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タンザニア焙煎|ディスカバリーでどうやって焼く?

こんにちは、えんれおんです。
今回は「COFFEE DISCOVERY(ディスカバリー)焙煎機」を使用した
タンザニアの焙煎記録
について書いていこうと思います。
焙煎にチャレンジしたい人、参考にしたい人の何かの役に立てればと思います。

焙煎豆の紹介

今回焙煎をしたコーヒー豆について先にお伝えしますね。
使用したのは「タンザニアAA クィーンアルーシャ」
タンザニアのアルーシャ州から収穫した高品質なコーヒー豆。
Qグレード83点と高得点を記録している「うんまぃ豆」です。
(自己判断)

深めに焙煎をすると甘味とカラメル香、濃厚な旨みを感じます。
スクリーンサイズもS19、S18がほとんどと大粒なのも特徴です。

ウォッシュド方式で精製されているのもあるのか、
欠点も少なめなのも嬉しいところ。
実はコレ、商売をするには重要なんですよね。

欠点豆を取り除くに時間がかかりすぎてしまっては
人件費がかかりすぎてしまうし、販売量が減ってしまうから
いいこと無し
なんです。

コーヒー豆選びには「欠点豆の少なさ」も
基準の一つにしてもいいと思います。

【手順:1】焙煎準備

今回はタンザニアの豆を深煎りにします。
まずは焙煎の準備です。

「欠点豆の排除」と「焙煎機の予熱」です。

欠点豆の排除

焙煎するためのコーヒー生豆、けっこう
割れていたり、
色づきが悪かったり、
カビていたりとか、
石が入っていた時なんかもありました。
(外国の石ってちょっとテンション上がりますよね?笑)

石の混入は焙煎機やコーヒーミルの故障に繋がりますし、
単純に異物混入。
事前に欠点豆を排除しておくことは習慣にしておくといいですよ。

焙煎機の予熱

焙煎機の予熱は安定して連続焙煎をするために必須です。
焙煎機の温度が違ってしまうと、同じ温度調整をしても違った加熱状態になるのはなんとなくわかると思います。

えんれおんは
「210℃前後の温度帯を20分くらいキープ」
させてから焙煎をスタートさせています。

【手順:2】豆投入

今の季節(8月現在)は室温も高いため、
ちょっと低い温度帯からコーヒー豆を投入します。

175℃以下になるまでガスを切って温度を下げ、
ダンパーを調節、
ガスを点火して175℃になったらコーヒー豆を投入します。

焙煎機の操作
ガス圧:175℃になるまで「0」
ダンパー:「1」
  ↓
ガス圧:点火「0.4」
ダンパー:1.5

【手順:3】水分を飛ばす

コーヒー豆を投入したことで、温度が下降。
1分前後で最下点まで落ち込みます。
えんれおんは「1分20秒」くらいになったら
ガス圧「0.4」にしていたのを「12」にまで上昇させ
高火力で水分をしっかり蒸発させます。

焙煎機の操作
1分20秒になったら
ガス圧を「12」に設定して高火力で焙煎開始

【手順:4】ダンパーで水分を吐き出させる

およそ5分前後(えんれおんの基準としているのは「145℃」)になったらダンパーを最大限開き、焙煎機内の水分を吐き出させます。

これから起こる「コーヒーらしい良質な風味」を生成する段階では水分があると「嫌味な味」になりやすいらしく、ここでしっかり
焙煎機外へ吐き出させています。

参考にした本↓

たしかコレの
「焙煎のストライクゾーン」
「スペシャルティコーヒーの特性を生かす焙煎」
だったかと思います。
(うろ覚えでスミマセン‥‥汗)

いろいろ試したのですが、体感的に
「1分程度が妥当(個人の味覚判断)」でした。
1.5分やってみたら、味が抜けてしまったような物足りない
コーヒーになってしまったんですよね。
(コーヒー豆の産地によって変わるかもしれないですが‥‥)

焙煎機の操作
145℃になったらダンパーを「5」にする
(1分間)
1分経ったらダンパーを「1.5」に戻す

ちょうど1分後には薄い青緑色だったコーヒー豆も黄褐色になり、
水分が抜けたような色味になります。

【手順:5】1ハゼ

ディスカバリーで焙煎する際、えんれおんの焙煎機では190℃前後でパチパチと大きな音を立てて1ハゼを起こします。

なので、少し前、180℃になったらダンパーを
「ニュートラル」
にしておきます。

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ダンパーのニュートラルって?

ニュートラルは「中立」の意味。
今までのガス圧「12」、ダンパー「1.5」では、
投入口を開き、手をかざすと熱い熱気がふわっと出続けます。
コレは内部の蒸気がこもっている状態。

ダンパーをゆっくり開いていくと、どこかで熱気が出なくなる点があります。←コレが「ニュートラル」。
内部から出る熱気と排気機能が拮抗している状態です。
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これから焙煎が進むので、煙臭いコーヒーにしないためにも
排気機能を調節
します。

1ハゼの後からは焦げやすくなるので、ガス圧も下げて
ゆっくり焙煎を進行させます。

焙煎機の操作
180℃:ダンパー「1.5」→「N」へ
1ハゼスタート:ガス圧「12」→「0.8」

【手順:6】2ハゼ

215℃を過ぎたあたりで「ピチピチ」と音をたてる
2ハゼが始まります。

焙煎が急激に進むので、
さらにガス圧を下げ、ダンパーも開きます。

焙煎機の操作
215℃
ガス圧:「0.8」→「0.6」
ダンパー:「N」→「N+0.5」

焙煎が急激に進むと止めどきが難しいのに加え、
後半の焙煎が早く進むようにすると
酸味が目立つようになるので温度上昇を抑えめにして
焙煎完了温度まで加熱します。

完了

えんれおんが今まで焙煎をした中で、
タンザニアの深煎りとしている目安は
「コーヒーオイルがで始めた時」です。
およそ226℃くらいになると
コーヒー豆がオイル滲み出てくるので、
香りと見た目を確認しながら焙煎機から取り出します。

結果のグラフは以下のとおりです。


※CP1は気にしないでください。
CP2が1ハゼ、CP3が2ハゼ

前半で急速に焙煎を進め、後半にゆっくり加熱しています。

これから焙煎を始める人は
何℃からスタートする?
どんなタイミングで温度を変化させる?
と思われる人も多いかと思います。
(実際、自分も手探りスタートでした。極端な焙煎をして生焼けを何℃も経験したりも‥‥‥涙)

誰かの参考になれば嬉しいです。
これからも焙煎記録を不定期に投稿して行こうかと思いますので
応援してくれると嬉しいです。

なにか疑問になることがありましたら
ぜひコメントくださいね。


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