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「私は劇場 | The Theater is You」を観る人を増やしたい。

「私は劇場 | The Theater is You」はコロナ禍で劇場に人を集められない状況で広がりを見せる映像配信ムーブメントに一石を投じる一風変わった配信コンテンツ。

こちらが公式サイト。

5月下旬から不定期でyoutubeライブ配信をしている。6月第1週で終了するのかと思い、新しい表現を試みる配信者にリアクションを届けるため先日書いた記事がこちら。

配信している須藤さんにはメンションを飛ばして、読んで頂けたみたいなのでひとまず私の目的は果たした。閲覧数は出るけれど、観客の顔が見えないライブ配信で観客がいることを伝えられてよかった。

7月上旬までは配信を続けるというアナウンスがあったので、今度はより多くの人に観てもらえるように、またnoteに書こうと思った。とりわけ演劇や文学や劇場やライブ配信に関心のある人、パフォーミングアーツや新しい表現に興味のある人に届けばいいなと思っている。私のスピーカーは小さいけれど、叫びたい愛は叫んだほうがいい。

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どんな配信なのか。

それを説明するのは難しい。急に変わるかもしれないし。観てもらえればわかるのだが、そうやって説明を放棄するのもずるいので簡単に説明したい。なお、公式サイトのメッセージを読んで充分観たいなという気分になった人は、私の説明を読まずともyoutubeのチャンネル登録ををするなり須藤さんのtwitterをフォローするなりして次の配信を待っていただければと思う。

(太文字は独り言

真っ黒い画面に白い文字がタイピングされるだけの配信。

 こんにちは
 私は文字です

とか白い文字が語りかけてくる。語りかけてくると言っても音声が出るわけではない。音は聞こえる。タイピングの音や外の音。音ありで楽しむほうがいい。内容は毎回変わる。ライブ感があっていい。

天気の話とかしてくるの。この文字。でも文字っていう自覚があるみたい。呼びかけのような詩のようなタイピングされるセンテンス。黒い画面に生まれては流れて消えていく文字を読んでいると何とも言えない不思議な気持ちになってくる。

文字(あなた)を見ているのは私で、私が見ないとあなたは存在しない。

『あなた』と画面にタイピングされた時、『あなた』って誰なんだろう。文字であるあなた?文字が呼び掛けている対象である私?私が画面を見ていなければ『あなた』って言葉は宙ぶらりんになるはずで。

配信に演者は出てこない。でも文字を読むときに頭の中で聴こえない声を発して読みませんか。この文章も。少なくとも私はそうだ。

ということは私が演者?それとも文字が演者で演者を存在させる私が劇場なのか。

プロジェクトタイトルは「私は劇場 | The Theater is You」

私は劇場/あなたは劇場

私とあなたの境い目があいまいになっていく感覚。本当に不思議。黒い画面と白い文字だけでこんな体験ができるなんて。

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コロナ禍で劇場に人を入れて上演できない中、ディスプレイと文字という非物理的な材料で演劇的なコンテンツが成立することに驚嘆した。今のところアーカイブは無し。配信時間をチェックして、同じ時間にぜひディスプレイを見つめて欲しい。気軽に、文字とお話するような気持で。

配信者の須藤さんのtwitterはこちら。予定をツイートしてくれる。

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