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報告 ニコニコホール

今回は音心初の日光での演奏報告でございます。子ども食堂などを営む「四つ葉のクローバー」さんの3周年記念イベントのアトラクション演奏として、演奏して参りました。
今回は主催者様からご提供いただいたお写真も含め、ご報告させていただきます。

会場の様子

会場は「道の駅ニコニコ本陣」のホール「ニコニコホール」というところ。まさに日光尽くしですね。

ホール入口の写真

音心が到着したのは10時過ぎ、そこから演奏配置決めや音響チェックなどを進めていったのですが、時間にゆとりを設けていただいたおかげで、比較的良い環境づくりができたと感じます。

不思議なご縁であっという間に話が進んでいった今回の演奏。とてもありがたいなと思います。

音作り

演奏テーブルとマイク

自分は気が小さい人間です。
でも音を調整する経験はそれなりに積んできていますし、オカリナを心地よく聴いていただくための理想の音作りの答え候補も目に浮かべられるようになってきています。

それでも僕は気が弱い。
だから自分の調整に対して「こんなに響かせるんだ?」という施設の人の疑問のつぶやき(僕には聞こえないつもりで言っていると思う)が耳に入ってしまうと、ついその声に尊宅してしまおうとする自分がいるんです。

僕は気が弱いからこそ。その声を振り切って自分の理想とする響きやミキシングに集中するように意を決します。ひびきの長さも度合いも自分の理想になるまで音響とマイクの間を行き来し、十分納得行くようにしました。
恥ずかしいし、またなにかつぶやかれないかなどと負の感情が浮き上がりそうになりますが、それを無視して進めました。

対人関係と精神状態

その会場のポリシーは、浜松市にある「クリエート浜松」とよく似ており、基本的に利用者側で音響もライトも調整するというものでした。

当然未知のものは、それをやってくれる人が信頼できるなら全部お任せが楽です。でも不安を感じるのであれば、自分で未知を解明しようとした上で、自分の感性でやれるだけ自分でやってみるという方が、変なことになっても誰にも責任を押し付けずに済むから楽です。

一番嫌なのは「やってやる」と言われて任せた相手に、要望を伝えるごとに否定されたり怒られたりすること。
我慢できるかとかそういう問題じゃないと思います。大抵はその場面は本番直前です。そんなテンションを一番良い状態にせねばならない場面で最悪の精神状態になるなんて、演奏者としてお客様に見せる顔がありません。

というわけで、こちらは最初から「調整は基本的に自分たちでやって下さい」というスタンスだったので、自由に設定と実証実験を進めて行けて本当に良かったです。

舞台構造

客席の様子

ところでこのホールは、客席全体がせり出す形で様々な用途に利用できる構造になっていました。椅子は全く出さないことはもちろん、半分出すなどもできます。今回は半分出した状態で、ステージ下の領域を舞台として使う形で準備が進んでゆきました。

楽器も道具も知った顔

オカリナ用マイク

会場側でご用意してくださっていたマイクは上の写真のもの。実は少し前まで自分も利用していたマイクで、今も所有しているのでした。楽器も道具も知った顔のものに出会うと安心感を覚えますね。
こういうちょっとしたことで、その日の演奏の際の精神状態に影響したりするものなので、演奏前にこうやって安心感を得られるありがたみは大きいです。

準備完了した会場の様子

物販コーナー

音心物販コーナーの写真

しっかり物販コーナーもご用意させていただきました。
初めての地で、真剣に向き合ったときに出るオカリナの音色を届ける。それがうまくいったらたくさんの方がここに留まってくださるだろうというイメージが持てました。

演奏前のひととき

手作りおにぎりの写真

お昼ごはんにとおにぎりセットをいただきました。しかもなんと手作りです!おにぎり大好きなえんじろうは、温かい出来事にとてもうれしくなりました。卵焼きも鶏肉も美味しかったです。

控室の鏡

ところでずっと不思議でした。どうして演奏控室にある鏡はどれもたいてい斜め上方向を向いているのだろうかと。
もちろんその方が全体像を見渡しやすくて、姿を確認するのに適しています。しかし今回眺めてみてもうひとつの効果に気が付きました。

鏡に映る自分を撮影した写真

それは「自分の存在を大きく見せてくれる」もの。もちろん本来以上と言うことでしょうけど、本番に特別感を出したければ、やはり自分がまずその特別感を感じなければならないんだと思います。
ただそれを特別感のまま表に行っては他人事や作り事になってしまいます。自分のコンセプトの「ありのままにシンプルに」まで持ってゆくには、冷静に見れば特別だけど、自分は特別だとは思っていないというよく判らん状態にしておく必要があるんです。
そのためにもこの鏡の斜め向きが、結構良い影響を与えてくれるかも知れないと感じた大きな出来事でした。

不思議です。これまでもこういった鏡には出会っていますが、なぜ今回それを強く感じたのでしょうかね。それから本来こういう気持ちの部分をnoteに綴るために始めたってことも、改めて思い出しました。これでも単なる日記にならないようにと注意しているつもりなんですよ。

