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僕はなぜ「ツナゲル」と名乗るのか

こんにちは、えのきです。

今回は僕が独立した屋号「ツナゲル」について、書きたいと思います。


会社員時代に僕はよく
「お前は結局何屋なんだ?」
と言われることがありました。

そのときに僕は薄ら笑いながら、ない頭皮をかきつつ
「自分でも何屋だかよくわかんないんですよね」
と返事することが多くありました。

新聞記者の名前を名乗りながら、地域のイベントを企画し、
企画をするだけでなくスポンサーを集めて冊子を作り、
出会ったぬいぐるみを勝手に自分の上司にしてしまう。

解体したホテルを大学と勝手に命名し、
伊東の旅館に多言語化をWi-Fiと一緒に組み込んだり、
伊豆中を電動自転車を車に乗せて、充電ネットワークを構築したり、
果ては360度カメラを活用したラジオ番組も作る(もはやラジオではない)。

自分でも本業は何屋なのか、
適正ってどこにあるのか。
時間ができた入院中に考えても、自身が何屋だかわかりません。

独立に際して一番最初に考えたのは
「自分は何屋で、何が得意なのか」
ということでした。

豆腐屋だったら「○○豆腐店」
コンサルティング会社だったら「○○コンサルティング」
少なくとも銭湯であっても「○○湯」

とどれも自身の仕事が「何屋であるか」を一言で言える仕事です。

僕の親父はダンプの運転手で屋号は「榎商店」。
ダンプ業界では一般的な名称ですが何屋だかわかりづらい。
就職した先でも何をしているのかわからない仕事を多く経験してきました。

かつてインターネットTVサービスの会社に入ったときに、
父親からは「インターネットなのか、テレビなのか理解できないな!」と言われたことがありました。(初老の男に説明するのにどれだけ苦労したか)

それだけ、屋号は最も「その会社やヒトが何を表しているのか」にとっても重要な要素になると思い、考えていました。


自分は「何屋」になりたいんだろうか。

自分は「何屋」と言いたいのだろうか。


そう考えたときに出たのは、最後に僕が担当したクラフトビールレストランでした。

ビールレストランではビアタップとタンクを「つなぐ」って言います。おいしいビールを提供するのには、タンクとビアタップをつないで飲む準備をする。タップの先に、ビール好きのファンがいて、タンクの先に製造者がいる。

僕は自身の仕事を「つなげる」存在になろうと思ったのです。
ビールを飲む人(になりたいけど!)や作る人(もスゴイけど!)を繋げる媒介者として、文章や写真・イベントやプロモーションで繋げていくことを生業にしたいと開業時に考えました。

世の中には、まだまだ繋げたい魅力のある生産者がいて
世の中には、まだまだ繋がることで人生が豊かになる人がいる。

地方から全国へ、東京の片隅から世界へ。
ストーリーを持っているすべての人を繋げる仕事がしたい。

なので、ツナゲルのロゴはのし袋の水引に。
右と左をくっつけるのがわかる屋号とロゴにしました。
(ロゴデザインしてくれたのは、長峰友子。さすがです)

2021年からツナゲルは「繋げる」仕事を中心に行っていきます。
まずはあなたとあなたに。
半径3メートルの小さい世界から行っていければと思います。

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