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「有元葉子 春夏秋冬うちの味」

昔からレシピ本が好きです。 
手に入れると、なんとなく料理が少し上手になった気分になれます。

自分の家庭を持ってからは、いわゆる「家庭料理」をこつこつ作り続けてきました。
時には失敗し、時には忙しくて献立を考える余裕がなく、料理そのものが面倒くさいなぁと感じてしまうこともあったけれど、レシピ本に助けられながらなんとか日々を過ごしてきました。

レシピ本は数ありますが、自分と相性があうレシピ本=掲載しているレシピのうち、いくつかをリピートして作り続けられることを、ひとつのポイントとしています。

そして、最近手に入れたのが、有元葉子さんの暮しの手帖社さんから初めて刊行されたレシピ本です。

さすがの暮しの手帖社さん。
レシピ本なのに、表紙がシックなチェック柄。

中身も季節の食材をその旬の時に生かしたおいしいレシピが、わかりやすい写真とともに掲載され、さらに、有元さんの料理や食べることに対する考え方のエッセイもあり、さながら「暮しの手帖」別冊有元葉子さん編といった読み応えがある充実した内容になっています。

日々の暮し、生活の中で「ご飯を食べること」は自分にとってはとても大事なことです。

自分だけのためではなく、誰かのために作るご飯は、その誰かがただお腹を満たすだけではなく、願わくば心も満たしてくれるものであってほしいと思っています。

有元さんがこのレシピ本の最後のエッセイの中で「暮しの食事、それこそが、まごうことなく一番大切なもの。」と、書いてくださっていました。

その言葉に、そっと背中を押された気がしています。

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