演奏開始

13:00の開演から「四つ葉のクローバー」さんの活動報告に始まり、次々と演目が流れてゆきます。音心は休憩後の最初です。

MC中のえんじろう

まずはえんじろうのおしゃべりでスタートし、オリジナル曲を中心に届けてまいりました。

横からの写真
MC中のりょうこさん

オカリナ紹介も大いにやってとのことでしたので、喜んでしゃべらせていただきました。また旅好きなりょうこさんに、ヨーロッパの曲などの紹介をしてもらったりしました。
前半は軽快な曲が多く、後半はクラシックの穏やかな名曲たちをお届けしたりして、あっという間の50分でした。

演奏後の様子

物販の風景

演奏後はありがたいことに、たくさんのお客様にブースにお立ち寄りいただけました。オカリナに興味ある方も多く、アルバム「ClassicTime」を中心にCDもたくさんの方の手に渡りました。オカリナをされている方も来られており、楽譜を買われた方もおられて嬉しかったです。
やはり初めて演奏を聴いていただけた方にとっては、お耳馴染みの曲の入ったCDがあるとお勧めしやすいですね。

もしもあのとき買えなかった方がおられましたら、上のリンクから通販してますよ♬

主催者

仕事柄客席側より主催者側にいることが多いえんじろう。
色々な雰囲気を感じる中、今回は関わられている方々がみな明るく爽やかで、いたるところで気持ちの良い空気が流れていたように感じました。おかげさまで、音心も良い演奏ができたのだろうと思います。

見上げた空

お客様からのご高評の声に力をいただき、会場を外に出たらそこには秋らしい空がありました。広く大きく感じます。そしてそこに立つ自分のちっぽけさも感じて、正常な状態に戻れる。
鏡と空が、心のボリューム調節をしてくれた1日でしたね。

わがまま亭にて

囲炉裏の写真

この日の夜、今回の会に携わられた方々とそうでもない方(謎)も含め、皆さんと囲炉裏を囲むという経験をさせていただきました。
わがまま亭と呼ばれているその場所は、お店ではなく個人のお宅だそうです。料理上手なオーナーが次々とダイナミックに見えて繊細な手料理を出してくださいました。
実はえんじろう初囲炉裏!

時々出てくるのですが、えんじろうが「大根飯」を覚えるきっかけになった曲「おしんの子守唄」の中に、囲炉裏の灯りが温かいという歌詞がありました。その囲炉裏ですね。

飛び出す料理の数々

イカの料理
魚料理
ネギが直火で

どれも凄まじい光景!そしてお肉もお汁も漬物もすごく美味しくて、心も体も温まりました。

仲間の存在

集まられた男性陣が口々に言われていた言葉に「自分らは良い友達に恵まれている」というものがありました。
けなし合いながら、じゃれ合いながら、童心のようになって今を楽しんでおられる姿に、嬉しさを感じました。僕よりも高い年齢の方々が、そういう気持ちの良い姿を見せてくださると、僕らも目標をいだきやすくなります。

僕にもあんなふうに付き合える友達が2人ほどいます。それが本当に価値あるものだと改めて感じさせてもらったひとときでした。
囲炉裏でなくても、何か温かいものを囲みながら飾らずに笑い会える仲間の存在、本当に素敵でした。

手打ちうどん

我々もタイムリミットがあり、それに合わせて準備していてくださった手打ちうどんをごちそうになりました。

うどんの祭壇風景
完成した大ザル

チタケというきのこでダシをとったお汁と共に、打ち立て本物のおうどんを頬張るなんて、もうなんちゅう贅沢なのでしょう!

美味しそうに食べてくれるから嬉しいと言ってもらえて、おかわりが追加される。やっぱり美味しそうに食べてくれるから嬉しいと言ってもらえて、そして更におかわりが追加される。あっあれ!?
ボールのようになったお腹を手で持つように抱えつつ、わがまま亭を後にしましたとさ。

あの世界

あの世界はまるで、金曜ロードショーでみた「ルパン三世 カリオストロの城」のラストシーンのようでした。おじいさんが言う「なんて気持ちの良い連中なんだろう」というセリフがよぎりました。
皆さんお酒が入ってきて、最後は「おれらは幸せものだよなあ」という話題に行き着くのだとか。そんな素敵なお酒をたしなめる方は、自分の周りにはやや少なかったような気もします。僕も目に来なければちょっといっぱい飲みたい気持ちにさせられたひとときでした。

みなさん本当にありがとうございます。

感謝の楽器

ホテルのベットにて
9本の仲間たち

えんじろうにとって、これらの楽器たちも重要な仲間です。というよりもえんじろうの人生物語の准主人公たち。今回は9本の仲間が参加しましたが、実際に同行したのは実は10本でした。
1本は時間の関係で歌えなかったので、また次回お伺いすることがあれば、その音色もお届けしたいかなと。

楽器あってのえんじろう、これからもオカリナたちと仲良く囲炉裏を囲える関係でい続けたいものです。
会場で聴いてくださった方々。お声がけくださった方。CDを購入してくださった方々と、それを早速活用して下さる方々に感謝です。



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