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フィンランドは目覚める

アンサンブルSAKURAの第40回定期演奏会も来月に迫りました。「フィンランディア」の冒頭で重要な役割を演じるトロンボーンの皆さんに、お話を伺ってきました。


今回のタイトル、演奏会で取り上げる「フィンランディア」の原曲の曲名ですね

K:そうですね。帝政ロシアからのフィンランド独立を願うシベリウスが、劇音楽として作曲したものです。

N:当時フィンランドは、帝政ロシアの支配下にあり、フィンランド語の使用は禁止、ロシアを批判するようなメディアは発禁処分、言論の自由も無かったと聞いてます。この「フィンランドは目覚める」も、フィンランドの愛国心を沸き起こす恐れありとして、演奏禁止の憂き目にあったそうです。そこで彼はこの曲を改訂し、単独の交響詩として生まれ変わらせました。

B:フィンランディアの冒頭、金管楽器による低く重々しい序奏は、帝政ロシアの圧政を象徴するかのようです。「苦難の主題(モチーフ)」なんて言ったりもします。
このテーマのあと、木管楽器が切ない音色で民衆の嘆きを描き、続いてティンパニとシンバルが独立運動への「闘争の呼びかけ」を奏で、中間部の「フィンランドの第二の国歌:フィンランディア讃歌」を挟んで、フィンランドの勝利と独立を予期させるクライマックスに向かっていきます。


K:ちょっと、フィンランディアの冒頭がどういうものか吹いてみましょうか!

K:低い音に向けてクレシェンドをかけ、下がった音も音の長さを長めに取っています。4分音符というのがいいのです。ただし、4分音符といっても、短めではなく、長めに取ります。

B:音符の長さ一つ取っても、8部音符だと短くて迫力が足りない。例えるなら、人数が少ない部隊でしょうね。包囲されても突破できそうです。
2分音符だと、長すぎて間延びした印象です。言うなれば、練度が低く、統制が取れてない部隊です。

N:そのどちらでもない、4分音符の長さで、かつ、その4分音符に向かってクレシェンドするからこそ、緊張感、圧力が高まり、高い壁となって立ちはだかることが出来るのだと思います。

K:トロンボーンって役の幅が広い楽器で、喜びも悲しみも、どちらにせよ大きな力、説得力をもって吹くことが出来ます(=声が大きい!)。
フィンランディアの冒頭は、今回の演奏会で最も「重圧」を感じていただけるよう、頑張りたいと思います。

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アンサンブルSAKURA第40回定期演奏会
日時:2023/11/19(日)12:30開場13:00開演
⚠️開演時間が1時間前倒しとなってます⚠️
会場:浅草公会堂
指揮:高石治
入場料:1,000円
曲目:
グリーグ/ペールギュント 抜粋
シベリウス/フィンランディア
シベリウス/交響曲第1番
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