平日ではありましたが休みを取ったので、本日下北沢の新スポット・BONUS TRACKに行ってきました。

「恋する豚研究所 コロッケカフェ」でお昼を済ませたあと、向かったのは「本の読める店 fuzkue」。

名前的に「どんな場所なのだろう？」と前から気になっていたので、読みかけの小説を携え、事前情報はあまり入れず思い切って飛び込んでみました。

（緑に囲まれた隠れ家的なたたずまい。正直、初めての方は入るのをちょっと躊躇するかも。でも個人的には好きです）

●「本の読める店 fuzkue」の第一印象

開店直後の正午。重めの扉を店員さんに開けてもらいつつ入店すると（開け方がわからなかったんです笑）、バーのように無数のお酒が並べられたカウンター、そして至るところに本が並べられている壁が目に飛び込んできます。

2階が気になったのでそちらへ行けるか訊いたところ、すでに予約のお客さんが入っているのでNGとのこと。まだお店が開いて数分だというのに、もう他のお客さんがいるの？！とびっくり。というか、このお店は予約可能なんですね。知らなかった。

というわけで1階の一番奥の席に座らせてもらったのですが、まずその椅子がふっかふかで座りやすくて最高。座った瞬間に「あ、これは長居しちゃうやつだ」と直感しました。背もたれもふかふかですし、両サイドの肘掛けも幅広いので常に楽な姿勢で本が読めちゃいます。

あと隣の席との間隔が広めに開けられているのもいい。東京は隣同士の間隔が狭いお店ばかりですが、ここはさほど周りが気になりません。またテーブルに奥行きがあって、何冊かの本を置いてもごちゃごちゃしないのもいいです。さらに、調理場が高いところにあるせいか、カウンター席に座っても店員さんの視線を感じることが一切ありません。

まさに、本を読むことに特化したようなスペースです。

（下北沢のお店の内観はこの写真の通り）

●ユニークな“案内書き”＆ルール

最初に運ばれてきたのは白湯と“案内書き”のようなもの。夏の時期にお白湯を出すところにも驚きましたが、何よりも気になったのは案内書きです。ああ、やはりここにはちゃんとした作法があるんだなと改めて思わされます。

案内書きはまるでそれ自体が読み物のよう。このお店のルールが、店主さんの熱い思いを交えて数十ページにわたり書かれていました。

なかでも面白いなと思ったのが、ここの料金制度。ご飯やドリンク代だけではなく席の料金も含まれていて、頼んだものの数や種類に応じてそのチャージ金額が減っていくというものです。

先に言ってしまうと私はドリンクのみで1時間程度の滞在だったのですが、席料900円＋カフェオレ代700円で1600円（税抜）でした。しかし、ドリンクを頼めば頼むほど、料理を追加するほどチャージ額はどんどん減っていくそうです。

詳しくはHPなどでご確認ください。

案内書きにはそれ以外にも、チップ制度を設けていることや私語御法度、写真撮影・パソコン利用について、そして“心ゆくまで長居してください（最長で11時間滞在していた人もいました）”というようなメッセージなどが書かれていました。今日は他にも多くのお客さんが来店したのですが、みんなこの案内書きに書かれていることを忠実に守り、快適な環境作りに協力している印象でした。

（ちなみに本記事は写真が少なめなのですが、それは注意事項に則ったから＆良い雰囲気に呑まれすぎて写真を撮る気持ちになれなかったからです。ご了承ください）

●また飲みたいカフェオレ

そうこうしているうちに頼んだカフェオレが到着。読書していることを気遣ってか、店員さんが軽く会釈しながらそっと置いてくれました。

カフェオレは大きめのグラスに注がれ、ミルクとコーヒーが綺麗に二分されているもの。飲んでみると、ミルクの味が濃くてとっても美味しい！スーパーやコンビニで売っている牛乳とは一味違う感じがして、そこにも感動しました。読書にカフェオレはぴったりですね♪

●最後に

滞在時間は1時間でしたが、絶妙な静けさやお店の方の気遣い、読書しやすいように整えられたファーニチャー、美味しいドリンクなど、感激できるポイントがたくさんありました。もう1回行っただけで満足しましたし、いい経験＆環境にお金を払ったな、また絶対来ようという気持ちになりました。

ちなみにこちらの「fuzkue」、なんと閉店時間は24:00まで！もう少し家が近かったら、深夜まで入り浸りたかったなぁ。あと初台にもお店があるとのことなので、お近くの方は足を運んでみてはいかがでしょう。

なお下北沢の場合、同じBONUS TRACK内に「本屋 B&B」もあります。「B&B」で買った本を「fuzkue」で読む、なんてたまらないですね。今日は「B&B」はおやすみでしたが、ぜひセットで立ち寄りたいものです。