不機嫌な要素
前回の記事で、上機嫌になるには不機嫌な要素を取り除けばいいと書きました。
不機嫌な要素を出来うる限り取り除いても、なんとなくもやもやとすることは誰にでもあると思います。
今回はそれについて考えてみたいと思います。
不機嫌になることを手離せば、かなりの確率で上機嫌に近づきます。
ただ、100%ではありません。
手離せるのは、あくまで私や私がコントロールできる範囲までだからです。
私を変えることはできるし、私の住まいとか環境を変えることもできる。
しかし、それ以外は私にはなにもできません。
ただ、もやもやしているときに、それを敏感に感じることが出来るようにはなりました。
例えば、
今不機嫌になっているなとか、今の状況を常に自覚できるようになったり、
その不機嫌が誰のもので、一体どこから来たのかを考えるようになりました。
不機嫌な要素を私が変えることが出来る内容なのか、それとも私の範疇にないことなのかです。
それまでは、いつも一括りに不機嫌と思っていたか、もしくは不機嫌の想念にすら自覚がありませんでした。
前回も書きましたが、なぜなら不機嫌状態がデフォルトだと思っていたからです。
ですので、上機嫌がデフォルトであれば、不機嫌は異常であると考えて、その異常な状態は、一体何が原因で起こっているのかを考えるようになったのです。
異常であるということは、緊急サイレンが鳴り響いているのと同じですから、何かがおかしいし、普段とは違う動きをしたり、考えたりした可能性もあります。
そうすると、少し前の時間を遡って行動を考えたり、何が心に触れて、もやッとしたのかを知ることが出来ます。
特に、相手は自分の鏡ですから、そのもやッとした部分に心がざわついたなら、そこに向き合うように言われているチャンスでもあります。
その場合には、相手の何が気に障ったのか、それは私の心にどんな影響があるのか、相手の姿を私と重ね合わせてみた時に、何がゆるせなかったのかをひたすら文字に書き出してみたりします。
そこまでしても、いきなり相手が変わってくれて解決に向かうというわけではありません。
ただ、それを認知することで、見方を変えることが出来るとは思います。
そうやって、改善したら、次に、またその次にと、終わりのないサイレンが鳴ることでしょう。
ですが、それはいつかは平穏に導いてくれる合図であって、終わらない修行ではないと思います。
終わりのない修行だと思うからつらくなるのだとは思いますが、もしかしたら次で終わりかもしれないですから。
ただ、それはもしかしたら面白くはないかもです。
何の敵も障害もないゲームで、始まった途端にクリアしても楽しくないですよね。
だから、今日はこの方向から鳴るのか?明日はそっちから?えーそんなところから?みたいな感じで、ハラハラドキドキしながら、サイレンが来るたびに楽しんでみるのも良いかもしれませんね。
上機嫌でいるということは、不機嫌になることを手離し、コントロールできない不機嫌になることを、機嫌よく行うということなのかもしれません。
そのためには、今自分が上機嫌なのか、不機嫌なのかをしることも大切でしょう。
いかがでしたか。
今日もお読みいただきありがとうございます!
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