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ばかものよ

パラダイス時間があと数時間でおわる。

この一週間はほんとに気楽だった。
まるで宙に浮かびそうなくらい体は軽く、のんべえだらりとダラダラできた。
あまりの楽チンぶりに、薄ら笑いが何度も込み上げてきて、矢沢永吉の「時間よぉ、止まれぇ~」を歌っちゃったほど。

朝ごはん
昼ごはん
夜ごはん
おやつ
熱中症なんかを、気にしなくてもいい~

眼鏡にリモコン、これをかぶると若返ると思っている勘違い帽子の行方なんかも探さなくていい~

やたらめったら来客する友人に愛想笑いもしなくていい~

なにもかもから自由になったこの一週間の素晴らしいことといったら、ブラボーと拍手喝采で自分を称えたい気分だった。

でも

舅からは離れられても
ついてまわる哀しみは鉛のように
私から離れない

息子の死がなかったら
生きていてくれたら、と
渦巻き続ける思いに包まれて        闇に落ちそうになる

ばかものよ

自分の感受性くらい
自分で守れ

ばかものよ


ブラボーと拍手喝采してましたが
この言葉を自分にかけてみました

必殺 アメとムチ