見出し画像

#2 お隣さんに醤油って借りられる?

自分たちは一体何ができるのか。地域課題ってなんだろう。
素敵な街、住みたい街、愛される街ってなんだろう。


住民の立場から。ビジネスパーソンの立場から。商店街、企業の立場から。
年齢やライフスタイルや考え方によって、問題点と感じるものが多岐にわたり、なかなか一つの答えが導き出せない中で、ふと、東日本大震災の時のことを思い出した理事さんからこんな提案がありました。


震災時、小さい子供を抱えて、どうしたらいいかわからなくなっちゃったんですよね。避難した方がいいのか、どこに行けばいいのか。誰かに聞きたくても誰に聞いたらいいのかわからない。マンションに住んでいたけど、当時は両隣りの方と普段から声をかけ合う間柄でもなかったんです。
災害時に、”隣のお宅、赤ちゃんいたけど大丈夫かな?” ”お向かいさんは足が不自由だったけど、大丈夫かな?” ”ねー!お隣さん、大丈夫でした?怪我ない??”と、普通に声を掛け合える関係性って、大切だなって思うんです。


サザエさんがお隣さんにお醤油借りに行く。みたいな昭和な光景(笑)


特に都会だと、地域の役割分担なんかもないですし、近くにどんな方が住んでいるのかわからない方が多いですよね。みんな悪い人じゃないと思うし、何かきっかけがあればゆる〜い感じで繋がれると思うんです。
まずは、人と人とが繋がるきっかけ作りをしてみるのはどうですか?私たちにとってもそういう機会を設けることで、いろいろな方からお話し伺えますし、地域の抱える問題点も知ることができると思うんです。


この理事さんの提案をもとに、「100人カイギ」という人と人とがつながるコミュニティ活動をすることになりました。その名も「目黒駅前100人カイギ」。そして、この想いに共感してくれる仲間をもう一人加えよう!ということで、理事さんと同じ子供会メンバーさんが合流。コアメンバー3名で少しずつではありますが、コミュニティ活動が始まることになりました。

100人カイギとは


「100人カイギ」は、街で働く100人を起点に人と人とを緩やかにつなぎ、都市のあり方や価値の再発見を目的とするコミュニティです。[100人カイギHPより]

ルールは2つ。

1.毎回、身近で面白い活動をしている5名のゲストの話をきく

2.ゲストが100名に達したら解散する

終わりのある活動ですが、20回開催し終わるころには目黒駅周辺に100人の知り合いができている。これってすごいですよね。100人の活動や考え、価値観に触れることで、また新たな発見が出てくると思いますし、出てくることを楽しみにしています。


現時点で(2022/06/02)8回が終わりました。コロナ禍で2年以上ストップしてしまっていた目黒駅前100人カイギですが、やっと再スタートがきれました。今までの8回で繋がった方々から、一緒に仕事をしたよ、飲みに行ったよ。など話が漏れ伝わってくるようにもなっています。あと12回。あちらこちらで起こる小さな波紋が少しずつでも影響し合って大きな波紋になっていってもらえたら嬉しいです。

エピソード#0 #1 はこちら

エピソード#3はこちら