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Google Home Mini (2) できることできないこと

前回の記事(Google Home Miniが来た|R-9|note)に続きGHMネタです。

2日ほど使ってみて、現時点でGoogle Homeを使ってできることとできないことがぼんやり分かってきたので覚え書きです。前回、あまりにも未来と書きすぎたので過剰に期待されてもよくないと思っていて、先に言ってしまうといまの時点での使い道はそんなに多くないです。でも、夢があります。

音声アプリ作成のテスト

例えば音声で操作する単純な応答アプリみたいなものは、意外に簡単に作れてしまいました。検索すると分かりやすい解説がたくさん出てくるので詳細は省きますが、Actions On Google内のDialogflowを使えばノンプログラマでもちょっとしたものを作って実機テストするとこまではいけます。

・「ニンジャって何?」と質問すると、「ニンジャとは、平安時代の日本をカラテによって支配した、半神的存在である。」と返す。
・質問が聞き取れない場合、「ワッザ?」「エート、分かりにくい!」などと返す(ランダム)。
・「アイサツせよ」と言うと「あなたのニンジャネームを教えてください」と返し、「シルバーキー(任意の名前)」と返すと、「ドーモ、シルバーキー=サン。グーグルホームです。」と返す。
・「サヨナラ」と言うと、「グワーッ!グーグルホームは爆発四散!」と返してアプリを終了する。

…みたいなことが実際にできました。動画でお見せするほうが面白さが伝わりやすいのですが、自分の声が恥ずかしいので略。

DialogflowのIntent編集画面

ただこれは自分のGoogleアカウントに紐づいた端末でのテストに限られるので、実際にアプリとして公開するにはGoogleの審査を経てからになるようです。そのあたりはこちらの記事でも説明されています。

Google Developers Japan: Google アシスタント対応アプリを日本語で開発してみよう
https://developers-jp.googleblog.com/2017/10/google-assistant-app-ja.html

そのほか、できること

radikoはめっちゃ便利でさっそく使っています。いまradikoは試験的にNHK-FMとかNHK系も入るようになってるのがうれしいですね。

「ニュース教えて」で直近のNHKラジオニュースを読んでくれるのも便利。ここでニュースとして読み上げるサービスはスマホ側のGoogle Homeアプリの設定で取捨選択できるようになっています。

「ねえグーグル、ベイスターズの試合どうなった?」とかで試合中の途中経過をざっくり伝えてくれるのとかも賢いなーって感じ(と言っても、何回ウラ何対何くらいで、細かい内容は教えてくれない)。なお「横浜の試合」では反応なし。

ループ環境音を流してくれる機能はあまり知られていなさそう。「暖炉の音」「海の音」「森の音」「雨の音」とかいろいろバリエーションがあるようです。「ホワイトノイズ」とかまで。

Googleカレンダーの予定を読み上げる機能は、最初きちんと拾ってくれなくて何だろうと思っていたのですが、開始時間が設定されていない「終日」の予定は扱ってくれないらしく。Android版Googleアシスタントは終日の予定でもちゃんと読み上げてくれるので、そのうち変わるのかな。そのほか、メインカレンダー以外のマイカレンダーの情報を拾ってくれないとか、色々あるようです。

現時点でできないこと

わりと不便なので早めになんとかしてほしいのが、アラームを止める動作です。Google Home Miniの上面タッチ機能がセキュリティの問題で廃止された関係で、音声で「ねえグーグル止めて!」と呼びかけるしか止める手段がないのです(もしくは、給電しているUSBケーブルを引っこ抜くか)。音量操作で側面のタッチ機能は生きているので、とりあえず側面で止められればいいのですが。

そのほか、今できないことはこの記事によくまとまっていました。

意外な弱点?「Google Home」がまだできない9のタスク - CNET Japan
https://m.japan.cnet.com/amp/story/35108723/

このなかで「えーっ、ないの」と思ってしまったのは、

・カレンダーへの予定の登録
・スリープタイマー(「〇分後に音楽止めて」のような命令)
・リマインダー(「〇時間後に教えて」みたいな)

あたり。実装される見込みはあるっぽいので期待しています。

それと、声で操作して外部サービスで何かする、みたいなことはIFTTTを使うと簡単に実現できるのです。例えば、声で命令した内容をGoogleスプレッドシートに記録するとか、声でつぶやいた内容をツイートするとか。これは"if this then that"のthisにGoogleアシスタントが対応しているからなのですね。

だけどその逆、thatにあたるところにGoogleアシスタントをアサインできなくて。何かが起きたらGoogle Homeに喋らせる…例えばニンジャの更新があったらツイートを読み上げるとか、そういうのができない。ここが変わるともっと可能性が広がるのになあと思います。

(念のため)セキュリティ上の懸念

スマートスピーカーって要はネットワークに常時接続されたマイクでもあるので、ウワーッぼくのプライバシーが…暗黒管理社会!みたいな懸念ももっともなわけです。音声データがそのままGoogleに送信されているのではないとはいえ、音声解析したテキストデータは送っていて、Google Homeに話しかけた内容と結果はすべてGoogleの「マイ アクティビティ」にログとして残ります。

一応、マイクをオフにするための物理スライドスイッチは本体についていますが、なんかそういうセキュリティが過剰に気になる方は手を出さないほうがいい類の製品ではあります。

Google Home、とくに国内向けとしてはまだまだ始まったばかりで、いろいろと不完全な部分もありますが、自発的にあれこれ試してみたり日々アップデートされていく部分も含めて楽しめる人向けなんじゃないかなと思います。

ところでちょっと面白いなと思ったのが、Google Homeに関するフィードバックを開発チームに送る方法なんですけど、「ねえグーグル、フィードバックを送信」と言ったあとに音声で直接内容を伝えるというのが推奨されていて、なるほどって感じ。そこも声なんだ~。

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