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引き算の生き方

断捨離を行ったり、シンプルな生活になってくると、大切なことは足し算ではなく引き算だ、という答えに行き着きます。

足りないと思いこみ、いつも足し算足し算で、それにお金を費やしながら生活していることに気が付くのです。

部屋の物を少なくしてから、わかりやすくこの足し算か引き算か、の段階を経ているなと思ったので、今回はそのお話にしたいと思います。

物が少なくなっても、まだ断捨離するところはたくさんあって、引き算をしていくのは物だけではないことに気が付きます。

物が少なくなっても、すぐに脳内がすべてアップデートされるわけではありません。
3歩進んで2歩下がる、まさにこのような状態です。

むしろ、一旦物少なくなったからこそ、今度は別のところへ足し算しようとしている心が芽生えてくるのです。

ただ、本人は、周囲の物がなくなって断捨離出来たと思い込んでいますから、マインドが完全に入れ替わったわけではないのに、完成したと思い込んでいるのです。

例えば、もともと私はあまり食にこだわりがなく、多くのものは食べなかったのですが、断捨離後からはやたらといろんな種類の食材を摂ろうとするようになりました。

部屋の物が少なくなった代わりに、今度は食べ物で足し算を始めたです。

また、掃除などで、今まで洗剤を使っていなかった場所でも、いろんな洗剤を試したくなってきて、ありとあらゆる掃除道具が増えてきました。

もちろん、断捨離前にはそこまで掃除をしなかったというのもありますが、道具や洗剤は当然今ほどありませんでした。

ただ、それも一周まわって落ち着いたのか、だんだんそれらも実は必要がないものだったと気が付くようになってきて、本当の意味で必要な物と必要ではない物を選択できるようになってきたと思います。

シンプルな生活というのは、物が少ないだけではなくて、マインドをシンプルにして生きるということだと思います。

もしも、あれがないとだめだ、これがないとできないという考えでいたならば、私たちは常に足し算をしなければならないし、そのためにお金を稼がないと生活ができません。

ですから、この身一つで生きていける、そう思えるようになれば、身の回りにあるほとんどが実は不要なものだったことに気が付くのです。

ですが、この身一つで生きていけるなんて、とうてい思えないという時、その心の奥にあるのは、不安、心配、失う恐怖かもしれません。

運動指導をしていると、参加される人の健康に対する意識の高さに驚くことが良くあります。

その知識は、指導者以上のこともあり、徹底的に健康志向な方も多くおられます。

ただ、中には、健康のためにあれも食べて、これも食べて、あのサプリをこれだけ飲んで、と聞いているだけでお腹が一杯になりそうなほど、多くの物を摂りすぎていたり、運動のやりすぎでは?と思ってしなうような人も多くいます。

健康のためであれば、小食にしたり、多くの種類を食べ過ぎないで、身体を動かして家の掃除をしっかりしているだけで十分だと思うのですが、どこか本末転倒のようになっているような気がするのです。

ですから、その本末転倒を正すためには、一つ、また一つと、引き算していくしかないんです。

でないと、健康に対する不安や心配、それを期待する執着から一生逃れられないし、そのために足し算をし続けないといけない人生になるからです。

それは、今までしていた習慣をやめることもありますから、中には勇気がいるものもあるでしょう。

ただ、その習慣が果たして必要だったのか、と見直すいいきっかけにもなると思うのです。

そもそも今私たちが必要だと思っているものは、本当に必要なんでしょうか。
必要だと思い込んでいるだけのものもたくさんあると思うのです。

この栄養が必要だ、この運動が、この洗剤が、これがあれがと必要だと思っているけれど、中には、これって実はなくてもよくない?って言うものもたくさんあります。

例えば、運動も、普段から出来るだけ身体を使って生活していれば、運動不足にはなりませんし、栄養も必要な物だけを適量取り入れていれば、太る心配はありません。

人間の身体は本当に優れていて、自己治癒力もあるのです。
それを信じて、生活環境を整えれば、身体に関わるたくさんのお金はほとんど使わないで済みます。

そして、○○が必要だ、○○が良いという、その情報自体どこから来たものか、も考えたほうがいいと思うのです。

○○が身体に良い、そういう情報が本当に正しいのか鵜呑みにしてはいないかです。
私もいろんな情報を聞いて、それを試したこともありますが、私には合わなかったということもよくありました。

ですから、試してみて合わない、と思うものも手放しても良いかもしれませんね。

朝食を売り出したい会社は、朝食を食べると健康にいいとしか言わないでしょうし、ちまたの情報や広告は、広告費を大きく出せるところが、買ってもらえるように耳障りのいい言葉を言うでしょう。

そういう言葉を聞いて、一緒に動かされるのか、それとも自分で考えて選択するのか。

自分で決めて選択する人生の方がいいと思いませんか。
それが引き算のマインドです。

いかがでしょうか。

今日もお読みいただきありがとうございます!







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