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衣食住

心地の良い生活は私にしか作れない。

最近そう思うようになりました。
以前はあまり掃除が好きではなかったり、見えるところだけ申し訳程度にしていた掃除ですが、最近は隅々までピカピカにしたい気持ちが大きく、とにかく毎日きれいにしています。

今まで見逃していた汚れを見つけては、しめしめと掃除をする。
すると本当に気持ちがよくなるのです。

家は人からは見えない部分ですから、ある意味心の中と同じような感じがします。

見えないから汚くてもいいだろうと、人から見える部分だけをきれいにして生きてきました。

家から出た瞬間、外側の私は、仕事でよい結果をつくることや、称賛を浴びること、たくさんの収入を得ることだけが目的でした。

ですから、家の中なんてどうでも良かったし、見えない部分をきれいにしたところで何の意味もなく感じていたのでしょう。

ただ、その時はどれだけ収入があっても、いくらたくさんの資格を持っていても、いろんな人から称賛されてもいつもこう思っていました。

『虚しい』

どれだけ外側が充実しても、何をどうやっても心が満たされないのです。

人に自慢できるような状況なのに、いつも自信がない。

こんな私でいいのだろうかと、常に不安や心配から離れることはできません。

また収入がたくさんあっても、それ以上に出費があり、いつの間にかお金がどんどんなくなっていく悪循環でした。

一体どこに消えていくのかさっぱりわからない(笑)

朝から晩まで休みなく仕事をしていたので、ご飯はスーパーで総菜を買って適当に済ませたり、毎日気絶するように寝ては、翌日気だるそうに一日を始める。

気が付いたら、仕事以外何もしないまま、何年も時間だけが過ぎていきました。

ただ、好きな仕事をしていたことだけが幸いだったのか、人と会ったり、外に出ればご機嫌に過ごすことが出来ました。

今は環境が変わって、むしろその時間があったからこそだと思いますが、生活を整える重要性を知れたと思っています。

あのまま人生を終えなくて本当に良かった。

今では部屋を毎日掃除します。
もちろん、物もほとんどありませんので、掃除もしやすいです。

食事は相変わらず簡単ですが、総菜コーナーには不思議と行かなくなり、食材を買うようになって、自宅で作るようになりました。

今考えたら、運動指導の仕事でいろんなことを偉そうに指導していた割には、人としてはかなりダメダメだったのだなと思います。

パワースポットやカフェに行くのが楽しかったけれど、きれいで風通しのいい部屋で、好きなBGMをかけて過ごす。

どんなパワースポットやカフェに行くより心地がいいので、家に居たくなります。

精神性やスピリチュアルなものも好きだったのですが、結局現実が満たされないからそういうものに目が向いていたのでしょう。

今は、一切興味がなくなり、みなくなりました。

今を大切にしながらコツコツを努力すること、地に足のついた生活ができるようになったと思います。

外側を整えるということも大事ですが、だからと言って内側はなおざりにしていいわけではなかった。

ただ、その頃の私にはそれがわからなかったのです。
自分を大切にするということは、自分に関わることのすべてを大切にすることであって、衣食住を整えてあげることなのだと思います。

家事や掃除の重要性はわかっていても、たくさん働いて、収入を得なければ生活がままならない。

衣食住を整える優先順位は地に落ちていました。

また、育った環境もそうだったというのもあります。
家の事よりも外にでて働く方が偉いとか、家自体が整った環境ではなかったので、それが当たり前だと思っていました。

ただ、今ではその考えは完全に逆だったと言い切れます。

まずは衣食住を整えて、内側を快適にしないとどんなに頑張っても外側が変わらないのです。

また、例え外側だけ頑張って、そこに結果が出たとしても、結局は続かなかったり、心の中では満たされない思いに苦しむということにも気が付きました。

今は私のためだけに部屋を掃除し、花を飾り、料理をします。

私はその時間を持てるなら、そうできるなら、この先の人生で収入が多くなくても、誰からの称賛を得られなくてもいい、そう思えるようにすらなりました。

お総菜だけを買って帰っていたスーパーで、野菜を見ながら今はこう思います。

『私にもこんな穏やかで満たされた時間があったのか』と。

人生が180度、ちょうど裏と表がひっくり返ったような生活で、私は初めて満たされる生活を送っています。

もしも、人生に行き詰っていたり、私が以前感じていたように満たされない思いがあれば、まず自分のお世話をしてあげるのはいかがでしょう。

心地良い空間を作ってあげるために、家を掃除し、簡単でもいいのであなたのために料理を作ってあげればいいのです。

そうすれば、きっと心が満たされる感覚を味わうことが出来ると思います。

いかがでしたか。

今日もお読みいただきありがとうございます!

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