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「子連れ出勤」の解釈を広げる。

◼️フリーランスの頃から子連れ出勤していた

今、私は
せんぱくBookbase というシェア本屋で
本屋の運営をしている。

それまでは
フリーランスのライターや
出版支援を行いながら
親子絵本専門店NanuKというオンラインショップを
ひとりひっそりと運営していた。

ライターの頃、
お世話になっている編プロや出版社へ
打ち合わせに行くとき
こどもの預け先がなくて困ったことがあった。

「こども、連れていっていいですか?」

何度聞いたかわからない。
その度に「いいですよ、来てください」
と言われて、嬉しかったのを覚えている。

◼️働きやすい環境を求めた人、求めなかった人

一人目を生んでから
少しずつ少しずつ、育児に理解ある人としか
仕事をしないようになった。

妊娠、出産で
東京都練馬区から千葉県に引っ越し
夜の打ち合わせにいけなかったり
都内に出る頻度が大幅に減り
少しずつ距離が開いてしまった。

これまでの
フットワークの軽い私を受け入れてくれた人と
疎遠になった。

こどもを抱えての私を受け入れてくれる人しか
残らなかったことで
私は自然と、私の求める働き方を
実現できた。

新卒で入社したままの夫と比べると
私の方がはるかに融通が効く。

私がやりたくて動いたことだから
後悔はしていないし、これでよかったと思う。

シェア本屋、せんぱくBookbase
都内に出なくてもいい仕事を作りたくて
こどもに寄り添える距離にいたくて
町に本屋がないこともあり
子連れで本屋をやろう、と決めた。

せんぱくBookbaseのある
せんぱく工舎は
正面玄関は路面でありながら
店舗入り口は側面にあり、
こどもが飛び出しても目の前は
芝生となっている。

ここなら大丈夫、と思い
子連れで店番をします、と話したうえで
理解をもらい、オープンした。

◼️子連れ出勤の利点はどこ

実際、子連れ出勤は楽ではない。
楽ではないけれど
こどもと一緒に仕事の話をするのは
たのしい。

働くことの、ありのままを見せる。
子連れ出勤には
学校以外の社会を見せる場、
という一面もある、ということは
見過ごしてはいけない
大きな利点ではないだろうか。

会社で
こどものことを受け入れて
もらえないかもしれない、
と思うなら
それも現代社会のひとつの事実。

こどもは、その人と仲良くなろうと
自ら動くかもしれない。
親ではなく、こどもが、解決する術を
自らの知恵で考えるかもしれない。

「個」としての「こども」や「おとな」を
通して得る学びはなにものにも替えがたい。

◼️肉付けは私たちが行えばいい。

今話したのは私の場合だけれど
私の話であって「母親」の話ではない。

女だから、母親だからできたわけではない。
男でも、父親でもできることしか、やっていない。

政府が後押しするなら、すればいい。
いつだって、政府のやることは「素案」だと思っている。
いつだって、結果論として
肉付けは、国民に委ねられているのではないか。
肉付けは私たちが行えばいいのだ。

「子連れ出勤」という言葉の解釈は
私たちの手のなかにある。

各企業で、各企業のらしさが発揮される
「子連れ出勤」が広がるのを私は見たい。

◼️妻が夫の育児に対する姿勢を信頼しているか

もうひとつ、思うことがある。

「子連れ出勤」が
母親にばかり負担がかかる制度なら、いらない。
という意見をよくみる。

けれどここには
ジェンダーとかフェミニストとかいう問題の前に
「妻が夫の育児に対する姿勢を信頼しているか」
という問題も横たわっているのではないか。

夫がこどもをなだめるために
お菓子を買ったりガチャガチャをやらせたりして
怒っていないか。

パパはいいって言ったよ。
というこどもの言葉にイラッとしないか。

夫が職場の悪口を言っていれば、尚更だ。
夫も信頼していない職場に
大事なこどもを連れていけるか。
だったら、日頃からこどもの都合で休んだりしている
私の方が、子連れ出勤しやすいのではないか。

そう思ってしまう「母親」は多いのではないだろうか。

夫婦で考え方が違うのは当たり前。
最低限のルールを共有したあとは
父親との時間はパパタイム
母親との時間はママタイム
と割りきって

家族でもちがう考え方がある
ということを示してもいいんじゃないか。

結果的に母親の負担が楽になるのでは、と
思う。

夫も妻も、こどもたちも。
新しい子連れ出勤、という冒険にでてみては
どうだろうか。

🔘イベント募集🔘
せんぱくBookbase では、和室などでイベントを開催してくださる方を募集しています

https://twitter.com/enomotobooks/status/1086894467703963648?s=19

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継続的なスポンサーも募集しています。
千葉県内で読書推進に力をいれている団体さまなど
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ご一報くださいませ。

🔘イベント情報🔘
2/17~3/3
松戸八柱のせんぱくBookbaseを拠点に
ネコ漫画家の生藤由美さんとのコラボイベント
「ねこさんぽ」を開催します。

ねこさんぽイベント情報

2/17~3/3
『スイーツこねこ』原画展 &ねこ本フェア!

2/17
生藤由美先生 14:00~
『ねこぬり絵ワークショップ』
参加費/1,000円 定員/8名
申込み:info@bookbase1089.fun


2/23
青山ゆういち先生 13:00~16:00(随時)
『ねこぬり絵を缶バッジにしよう!』
参加費/500円 追加/200円
申込み:info@bookbase1089.fun


2/24 11:00~16:00
猫ねこ古本市
(書林Seiji、ふるほん中島堂本舗、古書アルマジロ)

17:00~19:00
作家・八木沢里志さんと語らう
「うちのねこ座談会」
参加費500円(1ドリンク込み)

3/2 11:00~16:00
お座敷マルシェ
(atelier・olive、Ball Cats Coffee 、青山図画工房、星子スコーン、O.P.S.) 3/3 11:00~16:00
お座敷マルシェ
(niyatto design、あみぐるみpechka、青山図画工房、生藤由美、星子スコーン)

お座敷マルシェにはせんぱく工舎の
クリエイターさんたちも出店します。

また、せんぱく工舎1階のお店
レトロキッチン、俵珈琲、星子スコーンでも
×ねこさんぽ、をお楽しみいただけます。

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