと聞くと少し心がざわつきます。
「本当によかったのかな…まだ挑戦すれば何とかなるんじゃないかな…」とか。

望んでいたわけでなく結果的にひとりっ子となったので、やっぱりまだ心は揺れ動きます。

いつか全く揺れ動かなくなる日が来るのかな…早く来ないかな。

そんなことを思いながら、今日もひとりっ子の娘とのんびりまったりスタバでお茶しながら過ごしています。（娘、スタバ大好き）